東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】金光学園中学・高等学校・探求I「課題研究中間発表会」

2015年3月 8日 (日)

 国際化の取組と言うことで、全校レベルで英語での発表を大規模にやられていたのが、すごかったのを思い出し、今回は課題研究の中間発表のコメントと言うことで。

 研究対象は「カニ」、「発酵」、「コケ」など。多様に。実際の自然環境の中での調査。実際に、いろいろな形質を測定するとき、大量に測定したあとに、全体のトレンドがどうなっているかを考えがちかもしれないですが、そうではなく、実験、観察、測定をした順番にdata整理をする。基本的なことですが、研究室で実験をしていても、ついついdata整理はあとにとなりがち。それを反省させられるような研究もあり、こちらも学ばされたような。。。

DSCN6288.JPG 生態系の中での調査の時、個別種のlife cycleがどうなっているのか、研究室で実験をしていると、アブラナであれば、こういう葉っぱの形態になれば、花が咲きそうになるというのは、長年栽培していれば、わかること。では、栽培したことがないものだと、。。いつどの様な形態になるかを調べないと。遺伝学のように決まった数の種であれば、簡単かも知れないですが、生態系は複雑系。かなりの数の因子の相互作用。それをどう考えるか。。。すでに数学がだめになった渡辺には、この複雑系は。。。とはいっても、生徒さんたちがやっているコメントくらいはでしたが。

 野外での生物種調査も。渡辺も田舎で育ったので、たくさん見ていますが、それぞれが、どんな名前なのか、知らないで、捕まえたりして、遊んでいました。小学校1, 2年生の頃だったか、昆虫の標本を作ったことも。種名がわからず、学校に聴きいったけど、それでもわからないのが、多かったのを。それ以来、分類というのが余り好きでなくなったのかも。そんな中で、種名まで一致させている研究をしているのは、よくやっているなと。というか、指導されている先生方、大変ではないかと。。。

 最後になりましたが、田中先生、森下先生、籠崎先先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今回のコメントを参考にして、次回さらに研究が発展するのを祈念しております。


 わたなべしるす

 PS. ポスター発表のポスターの作成について、質問を頂きました。一番上には、タイトルなどを書くわけですが、左上には、基本、要旨(Abstract)をかいて、そのあと、導入・緒言(Introduction)、実験及び方法(Materials and Methods)、結果、考察、結論という順番で、左上から右下へ。これは、人間の視覚の動きから考えても、これがよいと。渡辺がコラムを書いた筑波大の田中先生が編集されている「Power Pointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門」にも。是非、この本を参考に頂ければ。そうでなくて、左上に要旨、右上に結論というのがよいというのを、別の本で見かけたとか。。。どんな本なのか。ちょっと調べてみないと。一般的なことを高校生に教える意味でも。と言うか、びっくりでした。。。。

 

≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE