東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県宮城第一高等学校理数科課題研究説明会・特別講義「大学から見た課題研究」と植物解析実験指導(3/6)

2012年3月 8日 (木)

 昨日の大雪もそのあとの大雨でずいぶん溶けました。まだ、白い地面もありますが。。。昨日の「平成23年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会」でも、宮城県宮城第一高等学校の発表を伺いましたが、今日は、今の1年生、来年度の2年生対象に、課題研究の説明会ということで、普段、ダイコン、アブラナ、遺伝子などの研究指導を行っていることもあり、この課題研究がどの様なポイントでやることが大事かなどを、特別講義しました。

 渡辺が高校の頃にも、理数科というのがあったのかもしれないですが、今治地区にはなかったと。その当時は、単に理数科の科目が多いだけだったのかもしれないですが、今では、2年次に「課題研究」を行い、まとめて、発表をします。理数が好きだということで、それまでも夏休みの自由研究などで実験をしていたかもしれないですが、大学での研究、高校での課題研究とは、もちろん違う点、同じ点があります。そうしたことを踏まえて、これから1年間取り組む上での大事なポイントをいくつかに分けておはなししました。諸先輩方の研究から問題点などを発見し、それを継続すること。その担当する課題に対して、どのようなアプローチでその課題を解決するのかということ。高校生らしい研究という点ではということと、この時期に育成してほしいポイントとしての「観察」の重要性。観察をすることは、楽しくないかもしれないですが、これから計測技術は上がるものの、観察する人間の力、感性はいくつになっても大事だということ。こうした力を育成することが、大学、大学院、社会での研究、社会活動にとっての大きな力になると思います。また、領域横断的な観点から生物だけにこだわることなく、他の分野との共同研究、議論などをしてほしいと。次年度も、ダイコンなどの研究についてサポートしたいと思います。

DSCN2320.JPG 講義のあと、2/25-28に研究室で解析していた遺伝子について、こう考えるのがよいとか、やっている生徒さん・先生からの疑問などにお答えするというか、議論をする時間もありました。近いうちに発表する機会もあるとか。楽しみにしております。


 最後になりましたが、お世話になりました、生物の小松原先生、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。。


 わたなべしるす

 PS. 説明会などから、少し時間が過ぎました。昨日(3/7)には、科学者の卵のことを取材したいということで来客もありました。近いうちにその記事もどこかのHPに掲載予定です。また、決まりましたら、お知らせします。

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