東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】岩手県立一関第一高等学校での出前講義「進化論を唱えたダーウィンも 注目した高等植物の自家不和合性」--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」

2010年12月23日 (木)

 前日の矢巾町立徳田小学校での出前講義に続いて、同じ岩手県の一関第一高等学校での出前講義が、今年最後となりました。岩手県立一関第一高等学校とは、水沢高等学校が主催している、アブラナ・コアSSHと東北大の科学者の卵養成講座で、お世話になっています。今回の講義は、アブラナ・コアSSHがきっかけとなったもので、ありがたい限りです。

DSCN5309.JPG 今回の講義では、高校からのリクエストもあり、自家不和合性研究とキャリア教育を合わせたような形で、理数科、理系の生徒さん中心に行いました。植物の花の名前については、西南暖地で栽培されている、ミカンなどの花は知らないにしても、多くの花を知っていたのは、よく観察しているなと、感動でした。受粉、自家不和合性、受精の動画を見てもらいましたが、初めての経験ということもあり、「おーーーー!!!!」という歓声が上がったのも、よかったと思います。

DSCN5315.JPG なにより、講義のあとに積極的に続けて質問をする生徒さんには、感動でした。ぜひ、その積極性、答えから生まれてくる質問をすると言うことを忘れないで、これからもがんばってほしいと。また、最後に、お礼を話してくれた方は、生徒会長さんでした。とても立派な内容でした。

 講義のあとには、アブラナ・コアSSHで、アブラナ科作物のキャベツの仲間を栽培している生徒さん達への遺伝学の実験の実習でした。とても器用に交配の手つきをする生徒さんから、その手つきでは、雌しべの先端の柱頭がなくなりそうな生徒さんまで。他の部活動をしている生徒さんも参加してくれたり、講義の最後には、科学者の卵の参加者ともお会いできたり。収穫の多い出前講義でした。

DSCN5317.JPG 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました大内先生、高橋先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 前日の矢巾町では、雪があったのが、県境の一関まで来ると雪も消えて。ずいぶんと気候が違うものだと。。これであれば、外でのアブラナの栽培も可能だと思います。

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