東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2008年10月の記事です。

今治市立常盤小学校で出前講義(10/2)

2008年10月24日 (金)

愛媛県・今治市立常盤小学校で、「花の不思議な世界」--りんごの花からりんごができるまで?? --という講義を行ってきました。すでに1ヶ月ほど前の出前講義なのですが、渡辺のミスで当日の写真を取り忘れ、理科を担当されている村上先生から頂いたものを写真に使わせていただきました。ありがとうございました。

さて、当日は5年生に講義をしたのですが、最初はとても静かで熱心に話を聞いている感じでしたが、だんだんとなれてきて、活発に発表とか、質問をもらったのは、とってもうれしかったです。

昨年も同じテーマで、今の6年生に講義をしました。その6年生はどうしているのか、気になりながらの講義でした。

ここで、講義をした生徒さんといつか一緒に研究をできれば、こちらもうれしくなります。楽しみにしていますよ。

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2008FSPRIII(アリゾナ州ツーソン)参加

2008年10月23日 (木)

10月17日から19日までアメリカ アリゾナ州 ツーソンにて開催されたFSPRIIIという学会に参加してきました。4年に一度開催されており、前回第2回のアルバニー大会には学生時代のPark さんも参加しました。まだ3回目と、歴史は古くはありませんが植物の生殖関係の学会としては非常に大きな学会に成長しています。23カ国100名以上の参加者を集めて3回目となる今回は、初めて場所を移しての開催でした。不肖高田アメリカ本土に行くのは初めてであり、また初の単身参加となりましたので、非常に緊張しながら言って参りました。
 会議では、植物生殖分野の様々な発表がなされました。どの発表も、最近有名な論文に掲載されたり、今後されるであろうデータを含んでおり、非常に興味深く、そして勉強になりました。特に印象に残ったのは、ケシ科植物の自家不和合性に関する大きな発見と、植物の花粉発達、花粉管伸長に関する最新の情報でした。逆に残念だったのは、我々の研究テーマでもあるアブラナ科の不和合性に関する発表が非常に少なかったことです。今後、研究を発展させて次回大会には口頭発表出来る様な結果を出したいです。また、今回の学会は日程の割に発表者の数が非常に多かったため、1日目は夜11時頃まで行われました。一人一人の発表時間も質疑応答込みで15分ほどだったため、次々と発表されるすばらしい実験結果について行くのがやっとでした。(ついて行けないことも多々。。。)
 アリゾナ大学のあるツーソンという町は、メキシコまで車で数時間という位置にあり、西部映画などでも登場するサボテンにかこまれていました。学会終了後、次の日の飛行機までの半日を利用して、サボテンや砂漠に生育する植物を案内してくれるツアーに参加しました。ものすごい乾燥のため、体中の水分が抜けていくような感覚も味わうことが出来ました。貴重な体験が出来ましたし、おもしろい、不思議な植物も見ることが出来ましたので、このツアーに誘っていただいた先生に感謝いたします。
 また、今回の学会では、自分の英語の出来なさ加減に吐き気が出る程の感覚も覚えました。他の方の発表内容が非常にすばらしいものばかりだっただけに、十分な理解と議論が出来ないことは研究をしていく上で致命的だと思います。
不肖高田30歳まだまだ頑張ります。

高田

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SSH指定校・栃木県立宇都宮女子高校での特別講義(10/23)

2008年10月23日 (木)

10/23にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である栃木県立宇都宮女子高校で、アブラナ科植物の自家不和合性、受粉、受精、多様性特別講義を280名の1年生に行ってきました。東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するための準備でもありました。

280名という出前講義で行った、最大規模の参加者でした。1年生で文理問わずに、講義をするという試みに、感動しました。最近の生命科学の進歩は甚だしいものがあることから、植物科学一般に対する知識をというのは、とてもよいことだと思いました。最後に全体の集合写真を撮れたのも、よい試みでした。

