東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

太陽エネルギー、植物って、猛暑はいつまで。。。(9/6)

2010年9月 6日 (月)

 仙台でも毎日のように30oCを超える。仙台に来て、25年になるが、こんなことは初めてである。気象台開設以来という暑さなのだから、当たり前なのかもしれないが。。。それにしても、この太陽エネルギー、何とか、使えないかと思う。小学校の頃だったろうか、隣の県の香川県仁尾町で、太陽エネルギーを集光して、電気エネルギーに変えるというような計画だったのか、何かあったような記憶がある。実際に見たかったが、何かの都合で見ていない。今、太陽光パネルは、当たり前のように使われているが、その当時は画期的だったと思う。太陽エネルギーはすばらしいと。。

DSCN4055.JPG そんな太陽エネルギーを、一身に集めているものが、身の回りにたくさんある。「植物・作物」である。太陽エネルギーを、糖・デンプンにかえるとができるというのは、この先端科学のオンパレードの工学力でも無理のようである。もちろん、完全に不可能というわけではなく、植物並みの効率をもってと言うことである。と、考えると、進化の果てにこの様な形、システムをもった植物というのは、尊敬に値する気がする。この太陽エネルギーのおかげで、今年はお米の収量も上がっているとか。夜温が下がってないので、食味の低下が気になるところであるが。。。

DSCN4107.JPG この前、とあるセミナーに出ていて、電気エネルギーをためるのには、例えば、パソコンのリチウム電池のようなものがあるけどと。。いろいろなシステムで、発電しているが、発電量を調節して、余らないように足りないようにしないといけないらしい。そう考えたとき、植物は、余りに強い光の時、葉緑体は、壊れないように逃げるというか、それに近い行動をとる。また、作りすぎたエネルギーは、例えば、イモのようにデンプンとして地下にためることもできる。これまた、植物のすばらしさを実感した。

 こんなすばらしい植物の能力を可能な限り解明して、工学との連携で、植物も模倣することをどこかで考える必要があるような気がする。単に、この猛暑対策だけでなくて。それにしても、この猛暑、いつまで続くのであろうか。天気予報を見る限り、今週の台風が来れば、涼しさが来るような。。あてにして、外れたときの。。。が、厳しいので、涼しくなってから、感動することにしよう。何より、秋のアブラナの栽培もままならないので涼しさがほしい、今日この頃でした。。

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わたなべしるす



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