東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2008FSPRIII(アリゾナ州ツーソン)参加

2008年10月23日 (木)

10月17日から19日までアメリカ アリゾナ州 ツーソンにて開催されたFSPRIIIという学会に参加してきました。4年に一度開催されており、前回第2回のアルバニー大会には学生時代のPark さんも参加しました。まだ3回目と、歴史は古くはありませんが植物の生殖関係の学会としては非常に大きな学会に成長しています。23カ国100名以上の参加者を集めて3回目となる今回は、初めて場所を移しての開催でした。不肖高田アメリカ本土に行くのは初めてであり、また初の単身参加となりましたので、非常に緊張しながら言って参りました。
 会議では、植物生殖分野の様々な発表がなされました。どの発表も、最近有名な論文に掲載されたり、今後されるであろうデータを含んでおり、非常に興味深く、そして勉強になりました。特に印象に残ったのは、ケシ科植物の自家不和合性に関する大きな発見と、植物の花粉発達、花粉管伸長に関する最新の情報でした。逆に残念だったのは、我々の研究テーマでもあるアブラナ科の不和合性に関する発表が非常に少なかったことです。今後、研究を発展させて次回大会には口頭発表出来る様な結果を出したいです。また、今回の学会は日程の割に発表者の数が非常に多かったため、1日目は夜11時頃まで行われました。一人一人の発表時間も質疑応答込みで15分ほどだったため、次々と発表されるすばらしい実験結果について行くのがやっとでした。(ついて行けないことも多々。。。)
 アリゾナ大学のあるツーソンという町は、メキシコまで車で数時間という位置にあり、西部映画などでも登場するサボテンにかこまれていました。学会終了後、次の日の飛行機までの半日を利用して、サボテンや砂漠に生育する植物を案内してくれるツアーに参加しました。ものすごい乾燥のため、体中の水分が抜けていくような感覚も味わうことが出来ました。貴重な体験が出来ましたし、おもしろい、不思議な植物も見ることが出来ましたので、このツアーに誘っていただいた先生に感謝いたします。
 また、今回の学会では、自分の英語の出来なさ加減に吐き気が出る程の感覚も覚えました。他の方の発表内容が非常にすばらしいものばかりだっただけに、十分な理解と議論が出来ないことは研究をしていく上で致命的だと思います。
不肖高田30歳まだまだ頑張ります。

高田

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