東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年1月の記事です。

【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・SSH生物部特別実験指導「高等植物の交雑・遺伝子解析」(1/10)

2013年1月11日 (金)

 昨年から、仙台第一高等学校でもSSHが実施され、研究室訪問出前講義にも伺いました。今年も年始から伺いました。伺う直前に来客があったりで、慌てで出かけて、写真を撮るのを忘れていて、。。仙台第一高等学校も「ダイコンコンソーシアム」に参画されていることもあって、12月の会議でもお目にかかって、研究内容も伺っていました。今回は、交配実験と遺伝子解析の研究指導ということで、2hrほど伺いました。数日前の雪が溶けてないところはありましたが、自転車でうかがえる距離にあるというのが何よりです。

 さて、実験では、まず、開花していたBrassicaの花を材料にして、自殖(self)のやり方の実習。少し寒い時期なので、どれくらいうまくいくかわかりませんが、。。何とかうまくいってほしいと祈りつつ。

 もう1つは、PCRを利用した遺伝子解析。「アブラナコンソーシアム」にも参画されるactivityで、種間、種内の多様性、識別など、様々なトライをされていて。。。さらにそれをうまく発展させるためにはということで。。。春にかけての学会発表をされることを計画されており、さすがと、感動でした。また、あわせて、種子の保存法、植物の維持管理などについても、コメントできました。よりよい方向に物事が進むのではと思います。何かトラブルがあれば、近いですから、ぜひ、いらして頂ければと思います。

DSCN5025.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、小松原先生にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

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今年の目標

2013年1月10日 (木)

少し遅れましたが、あけましておめでとうございます。

今年のお正月は、
1日は初詣へ行き、2日は仙台初売りへ行き、3日は友人と会い・・・
のんびりと、充実した日々をおくることができました。

ちなみに、初詣と書きましたが、我が家では初詣のことを元朝参りとも言います。
これは全国共通の言葉だと思っていましたが、最近、東北出身ではないラボメンバーと話していて通じないことに気が付きました・・・。
調べてみると、元朝参りは主に北関東から東北地方の太平洋側地域で使われている言葉だそうです。
先日のブログでも、お正月になると宮城県特有のお札を飾るという記事がありましたが、もう一つ宮城県特有の風習が。
「玉紙」と呼ばれる、黄色と黒のえびのようなものと赤いぐるぐるが書いてある不思議な紙を鏡餅の下に敷くのです。
これも、つい最近まで全国的なものだと思っていました・・・。
やはり、いろいろな地域の方とお話しすると様々な文化を知り、気づくことができ、おもしろいですね。

さて、今年の目標ですが、
1.いつも笑顔で明るく頑張る
2.常に先を見て、計画的に行動する
3.体調管理をしっかりする
です。

1に関しては去年に引き続き。
2については、これから就職活動と研究と両立させていく上で、目の前のことだけで精一杯になるのではなく、常に先のことを考え、効率的に行動していきたいという思いから。
3は、あたりまえのことでもあるのですが、体調を崩してしまっては何もできなくなってしまいます。
今年もよく食べ、よく寝て、丈夫な体をつくっていきたいです。

ということで、無病息災を願って、先日七草粥を食べました。

IMG_0907.JPG

七草のうち、3種類はアブラナ科ということで、研究がうまく進むようにとも願ったのでした。

今年もよろしくお願いします。

M1 曽根

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【出前講義】埼玉県立浦和第一女子高等学校・科学者の卵エクステンドコースまとめ(1/6)

2013年1月 9日 (水)

 書く順番が逆になったこともあり、簡単に。。。。。今年度の「科学者の卵」・エクステンドコースは、埼玉県立浦和第一女子高等学校から参加の受講生。これまでも、こちらから伺ったり、研究室に来てもらったり、全国大会で発表してもらったりで。高校3年生という受験生なのに、。。。とてもよく頑張った受講生の皆さんでした。

 センター試験を2週間後に控えたこともありましたので、こちらが東京に出かける途中で、最後のまとめというか、反省会というか。いろいろなことを話した中でも、次年度のこのプログラムの継承を気にしてくれていました。何とか、こちらががんばるということをお伝えしたら、喜んでいてくれたというか。なんというか。。それほど、この「科学者の卵」が、高校生活の中の1つの大事なパーツになっていたのかと思えたのでした。ありがたい限りです。企画をしている側としては。。。何とかでなくて、絶対に来年度も継続しないといけないという気持ちをさらに頂きました。ありがとうございました。というより、センター試験まであと10日ほど。それぞれの目標のところで、4月から大学生活ができるよう、がんばってください。こちらは、応援をするくらいしかできないのが、。。ですが。。さらには、将来、いろいろなコラボができればと。。。楽しみにしています。

DSCN0029.JPG わたなべしるす

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俯瞰図、決断力、逆算力(1/8)

2013年1月 8日 (火)

