東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2011年2月の記事です。

【出前講義】仙台市立木町通小学校・自分づくり教育「研究者の仕事」(2/9, 2/16追加)

2011年2月 9日 (水)

 仙台市教育委員会と東北大学の提携で、「学都仙台」、「知の継承」、「門戸開放」等を掲げ、小中学校に出前講義を行っています。その関連で、昨年の9/14に「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--ということで、どうやって花粉がついて、種ができるかというところを講義しました。そのときに、校長先生、5年生の担任の先生から、自分づくり教育「研究者の仕事」という講義をお願いされました。昨年末は、いろいろなことがあり、延び延びになっていた日程もようやく実施することができました。

DSCN0146.JPG 前回は、5年生対象でしたが、今回は、仙台市立木町通小学校・5, 6年生対象で、160名という多くの子どもさんたちへの講義となりました。小学校で子どもさんたちへのいわゆる、キャリア教育は仙台市立川前小学校以来かもしれません。3, 4時間目の2コマを使って、休み時間もなく、講義を続けたのですが、子どもさんたちの集中が切れることもなく、最後まで、質問とか、やったことがあることに、手を挙げてこたえてもらったりで、とてもすばらしい子どもさんたちだなと。講義の内容は、どのような小学生の生活を送り、中学生、高校生、そして、大学にきて、研究者になったのかと言うことを、歴史を振り返るようなものでした。6年生は、今回の講義が最後になりますが、5年生は、まだ1年あります。また、講義に伺えればと思います。

 講義のあとに、校長先生、5年生の担任の佐藤先生を交えて、これからの連携と言うことで、お話をいただき、何より、研究室のある片平と近いと言うこともあり、まず、少し寒さがおさまったら、アブラナの仲間である、キャベツ、ブロッコリーなどを植えて、観察をしてみようと言うことになりました。さらに講義が発展して、より多くの子どもさんたちと交流ができるのが楽しみになりました。

DSCN0168.JPG 明日は、同じ講義を仙台市立遠見塚小学校で行います。そちらの方も楽しみにしています。お世話になった、校長先生をはじめとする、5, 6年生の先生方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。子どもさんたちからの手紙を楽しみにしていますので。


 わたなべしるす


 PS. 講義を行うと言うことが、木町通小学校のブログにも書いてありました。うれしい限りです。ありがとうございました。きょう、木町通小学校のブログに、講義の記事を見つけました。ありがとうございました。

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【出前講義】平成22年度福島県SSH&SPP等生徒交流会・コメンテーター(2/5)

2011年2月 8日 (火)

 昨年の1/30-31はこの場所でSSHの東北・北海道地区の合同会議でした。今年は同じ場所で、福島県内のSSH, SPPなどを行っている高校生、また、次世代である中学生も集まり、口頭、ポスター発表会があり、昨年同様にコメンテーターを務めました。

 発表の演題数は少なかったものの、昨年よりも活発な討議があり、渡辺が出る幕は少なかったのは、印象的でよいものだと。また、発表の合間に、自分の研究をさらに深めるために、渡辺のところにきて、deepに議論をしてくれた生徒さんもいて、何よりでした。県単位ではありますが、こうした形で、科学が広まることはよいことかと思います。

 何より、自分の研究に対して真剣で、質疑がdeepなことはよいことだと思います。また、今やっている実験に、それが生物というか、いきもののどんな場面を想定しているのかと言うことを考えることができれば、それは毎日の自然の観察とつながるのかもしれないですが、良い方向に展開できるのではと思います。

DSCN0141.JPG さらなる発展を祈念し、また、来年もよんで頂けるとうれしい限りです。お世話になった、福島高校をはじめとする福島県内の高校の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 会場に伺う途中で、異形花型自家不和合性を示す、プリムラの花を見つけて、pin, thrumの花を受付のところにおいてもらったところ、この花の意味はということを質問してくれた生徒さんたちもいらっしゃいました。説明のあと、なるほどなと。これから、春になると、あちこちでこの花を見つけると思います。ぜひ、雌しべの高さ、雄しべの高さを比べてみて下さい。

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4か月目突入しました

2011年2月 5日 (土)

増子@ゴールド免許、です。

私事で恐縮ですが、先日、念願の優良運転者免許証を取得しました!

