東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

実験いまはむかし(2)

2010年2月18日 (木)

新規2 比較的 暖かに過ぎた一月でしたが、二月に入り仙台もまた気温の低い日が続いています。
かつて東京でも、冷たい風に吹かれながら終電を待っていた日々がありました。

 やっと求められていることに近づいてきたかなと自分なりに思うころ、今までとは違った仕事をあてがわれました。
はじめのうちは、実験し、報告しては次に進み、ととりあえず順調だったのですが、途中から「あれっ?」と思うような結果が...。

 「もう一回やってみるように」といわれ、気を取り直して再挑戦。
しかしながら、またもや「変」な結果に。ありのままを、上司に報告すると、「え~っ!」と驚かれ、その報告を受ける課長も首をかしげている。言われたとおり、ちゃんとやっているつもりなのですが...。
やれども、やれども先が見えてこない毎日がただひと月、ふた月と過ぎていき、朝も晩もコーンフレーク、帰りはいつも終電に間に合うように職場で出してくれていたマイクロバスにバタバタ乗り込み......そんな冬でした。

そうこうしているうちに、実験の中でようやくある小さな傾向に気づきました。その後は、知恵の輪が解かれるように、するすると進んでいきました。
ほっとしました。...

なかなか進まない時期、急に進む時期。でも、スムーズに進むより、苦労したり長くかかりながら得たものの方が、大切な経験として残るように感じています。

(I)

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