東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】愛媛県立松山南高等学校SSH研究「ケール・ブロッコリーの雑種の遺伝性とダイコン多様性実験」(5/1-3, 5/6追加情報)

2010年5月 3日 (月)

 2年近く前に「アブラナ科植物の自家不和合性と多様性」という講義を行って以来、松山南校へは何度か伺い、また、ダイコンコンソーシアムのHPでコメントを行うことで、実験・研究指導を行ってきました。今回はその発展として、それを論文にまとめる、学会発表を行う、今後の発展ということで、指導を行ってきました。世の中はゴールデンウィークの真っ最中だというのに、植物の栽培管理、交配実験の研究を精力的に行っており、指導される先生方も休み返上で出てこられているのには、感動でした。

DSCN4164.JPG 2年目の植物の栽培ということもあり、たくさんの花をつけており、交配した種も順調に育っているのは、さすがだと。これまでのF0, F1の形態観察をまとめて、学会発表することについても、うまくまとめられており、発表が楽しみになってきました。

DSCN4165.JPGのサムネール画像 なにより、今年3年生になる生徒さんの後輩に1年生2名ががんばっているのには、感心させられました。先輩が培った、「形態観察をすることの重要性」という遺伝子を次の後輩たちに伝えてほしいと思いました。何より、今年で3期目のSSH研究が始まったことで、こうした基本的な研究を柱にしてもらうのがよいかと思います。こちらもできるだけサポートしたいと思いますので。

DSCN4167.JPG 松山の気温も連休前までずいぶんと涼しかったようですが、初夏のような暑さで交配日和でもありました。今年の春の実験の成功を祈念しております。夏のダイコンコンソーシアムの発表では、1年生の活躍ぶりを拝見できるのが楽しみになってきました。


わたなべしるす

PS. 今回の出前講義のことについて、放送部の取材を受けたのには驚きました。どんな記事になったり、放送されるのか、楽しみにしております。
それから、渡辺の忘れ物をみつけて、届けてくれた生徒さん、ありがとう。感謝、感謝です。

ダイコンコンソーシアムのHPにこの関連記事があります。
http://daikon-c.com/activity/2010/05/05085425.php



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