苦節9年、これからも安全運転がんばります。

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さて、私の育児生活も4か月目に突入しました。

娘は首もすわり、しっかりして、さまざまな用事で外に出る事が増えてきました。

そんな中、予防接種を受けに行った小児科で取材を受ける、という稀有な機会を得ました。

2月1日から無料になった小児用ワクチンの件だったのですが。。。

このような経験、私ひとりでは出来なかっただろうと思うと感慨深かったです。

一方、娘は3か所に注射されギャン泣きしていました。。。気の毒です。

次はBCGだ。耐えるのだ、娘よ。

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後日、取材の様子がローカルニュースや新聞の記事になったのですが。。。

どうやら自分の眉毛を書き忘れていた事が判明(爆)

母としてこの体たらくはどうかと思い、猛省しました。

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研究室では、修論・D論発表会も近くなって、皆、準備に追われているかと思います。

仙台市の片隅で、みんなに元気を分けれるよう、片掌を上に掲げて祈っています!

無事発表が終わり、晴れ晴れと春を迎えられますように!

 

増子(鈴木)

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【出前講義】沖縄県立開邦高等学校SSH・ダイコンコンソーシアム研究指導「ダイコンの交配と栽培」(2/3)

2011年2月 4日 (金)

 昨年の11月にSSH・ダイコンコンソーシアムの研究指導に伺いましたが、今回、沖縄のダイコンの開花が早いと言うことを伺い、その実体調査などをかねて、伺いました。

 外には沖縄のダイコン数種類と、比較対象で、桜島ダイコンがありましたが、桜島ダイコンは全くロゼットになったままで、花が咲きそうにもないのに、沖縄のダイコンは、いずれも開花して、きれいな紫色が花に見られ、ダイコンだなと。。。この時期、仙台では大雪だったわけですが、つまり、寒いわけですが、沖縄ではクーラーが必要である。晴れると。。それにもかかわらず、開花するというのは、すごいことだなと。

SANY0473.JPG 交配して、種をつける実験は、少し雨が多いようなのか、自家不和合性が強いからなのか、種のつきが悪いようでしたが、ぜひ、少しがんばってやってもらえれ、良い結果が出ると思います。沖縄のダイコンの煮物を訪問の前日に作ったらしく、それを少し頂きました。とてもまろやかな歯触りで。仙台でこの食感になるようなダイコンができるか分かりませんが、ぜひ、作ってみたいダイコンだと。

 あっという間の滞在でしたが、お世話になった新城先生、ダイコン研究の生徒さんにはお世話になりました。ありがとうございました。ぜひ、仙台の植物生理学会の高校生発表会でお会いしましょう。

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 わたなべしるす


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「・・・らしさ」、時代の流れとともに、でも、時代を超えて・・・(2/2)

2011年2月 2日 (水)

 「・・・らしさ」というのは、いろいろなところで目にする。最近の会議では、東北大学で運営している「未来の科学者の卵」のプログラムでの、研究内容として、高校生らしい発表なのか、大学でできる背伸びした、ありったけの発表が優れているのか。たとえていえば、キャベツを詳しく観察して、なぜ、丸まっているのかを理解することがよいのか、次世代シークエンサーで、ひとめぼれの全ゲノム配列を決めて、他のイネ品種とどれくらいの多様性があるのかを決めることがすごいのか。どちらも正しいというか、どちらもすばらしいことかと思う。同様な議論は、学会での高校生発表会でも議論となっているらしい。

 それぞれのステップで、その段階にとどまることをしないで、常に上を見て、向上心を持っていることが大切なことになるのであろう。そういえば、最近、サッカーの日本代表の方で、愛媛県の西条の出身だったような気がしますが、イタリアの強豪クラブに移籍したとか。これもそのレベルのらしさを追求して、上を見ていたからではないでしょうか。そんな上を見るためにも、3月に仙台で開催される日本植物生理学会で、高校生発表の機会を設けています。締め切り(2/7)も近くなりました。ぜひ、一度、HPをご覧頂き、申し込みいただければと思います。

DSCN0035.JPG 「・・・らしさ」という点では、今年は冬らしい天候である。それなりに寒くて、仙台でも雪が降っている。ただ、日本海側の雪は、例年の冬らしさを超えている。史上何番目という降雪らしい。小学校の頃に読んだ本に、ろうそくか何かで、線路を暖めて、ポイントの切り替えを維持したというのを思い出した。今は、もっと違ったやり方なのだろうが、もう少し、雪が加減されてもというのを感じ得ない。昨年の夏の暑さもであるが。

 というように、らしさというのは、時代とともに変化するものであり、時代の変化があっても変わらないものもある。という難しさもある。なにより、「・・・らしさ」という枠を保ったり、超えたりしながら、向上するということが、大事なのかもしれない。


 わたなべしるす

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