東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】JST・未来の科学者養成講座・「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」特別講義(7/9)

2011年7月10日 (日)

 前日にも案内したとおり、一昨年度から始まった、all 東北大の企画である「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」で、7/9に、「自家不和合性・植物の生殖」の講義を行いました。植物の生殖の意義、自家不和合性の実態、身の回りにある自家不和合性現象という内容でした。いつもであれば、6月の開講であったのが、3/11の大地震の関係で1ヶ月遅れになりました。毎年受講生の雰囲気が違うこと、また、多くの関係者の方々がいらしていたのは、ありがたい限りです。

 いつものことかもしれないですが、普段見慣れている「作物の花」を見てもらい、その作物をこたえてもらうことをしましたが、意外に皆さん、周りの食べるものを見てないのだなと、。。最初の開講式で、小谷先生が、「自然に対する畏敬の念」という言葉を使われたのですが、そうした意味で、一番身近とも言える自然の観察をする大切さを物語っているような気がしました。

DSCN0854.JPG 自家不和合性についての動画と、名古屋大・東山先生から講義用にお借りしている「受精の動画」を見せたときのインパクトは、大きいものがあったようです。どんな説明よりも、まさに、百聞は一見にしかずということだと。。。。。

 最後に、レポートを書いてもらいながら、講義の質問をとりましたが、かなりたくさんの質問をもらいましたし、こちらがうまく、自家不和合性の喪失と栽培化ということを伝えられなかったのかもしれません。わからなかったヒトは、渡辺までmailをください。できるだけ、わかるように説明しますので。

 この特別講義では、12月にキャリア教育を講義します。お楽しみに。

 最後になりましたが、写真撮影などお手伝いいただいた研究室の皆さん、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

DSCN0845.JPG
 わたなべしるす

 PS. 受講生に配布されていた、「東北大学理学部物語」と言う刷子があり、研究室のM1の山村さんの取材記事が出ていました。研究室のメンバーがこうした大学のパンフレットに登場するのはうれしい限りです。電子版でもpdfで見えるようになるとか。そのときには、また、報告します。

 科学者の卵のHPにも関連記事があります。合わせてご覧ください。


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