東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】西条市立氷見小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(9/29)

2011年9月29日 (木)

 前日までの3日間は、愛媛県内の高校での出前講義でしたが、9月最後の出前講義は、西条市立氷見小学校でした。予讃本線に伊予氷見という駅があるのは、小学校の頃から知っていましたが、降りたのは初めてでした。市町村合併があって、西条市になったのか、どうなのか、市の境がどうもよくわからなくなりました。。。松山のとなりが今治で、となりは西条と。。

 さて、今回の氷見小学校での講義のきっかけは、ちょうど、3/11の震災の前の週、3/5に「今治自然科学教室」での出前講義があり、そのときに、この小学校の校長先生とお会いしたのでした。とてもこうした出前講義に熱心で、日程的にすりあわせができたこともあり、今回伺いました。とても自然豊かなところで、渡辺自身の小学校の頃の学校の行き帰りを思い出させるところだなと。

 講義では、キャベツとブロッコリーがどのように生長し、葉っぱがたくさん出て、花が咲くまでの過程において、何が違って、何が同じか。これらが同じ種(しゅ)であるとき、つまり、交配ができたとしたら、どんな植物ができるのだろうと。普段食べている野菜なので、身近ではあるものの、8つの班に分かれて、相談しながら書いていましたが、初めてのこうした体験だったようで、いろいろ悩んで書いていたようです。これが科学のはじめだということは、最後に説明しました。

DSCN1338.JPG 植物の基礎は、小学生で学ぶわけですが、ふたばが出て、そのあと、本葉が出て、茎が伸びるわけです。最後に花が咲くのが一般です。では、この2つの野菜はどこに接点があるのか。茎が、両方に共通し、こうした一連の花が咲くまでを理解していて、どれだけ応用できるかということになります。小学生では難しい問題かもしれないですが、みんなよく考え、その基礎となることを応用に持って行けていたのは、すばらしいと思いました。また、奇抜な発想もあり、。。。こちらの時間調整のミスもあり、十分な質問の時間をとれませんでした。また、質問用紙に書いて送っていただければと思います。

 最後になりましたが、お世話になりました、松本校長先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、時間の折り合いをつけて、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

DSCN1357.JPG
 わたなべしるす


 PS. 氷見小学校のHPに早速記事が出ていました。ありがとうございました。ぜひ、多くの科学者が生まれることを楽しみにしています。

 久しぶりに、道ばたに真っ赤な「ヒガンバナ」が咲いていて、学校の行き帰りに、いたずらをしたのを思い出しましたが、時間の折り合いがつかず、写真にできなかったのは、残念でした。。。やっぱり、田舎はよいなと思ったひとときでした。


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