 自家不和合性の研究を始めた頃に、病害抵抗性現象と比較した論文というか、抄録というか、review articleを読んだことがあった。当時は、自家不和合性と病害抵抗性には似ているところがあるのかなくらいしか、考えていなかった。そのときに、自分の研究に対する情報量が足りなかったのもあるかもしれないが、もっといえば、自家不和合性のことだけしか考えられなかったように思う。今時の言葉で言えば、領域融合というか、領域横断というか、自分に幅がなかったのだろうと言えるかもしれない。ただ、言い換えれば、鳥のようにもっと上からというか、俯瞰的に見たら、ずいぶん似ているではないかと見えたのかもしれない。つまり、木ばかり見ていて、森全体を見る力がなかったのだろう。では、今、森全体を見ているのか、もちろん、木の全体のバランスを見ながら。。。将棋盤くらいというと怒られるかもしれないが、あの面積なら見えるが、もっと広いところを見ていないといけないような。。最初の自家不和合性と病害抵抗性も今であれば、低分子ペプチドと受容体という関係の共通性が見える。今なら、モデル図というか、俯瞰図ができるので、共通性は見やすくなったのか、複雑になったのか。。。何とも言えない。。。

DSCN2195.JPG 何をするのかという点でいえば、学生の時に、植物育種学研究室というか、日向研究室を選んだので、今がある。あのとき、害虫研究室を選んでいたら、今は違う存在になっている。何かは、全く想像もできない。さらに、自家不和合性のテーマを選んだので、今がある。材料にとあるものを使うということから、すぐに選べなかったが、最終的には自分で納得して選ぶしかない。また、実験になれてくると、あれもこれもしたいというか、時間を有効に使えるようになると、あれもこれもと思う。しかしながら、どれからやるのかというのは、何かの紙に書いて、「あしたやること」とか書いていた。何の上だろうと考えると、当時は、今のように就職活動をするのに、Internetもなく、はがきで申し込んでいたのであろう。会社の概要というか、そういうものを手に入れるためのはがきだったような。それが束になって、研究室に来ていたのに、使うこともなく、年末の掃除で片付けられていたので、もったいないと思って、「あしたやること」を赤マジックで書いて、机の上に置いて帰り、翌日、それを見てやるようになった。これも、自分で何をやるのかということを決めていたのかもしれない。どれくらい効率的に実験ができていたのか、今ではよくわからないが、今なら、足やることというより、今年1年とか、半年の間に、何ができるかであろうか。本当はもっと先のことまで考えて、今はこれをしておかないといけないと、考える決断力がほしいものである。

DSCN2316.JPG 実験でも、論文書きでもなれるまでは時間がかかる。最初の論文は修論を英語にするということで書いたが、当時の言葉で、「4-base cutterの制限酵素でぼろぼろにされる」というのを使っていたが、ようは、自分の文章がないくらいまで日向教授に直された。1990年3月に修論を書き終えて、その投稿論文は1990年終わりか、1991年初めに投稿して、1991年の秋の国際会議の出席前にゲラが届いて、感動した。では、この当時、この国際会議にあわせて、論文を書くという逆算力があったか。。。。なかったような。。。もちろん、逆算をすることということもいわれなかったような。逆算をするようにいわれるようになったのは、野球の監督の言葉を見るようになってからのような気がする。そういえば、今は受験のコマーシャルで、「合格からの逆算」とかいうのをやっている位なので、昔よりなじみがあるのかもしれない。つまり、今の立ち位置を理解して、今からどれくらいの時間がかかるので、今の時間軸では、何をしておく。それより速ければ、少し余裕があるが、うっかりしていると、すぐに追い越される。

 あれからというか学部生、院生の頃から、20数年。何かをしようとするとき、少しは逆算して時間を計算して、何をやるかを決めて、そのfieldがどうなっているかを俯瞰的に見ることができるようになったのかもしれない。もちろん、想定外のことを可能な限り、想定しながら。。。なかなか難しいことであるが。。。今年もこの力を少しで鋭敏にしないということを考えさせられた、念頭からの会議であった。。


 わたなべしるす


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よい塩梅とは?

2013年1月 8日 (火)

年末年始は実家でおせちを食べ,お酒を飲み,のんびり過ごしてきました.

東北大は1/4が仕事始めでしたが,昨日(1/7)から始まった大学や企業も多かったようです.

次の2014年は1/4が土曜に当たるため,休みが長くなるのかなと今から期待しています.

・・・新年早々来年の話をしては鬼に笑われますね.


さて,ラボメンバーそれぞれ今年の目標を掲げているようですので,わたしも1つ考えました.


「よい塩梅を見つける」


これを今年の目標にしたいと思います.


学生の頃は自分自身のことをこなすのに精一杯だったのですが,PDになり,

自分以外の誰か or 何かの物事を進めるために行動することがぐんと増えました.

そのとき大切なのは,よい塩梅を心がけることだと思うのです.


2013年は日々出会う物事それぞれに対して,どこまで手を出すか,どこで手を引くか,

などの「よい塩梅」を見つけたいです.


さか

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