東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校・出前講義NSP「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(10/4)

2010年10月 8日 (金)

 今回の七北田小学校でのNSPは、まだ理科専科の対象になっていない4年生にヘチマを材料にして、「ウリ科植物の多様性と相同性」というようなことの講義を行いました。種子から始まり、芽が出て成長して、花が咲いて、実ができるところ、という具合にです。

 4年生にとっては、初めてのNSPということ、ちょっと趣向を凝らして、クイズ形式にして、「ヘチマ」、「カボチャ」、「キュウリ」、「メロン」、「スイカ」、「ゴーヤ」の写真を見てもらって、どの植物が当てる講義でした。何より難しいのは、最初のふたばが出たところ。これは、ウリを専門に研究されている方ならまだしも、アブラナを研究していたり、農学部で講義を受けた渡辺でも、難しいものがあります。また、同じCucumis属になるメロンとキュウリの種子の区別。これも難しいですね。それ以外については、よく観察しているというか、毎日の野菜をよく見ているというか、ほとんどのひとが手を上げて、誰にこたえてもらうか、困るくらいでした。

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 そんな中で、メロンの果実の横断面を見て、種があるところが、大きく分けて3つの部屋からできている、それは、他のウリの仲間を見ても、似ていることに気がついた子供さんがいました。とても鋭い観察力だと思いました。感動しました。将来、すばらしい植物の研究者になれると思います。一緒に研究できる日が来るのが楽しみです。

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 質問もたくさんもらいましたし、それぞれの教室を回っての質問もたくさんでした。それと何より、当日の感想を書いた手紙をもらいましたが、たくさんの感想、質問がかいてありました。ありがとうございました。時間を見つけて、また、返事をしたいと思います。

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 最後になりましたが、椎名先生、4年生の先生方をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす



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