東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

人材育成、教える側・教えられる側、夏から冬へ。。。。。。(10/20)

2011年10月20日 (木)

 人材育成というか、教育というか、その重要性がいわれて久しいが、思うようにうまく機能しているとはいえないようである。人材育成にも、教育にも時間と予算がかかる。もっと大事なことは、そのことに関わる人の「熱意、将来を見据える眼」というものもの大事なのかもしれない。それぞれの分野、領域で、将来像は変わるものであり、もちろん、共通した部分もあるが。。。その将来を見据えて、何をどうすることが大事なことなのかを考え、人材育成、教育が重要なのだろう。では、植物科学というところで、何が求められるのか、。。はたと考えるが、基礎から応用というのも、ずいぶんといわれていて、たとえば、シロイヌナズナの成果をアブラナ科作物にというも、一朝一夕ではない。そこに、確固たる戦略がないといけないような気がする。では、アブラナ科作物が持つ戦略性はといえば、もちろん、毎日の野菜であり、なたね油であろう。それ以外に何に利用できるのか、10年先を見据えて考えて、人材育成、教育が必要なのだろう。時間がかかるのは、確かであるが、岩手大時代から、仙台に復帰した頃に行っていた「21世紀COEプログラム」でも、人材育成は大事なテーマであった。そんな教育プログラムでトレーニングされた人材が、社会で活躍し、ふと、研究室を訪問頂いた、先日のことは、教育をしていてこの上ない、喜びであろう。。

DSCN1465.JPG 今まで、幼稚園から数えると、どれだけ多くの先生方にお世話になったのだろうか。もちろん、両手でも足りない人数だと思う。それぞれの先生から、それぞれ異なったことを学んだような気がする。小学校とか、中学校でもそうだったかもしれないが、クラス分けの時の担任の先生に一喜一憂したような記憶がある。初めて見る名前の先生で、どんな先生なのかとか。同じ教科書を使って、同じ授業を受けてきたのに、それぞれが異なる感性などがあるためであろう、受け取り方も異なってくる。これは、教える側になって、それなりの経験を積んだからいえるのかもしれない。というか、実感できるのかもしれない。そう考えたとき、教える側、教えられる側、双方に齟齬がないようにして、また、できるだけ意見交換などができれば、ずいぶんと教育ということを考えたとき、違ってくるのであろう。人生いつまでも学ぶということは、大切であり、それを考えたとき、教える、教えられるのどちらであっても、受け身でなく、より積極的にという姿勢が大事なのかもしれない。何より、これまで教えてもらった先生方、そして、一緒に学んできた学生さんたちに感謝しながら。。。。ありがとうございました。

 そんな風に、教育、人材育成は、一足飛ばしというわけにはいかないが、今年の季節はどうも途中を飛ばしているような感じであった。もちろん、10月の終わりでそれなりなのかもしれないが、仙台でも結構汗ばむような日もあれば、朝夕はずいぶんと寒い。例年より寒いような気がする。震災で感覚がずれているのかもしれないが。何かの出張明けで仙台に戻ったら、半袖だった駅前が、冬服に。。季節だけが一足飛ばしというようにならないように、教育、研究、人材育成も可能な限り、加速させたい。と思った秋の夕暮れでした。

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 わたなべしるす


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