東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH、生物部特別講義「ダイコンの栽培、ダイコンに関する実験の討論・指導」(4/17)

2012年4月17日 (火)

 石川県立小松高等学校SSHの指導に伺うのは、今年の1月以来です。錦江湾高校が主催しているコアSSH「ダイコンコンソーシアム」に参画されていることなどもあり、今年2回目の訪問となります。小松高校のSSHにはSSHを統括されている先生方の専用の居場所というか、教科を超えた先生方が一堂に会して議論できる場所があるのが、いつ伺ってもよい場所だなと思うのでした。

DSCN2411.JPG ちょうど、春先ということから、ダイコンの抽苔、開花のよい時期。小さな畑、ガラス室にあるダイコンを観察し、栽培に関するポイント、いわゆる、肥培管理をコメントしました。できるだけたくさんの花をつけて、交配実験をしたいとか、ついた種をいかに大事に育てるとか。また、多様な品種を植えているので、それらの品種におけるどのようなところに着目すると、より多様性が明確になるとか。せっかくダイコンを栽培している訳なので、できるだけ、いろいろなことを観察して、その特徴を見つける目を養ってほしいと思ったのでした。新しく加入した1年の生物部員の方も構内を一緒に歩きながら、こんなにダイコンがあちこちにあるのを見たのは、初めてではないでしょうか。また、せっかくなので、抽苔している先端のつぼみをいろいろな品種で味見を。あり得ないくらい苦くて、辛いものから、そうでないものまで。多くの生物部員もtryしていたのは、さすがと感動でした。五感を大切にして観察をしてください。

 今年の冬だったか、昨年伺ったときに、大きなペットボトルにダイコンを栽培していた生徒さんがいました。出口は、いわゆる、ボトルネックになっており、狭いわけで。。そんな狭いところで栽培したら、何がどうなるのか、とても気になっていました。今回、中を開けてみると。。。細々と生きているものから、雑草に負けずに生きているものまで。よくこんな実験をするものだと。

DSCN2417.JPG生物実験室に戻って、鉢植えしてあるダイコンを使って、交配実験の実習もしてもらいました。初めてでしたが、なかなか器用にこなしていて、品種間の雑種もtryできるのではと思いますし、SSHの活動で、県内の小中学校に出前講義に行くとき、その腕を見せてあげると、いろいろな花、作物の交配に応用できますので、楽しさが広がるのではと思います。

DSCN2426.JPG 最後には、SSHのトップをされている松原先生と寺岸先生と1hrあまり、SSHのこれまでのこと、これからのことをお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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