東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前授業】宮城県仙台第三高等学校SSH「理数科の日」発表会・コメンテーター(5/17)

2011年5月18日 (水)

 2年目を迎えた、宮城県仙台第三高等学校SSHの運営指導委員を仰せつかっていることもあり、発表会での質疑、講評などを担当しました。時間の関係で午後からだけの出席となりました。高校は最近、新しく立て直したこともあり、以前SSHで伺った福島高校から比べると、大きな被害がなかったのは、不幸中の幸いだったのかもしれません。

DSCN0503.JPG プレゼンでは、様々な分野を研究され、多様性に富んでいるのはよいことだったと思います。一方で、何かの現象を見て、調べたり、シミュレーションをしたりすることをしていましたが、それが実際の現象とどのようにリンクしているのか、どの現象を模倣しているのかという点について、注意が払われてなかったのが、気になりました。そんなこともあり、ぜひ、植物を植えて、栽培して、その成長を観察するということをやられるのがよいのではと感じました。なかなか大きくならなかったり、あっという間に大きくなったり。という、不思議さにも気がつくと思いますので。

 最後のところで、講評をしましたが、SSHの科学力を正しい方向に使うこと、また、いろいろな科学を知るとこと、それは、毎日起きている、3/11の大地震の余震であったり、福島原発の経過であったり。そこで出てきた言葉をきちんと理解するだけでも、科学とのすりあわせができることだと思います。科学は科学だけで独り立ちしているわけではなく、社会との接点があって、科学だと思いますので。

 7/12には、講演会をお願いされております。それも楽しみになってきました。また、お会いしましょう。


 わたなべしるす

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