東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

国際学会Plant & Animal Genome XVI参戦中!

2008年1月15日 (火)

皆さんこんばんは。

ただ今、国際学会Plant & Animal Genome XVIの参加発表に、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴに来ています。この学会は、'ゲノム'をキーワードに遺伝学(Genetics)やゲノム学(Genomics)を研究している人たちが世界各地から集まる大きな学会で、サンディエゴ東部のリゾートホテルを貸し切って行われています。おしゃれプールなどもありますよ(アジア人は似合いませんが・・・)。

今回は、M2藤岡君、M1金子さん、PD諏訪部の3人で参加しています。
こちらは今、月曜日の夜11時を過ぎたところです。今日で学会もちょうど中間地点ですが、前半2日でかなりの成果が得られ、3人とも少し興奮気味です。
 藤岡君は、彼の研究テーマであるSmall RNA(遺伝子発現をコントロールするRNA)についてのセッションやポスター発表に参加し、たくさんの知識や情報を集めています。それと同時に、この分野がどれだけホットなテーマなのかを実感したようです。
 金子さんは、マイクロアレイ(どの遺伝子がいつ・どこで・どれくらい発現しているかを網羅的に解析する方法)について情報収集し、彼女のテーマに一番フィットする方法を探索しています。とてもデリケートな解析手法なので、ここをきっちり押さえないといけません。
 諏訪部は、アブラナ科ゲノム国際コンソーシアムの会合参加やイギリス時代のボスとのミーティングを行い、研究の現状と今後の動向について調査しています。

今朝は、ケンブリッジ大学のD. Baulcombe教授によるSmall RNAメカニズムについての特別講演があり、爆発的なスピードで進んでいる彼の研究成果についてreal timeで知ることができました。これはとてもすばらしい発表で、凄くいい刺激を受けました。
 午後からはポスターセッションがあり、藤岡君・金子さんは初めての国際学会発表ながらかなり奮闘していました。周りから見ていてとても立派でしたよ!

その他にも、昨日午後には共同研究者の東京大・矢野先生とミーティング、夜はソーク研・矢崎さんとの日本食を交えながらのディスカッション等、密度の濃い時間を過ごしています。こんな凄い方達と長い時間お話できるのも、国際学会のいいところかもしれません。渡辺先生の研究ネットワークの広さにも驚かされます。

学会参加といってもたまには息抜きも必要ということで(毎日巨大ハンバーガーではさすがにきついです・・・)、今日の昼食は会場からトラムで2駅のメキシコ料理屋に行ってきました。さすがメキシコ国境の町だけあって、日本で食べるものとは一味違います。諏訪部のイギリス時代の友人も一緒に行ったおかげで、スペイン語翻訳は完璧でした。

明日は最後の大きなひと山のセッションが朝10時からあります。このセッションは、今後の渡辺研の大きなキーポイントになる可能性を秘めているので、3人で気合いを入れて聞いてこようと思っています。これが終われば後は細かい情報収集だけなので、UCサンディエゴ訪問(アメリカアカデミズム体験ツアー)やConference Dinnerなどを織り交ぜながら今後につながる「何か」を見つけてきたいと思っています。

諏訪部

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