東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

観察、アウトリーチ活動、秋らしい天気。。。(9/19)

2010年9月19日 (日)

 この1週間で、すっかり空の雲が秋らしくなってきた。もちろん、仙台ででのはなしであるが。9月のはじめには、明らかに夏の雲であったような気がする。道ばたにも、キク科の雑草のつぼみができていたし、ずいぶん前から、ススキの穂がでていた。そんな周りを観察するというか、何となくみているというか、そんなことも、小学校の時に毎日4kmを歩いて、道草をしたおかげかもしれない。遠回りをしてかえることが多かったので、もっと距離は歩いていたような気がする。遺伝子を1つずつ決める1990年代から、20年しかたっていないのに、生命体が持つ全遺伝子「ゲノム」を決めることは、そんなに難しくない時代になった。そんな時代だからこそ、観察が大事だと言うことを、出前講義で話している。

DSCN4326.JPG 動物を飼育すること、植物を育てること、そんなことが小さい頃から少なくなったのだろうか。何より、毎日、何が起きているかと言うことをみるのが、たいへんな時代なのか。。。いずれ、「観察」が大事だと思う。そんな出前講義での話のあと、様々な先生とお話をすると、高校だけでなく、小学校でも、「キャリア教育」のリクエストが高くなったような気がする。景気の低迷が長いことも関係あるのだろうか。夢を持てないというか、何になりたいかということについて、考える機会が少ないのか。自分のこれまでのキャリアといえば、聞こえはよいが、要するにどのように歩んできたかを披露するのでよければ、とお受けしている。

 秋になって、科研費の公募がでた。その中に、変更点として強く書かれている項目に、「国民との科学・技術対話」の推進というのがある。前にも紹介したかもしれない。要するに、アウトリーチ活動をするようにというのが、求められている。ただ、ここでは科学・技術という研究成果の発表が求められているような感を受けるが、それを拡大して、科学・技術を基礎とした、「キャリア教育」もよいのではと思う、というか、その点も重要なのであろう。

DSCN4497.JPG 何より、秋らしく涼しくなった。研究、教育をやるのにはちょうどよい時節となった。年末までの数ヶ月、何とか、よりよいものを形で残したい。。今日この頃でした。


 わたなべしるす。

 PS. 明日から、札幌での遺伝学会、前に予告したとおり、ワークショップを行います。お時間のある方は、ぜひどうぞ。


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