東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】平成24年度・宮城県仙台第三高等学校・第2回コアSSH連絡協議会・講師「SSH課題研究を始めるに当たって」(6/15)

2012年6月15日 (金)

 SSH、理数科にとって、重要なポイントの1つとして、「課題研究」をどの様に展開するか。大学で研究をしていても同じことで、手持ちの実験機器、予算、今後、研究室をどう発展させたいのかなど、ざまざまなことを勘案し、また、それまで、自分自身が行ってきた研究とのすりあわせをどうするかなど、考えることはたくさんあります。自分が大学4年生、大学院修士だった頃、実験の将来をどれだけ考えることができたのか。結構、難しい問題かもしれません。様々な共同研究などを行い、いろいろな人のactivityを見て、今に至っているのかと。そんなことを踏まえて、「課題研究指導力の向上を図る」、「課題研究における現状と課題」ということで、講義と討論のコメントをということでした。

DSCN2906.JPG 月曜日のSSH運営指導委員会に続いての仙台第三高等学校への訪問でした。午前のプレゼンでは、工学部の安藤先生、渡辺の方で、SSHとはから始まり、課題研究に対する少し違ったアプローチでのプレゼンでしたが、中身は基本同じようなことでした。高校生らしい課題設定、文章を書く、プレゼンをきちんと行う、等、これまで、渡辺のHPでも書いてきた内容だったと思いました。プレゼンには、小松高校古川黎明高校で行ったものと同じ、パワポで。また、安藤先生の方からは、いっしょに運営している、「科学者の卵養成講座」で何をしようとしているのかというポイントも。わからなくても、一生懸命聞いて、レポートにトライする、周りの友達から評価される、などなど。

 午後からは、午前のプレゼンを踏まえ、また、参加校(仙台第三高等学校、仙台第一高等学校、古川黎明高等学校、白石高等学校、石巻高等学校、気仙沼高等学校)で、取り組んでいる課題研究についての問題点などの討論となりました。それぞれの高校で特徴的な取組、困っている点、トライしようとしている点、評価の仕方など、相互に参考になる情報交換をしつつ、大学サイドから、コメントするという時間となりました。課題研究につながる、文章力として、浦和第一女子高校の取組釜石高校小松高校とのmailでの指導などについても、紹介しました。時間もゆっくりあり、かなりdeepな議論ができましたので、今年度、さらにという形で発展できるのではと思いました。

 最後になりましたが、校長先生、教頭先生、西澤先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

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