東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2009年の終わりに。。。

2009年12月31日 (木)

 2009年が始まったのはついこの前のようです。仙台は20年前から比べると、やっぱり暖冬のようです。10cmを超える積雪を見ることは少なくなりました。それでも、さすがに年末の寒波とか。外は雪になってきました。今年を振り返ると、教育研究の基盤がようやく完成し、発展へのphaseかと思いましたが、意外と論文発表などに手を焼いて、2010年に持ち越しました。

  DSCN3556.JPG 研究面では、3つの原著論文、2つの著書にとどまりました。原著は新しい研究室との共同研究であったことが、発展点と言うことでは、救いかもしれません。これがよりよい方向につながることを祈りつつ。

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【研究成果】:イネ・高温不稔解明のための分子基盤構築(共同研究)

 教育面では、昨年のSSH高への出前講義が発展して、アブラナ多様性研究コンソーシアム、ダイコン多様性研究コンソーシアムを、それぞれ、東北・水沢高校、九州・錦江湾高校から発信することをサポートでき、ダイコンコンソーシアムは、HPでも活動を見ることができます。SSH高だけでなく、小学校から高校まで、様々なところで出前講義を行い、これまではサイエンスを教育することが主体でしたが、今年は、「キャリア教育」でもずいぶん多くのリクエストを頂きました。これは、後述の「科学者の卵」のおかげでもありました。

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ダイコン多様性研究コンソーシアム 講演と実験のつどい開催のお知らせ

鹿児島県立錦江湾高校でのSSH「ダイコン多様性研究コンソーシアム」夏の特別講義・実習「アブラナ科植物の多様性と自家不和合性」(8/18-19)
2009.08.19

 また、新しい取組として、東北大学all理系学部での「科学者の卵養成講座」というのが、4月から始まり、100名の高校生を東北大に招いて、教育・研究を開始しました。それもHPで見ることができます。

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JST・未来の科学者養成講座・開講、第1回特別講義(6/13)

【緊急告知】JST・未来の科学者養成講座・「キャリア教育」特別講義(9/12)

 こうした教育での取組は、将来の貴重な財産であり、すぐに花が咲くことは難しいかもしれないですが、5年、10年と立てば、気も大きく育ち、きっと花を咲かせてくれると期待しております。研究室の名前でもある「植物生殖遺伝分野」というのは、まさに、植物の次世代がどのようにでき、そのどのポイントが重要かを研究することでもあります。ヒトの教育も植物の研究も同じことではないかと。。

 「丑年」ということで、猛牛のような突進を目指しましたが、のんびりはしてないかもしれないですが、突進とは行かなかったです。来年は、「寅年」。虎のように高い戦略性を持ち、今年の分まで発展できるようにしたいと思います。ということで大晦日もあと12hrを切りました。みなさま、良いお年をお迎え下さい。

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わたなべしるす 2009年、大晦日




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