栃木県立宇都宮女子高校でのSSH採択は、今年からということで、これからの発展が楽しみであり、来年度以降、アブラナプロジェクト、研究室訪問など、様々な面で連携ができればと思っております。栃木県は、東北地区と隣り合わせですし、宇都宮は仙台から1hrほどです。是非、アブラナプロジェクトを協力して発展させることができればと思います。

まだ、1年生だということもあり、これからの協力・発展が楽しみです。よろしくお願いします。来年の春には、アブラナの交配など、遺伝学的実験をサポートできればと思います。

わたなべしるす

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2008日本育種学会秋季大会 in 滋賀県立大学

2008年10月14日 (火)

去る10月11~13日、滋賀県立大学にて第114回日本育種学会秋季大会が行われました。琵琶湖のほとり、とても綺麗な校舎です。
今回はなんと、参加者の名札に彦根城のキャラクター"ひこにゃん"が印刷されており、プレミア感漂います。

今回渡辺グループからは、D1藤岡くん、M2金子さん、M2五十川さんが口頭発表、PD朴さんがポスター発表しました。

D1藤岡くんは、イネ雄性生殖器官におけるsmall RNAの網羅的解析、M2金子さんは、低温ストレスに対するイネ雄性生殖器官の形態および遺伝子発現プロファイル、M2五十川さんは、アブラナ科植物でみいだされた自家不和合性突然変異系統の遺伝学的解析について発表を行いました。

発表から、質疑応答まで。。。初めての学会での口頭発表でしたが、それを感じさせない見事な発表、とても立派でした!!自分の学生時代を思い出して恥ずかしくなってしまいました。素晴しかったです。

口頭発表会場は7つあり、それぞれ違うテーマで発表が行われました。
私は、ゲノム情報、発育生理、遺伝子たんぱく質、変異創成、変異解析の会場の発表をひとつづつ回っていましたが、座長の先生毎のカラーもあり興味深く発表を聞くことができました。

昼のポスターセッションでは、沢山の研究者、学生が活発に議論を交わしていました。
シロイヌナズナを用いた研究から、山形の有名な枝豆品種ダダチャマメを用いた研究まで幅広い発表がありました。
以前増子は畑で有機農業をするサークルに所属しており、ダダチャマメを育てようとしたことがあるので、ポスターを見ながら懐かしくなってしまいました。

午後からは会場が大きな2,3のホールに別れ、シンポジウムが開かれました。
特に今回は50回記念シンポジウムということで、"育種学最近のトピックス"というシンポジウムが開かれていました。
遺伝情報を実際の育種にどう導入していくかという観点で様々な試みが発表されていました。

私は何年も前に植物育種学会に行ったことがあり、その時は他を見る余裕がありませんでしたが、今回は落ち着いた目線で各発表を回ることができました。

情報収集もいいけど観光も!ということで、彦根城を見てきました。
天守閣は大行列で30分待ちでしたので見ることができませんでしたが。。。
彦根の景色、琵琶湖の景観や、美しい日本庭園、情緒あふれるキャッスルロードを堪能しました。


今回はとても久しぶりに学会に参加し。。。
研究室内だけでは得られない、多くの刺激を得ることが出来ました。
明日からまた新たな心構えで実験に励めそうです!

今回の講演会プログラムは日本育種学会HPにて公開されています。
http://www.nacos.com/jsb/


増子

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九州工大・福岡教育大で招待セミナー(10/9-10)

2008年10月10日 (金)

共同研究の打ち合わせを兼ねて、九州工大・福岡教育大で、アブラナ科植物の自家不和合性、アブラナ科植物の多様性に関するセミナーを行いました。

工学部、教育学部というところで初めてのセミナーであったことから、どのような興味を持たれるのか、かなり気になりましたが、以外にも進化的側面、教育的モデル実験としての花粉発芽実験など、意外な面で興味を持ってもらい、こちらもよい経験でした。

農工連携ということを叫ばれて久しいですが、なかなか難しいと思っていましたが、こうしたことを起点として、スムーズな連携ができればと思います。

わたなべしるす

PS. 九州工大のHPにセミナーについてのコメントがありました。

http://www.bio.kyutech.ac.jp/607.html

あわせて、ご覧ください。

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