東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年7月の記事です。

【出前講義】岩手県立釜石高等学校SSH集中先端講演会-2(3年生キャリア特別講義、3年生との討論会)(7/2)

2012年7月 2日 (月)

 午後の2コマでは、午前と同じキャリア教育を、3年生対象に。受験生であり、センター試験までを考えたら、ちょうど半年。自分が共通一次試験(センター試験)ができなかったこと、そこから、どうやって、東北大に来るに至ったか。また、農学部の植物育種学研究室を選んだときに、何が起こって今に至っているのか。逆に言えば、その選択をしなかったら。高校までは、どちらかといえば、自分で積極的に何かを選ぶことは少ないけれど、これからは、そうではない、自分で選ぶことが大事で、ある種の自己責任にもなる。科学者だけでなく、どんな人生を送るためにも。また、午前、午後ともですが、今回の3.11の震災からの復興には、今の若い人材がどこまでがんばるかが重要であるかということも。楽しみにしています。

DSCN3062.JPG 午後の2つ目の講義は、職員を対象に、「よりよい方向にSSHを進めるために---SSHとは、 課題研究の重要性、様々なSSHの取組を見て。。。---」というタイトルで、SSHを推進するために、また、課題研究を行うために何がポイントになるのか。これまで、小松高校古川黎明高校でお話しした内容や、東北のSSH実施校の集まりで話した内容などを織り交ぜて。全校体制での実施に向けて、鋭い質問もたくさん頂きました。ありがとうございました。何より今年度から始まったことで、なれないいろいろなことがあると思いますが、この前のnetを介したようなお手伝いもできますからということで。

DSCN3081.JPG 午後というか、夕方の講義になりましたが、3年生で、東北大・岩手大等を志望しているような生徒さんとの討論会。自己紹介のあと、大学の講義、教職資格、大学院、就職状況等、直前に迫った受験の向こう側に目を向けて、がんばろうというのは、頼もしい限りでした。

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DSCN3088.JPG 朝から晩までかけて、total 4回の講義、討論会。かなりdeepにお話しできました。今回のことをきっかけによりよい交流が、さらにできればと思います。最後になりましたが、今回の出前講義をアレンジ頂きました、SSHの砂沢先生、校長先生、教頭先生、SSH関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす


 PS. 高校に伺う前は雨降りで、海の方に歩くのは、。。講義が終わったあとに。梅雨によく見られる「やませ」が。。その中で港の方まで歩いてみました。津波の爪痕、港の波打ち際で地盤沈下と思われるような海面の高さ。。。何とも言えない景色でした。1日も早い復興を祈るとともに、SSHを通したような連携で少しでも力になれればと思った、今回の出前講義でした。

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大きな鉄筋だけが残った建物跡地。


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津波の威力で建物の壁に大きなゆがみが。。。。


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防波堤の鉄パイプが大きくゆがみ、
波打ち際で地盤沈下らしい海面の高さと「やませ」

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【出前講義】岩手県立釜石高等学校SSH集中先端講演会-1(3年生キャリア特別講義、3年生との討論会)(7/1-2)

2012年7月 2日 (月)

 先週の金曜日から、埼玉県立浦和第一女子高等学校宮城県仙台第一高等学校。この月曜日が、岩手県立釜石高等学校。いずれもSSH実施校で、SSH実施に伴う公開講義、出前講義等で伺っています。釜石高校に伺うのは初めてですが、netを介して、SSH「統合科学I」の科学表現について、科学コラム文章を送って頂き、それに対して、こちらの考えというか、コメントを返送するやり方で、交流してきました。

 東北新幹線を使っていても、多くの場合、乗り降りするのは、仙台、東京くらい。その次に多いのは、上野、盛岡、福島でしょうか。新花巻で釜石線への乗換でしたが、10年近く前に1度、利用したくらい。。。本当に久し振りでした。釜石線は花巻から釜石までの単線、ローカル線。もちろん非電化。昔の予讃線を思い出しながら。。。ほとんど乗客のいない2両編成をと思っていたら、ほぼ満席。。。。日曜日だからでしょうか。新花巻を出発してからは、ずっと山の谷筋を走ったり、山の中、トンネル、。。

DSCN3028.JPG 釜石が近くなるにつれて、少し建物に被害が見えて。駅から、海の方に歩くと。。アーケード街があったというところは、津波の被害がまだ残っているところも。もちろん、そんなのも感じさせないように修理されたところも。こうなると、やっぱり、3.11のことを思い出さないわけにはいかず、また、あれから、1年4ヶ月近くたつのに、まだ、この状態かという、何というか。。やるせない気持ちでした。何とかならないものかと、今さらながらに強く感じたのでした。

DSCN3029.JPG 講義は、午前中、2コマで1, 2年生対象に、「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス---大学・学部・学科の選択が君の人生を変える---」というタイトルで、キャリア講義。いつものように、渡辺のこれまで人生を小学校から大学、現在、さらには、将来について、語るというもの。対象が1, 2年生ですので、大学受験までは少し遠いと思っているかもしれないけど、今まで歩んだ人生を振り返り、これからの受験などの選択、さらには、将来に向けた目標を決めてほしいと。

 昼食時には、SSH推進室の先生方との討論会というか、午前の講義のこと、午後から講義のこと、これからのSSHのことなど。SSHをとしきられている先生方と、あれことお話しできたことは何よりでした。

DSCN3039.JPG 長くなりそうです。このあたりで続きは後ほど。。。


 わたなべしるす



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【研究室訪問】宮城県仙台第一高等学校・2年生「研究室探訪」で来訪(6/30))

2012年7月 1日 (日)

 前日は、埼玉県立浦和第一女子高等学校での出前講義。花粉管行動の実験手法の伝授でした。こちらが想定していないことも起こり、ちゃんとサポートできなかったこと、申し訳なかったです。

 土曜日だったのですが、5/3に続いての宮城県仙台第一高等学校・2年生「研究室探訪」。小松原先生他、6名の生徒さんたちでした。5/17の自家不和合性の講義を受けてと言うことでもありました。出張明けだったこともあり、初めは、ボーとした状態だったのかも。。

DSCN2996.JPG 研究室で行っている、自家不和合性、アブラナの研究の説明をして、研究室の機器類を見て頂き、また、キャベツのなかまのBrassica oleraceaの様々な作物の見学もしてもらいました。こちらの時間設定も失敗だったのですが、B1のアルバイトさんたちと議論する時間もoverlapしていたので、その議論にも一部、参加してもらいました。

 高校で見る機器類とはひと味違っていたり、キャベツのなかまの多様性を見て、結構感動してもらえたのは、。。また、「味」に感動する生徒さんも。すばらしいことだと思いました。五感をフル活用することが表現型を理解することですから。。。

DSCN3012.JPG 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。研究室には卒業生の方もいらっしゃいます。ぜひ、SSH、課題研究、科学者の卵などで交流できればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 土日とで大学院生の集中講義もあって。。。一緒の集合写真で。。。

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