東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

もう年度末、書くこと、しゃべること。。(2/23)

2011年2月23日 (水)

 気がついたら、今年度も1ヶ月あまり。毎日が加速的に早く進むが、少しだけ良いことは、春らしくなり、日が長くなり、菜の花のシーズンが来るのだなと。もちろん、そうなると、本格的な実験も始まり、次の年度も始まるわけであるが。年度の変わり目は、以外と忙しい。いろいろな引き継ぎである。単に、次の世代へと言うことであれば、ノートなど容易かもしれないが、研究室の中でその方が一番のプロであった、長けていたと言うことが、失われるのは、何とも痛恨の極みである。何かそうした先人の知恵を、形として残すようなことを考えるべきであろうし、何かできないのかと、毎年思う。手先の微妙な動かし方というのは、単にビデオに撮っても、それを見た人は、分からないものであろうから。それから、年をとってくると、年度末につきものは、報告書。結構、頭が痛い。

DSCN0023.JPG そんな書き物が多くなるわけであるが、そんな書くと言うことについて、とある先生から、「A4 1 pageであれば、10min(?)もあれば、きちんとしたことを書くことができないと。。。」。たしか、800-1,200字くらいと思います。この文章を書くのにも、それなりの構成を頭で考え、文字を打つわけであるが、15年くらい前であろうか、いわゆるブラインドタッチなるものを覚えて、画面を見たり、原稿を見て打つことができる。当日の指導教官であった日向教授は、当たり前のようにこなしていたが、生まれた年代を考えると、かなり不思議というか、感動した。その速さに追いついているのか、また、その思考パターンというか、コンセプトを超えているのか、なんとか、自分の師を超えるべくと思う毎日である。。。

 しゃべることは上手ではなかった。というか、博士論文の発表練習の時に、日向教授にかなりへこむくらい下手さ加減を言われたのを、この時期なのか思い出す。どうも、一本調子でしゃべるからであろう。抑揚がないのかもしれない。だから、英語の発音というか、speechもへたなのであろう。。。この点は、学生時代も一緒に過ごした、農学部の鳥山先生が上手であるのは、分かっているが、どうもまねできない。ただ、下手の横好きで、ここ数年出前講義を行い、少しは周りを見ながらしゃべれるようになったのかもしれない。どこにポイントを置いて、抑揚をつけるのか、また、どこがこの講義の鍵なのかをうまく話せているのか、その当たりは、ぜひ、評価いただきたい。そういえば、今月の「科学者の卵」の講義で、工学部の浅井先生が、高校生の目線でお話を去れ、質問に答えておられたのは、印象的であった。ぜひ、そうありたいものであると。出前講義をするようになったきっかけは、東北大学と仙台市教育委員会との連携による、知の還元と言うことだったと思う。今があることに、そのきっかけに感謝したい。

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 わたなべしるす


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