東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【研究室訪問】宮城県仙台第一高等学校・生物部他「研究室探訪」で来訪(4/19)

2013年4月19日 (金)

 今年度、最初の研究室訪問は、仙台一高の生徒さんたち。昨年度も、5月の連休にきて頂いていましたが、今年度も、この4月から1年生になったばかりの方々と2年生。研究室の見学とSSHをやっていることもあり、課題研究などの実験をこれからどうするかという討論のためでした。昨日に続いて、外は花冷えで。。。最高気温は、10oCそこそこ。来訪中ではなかったですが、昼には、千島列島で、M7.0の地震が。。。最近、少しずつ、地震が多くなっているのが少し気になりました。

 最初に、研究室の内容を説明するのが一般的なのですが、1年生は、イネをやりたいということで、こちらが毎年、七北田小学校で栽培している、japonica, indicaのイネの栽培に加えて、前から話になっている、コシヒカリベースで、出穂期などが異なる、日本のイネ育種技術の粋を集めた、品種群があるので、そうしたもので、研究をとなりました。もちろん、日々の形態観察から。遺伝子をとるというのは、今や、昔から比べると難しくない時代。そうした時、本当に大事なのは、違いを見つける眼を持つこと。高校1年生としては、とてもよいことではないかと思います。ぜひ、緯度が異なる地域の高校とも連携して、同時期に栽培して、ということも。。2年生は、ダイコンの多様性、遺伝子組み換え食品等の方向性の検討をして。また、訪問した時に、primerのことなどはお話しできればということで、。。。

DSCN5939.JPG 最後は、恒例の研究室見学。PCR, sequencer、顕微鏡、等を見ながら、何ができるのか、また、昔と何が違うのか等々。そのあと、寒かったですが、ガラス室の見学。アブラナの葉っぱにあるwaxを実感してもらったり、辛み成分を実感してもらったり。もちろん、アブラナ科作物の多様性も。これまで何気なく見ていたアブラナが、明日から、少し違って見えるようになるのではと思います。

 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。研究室には卒業生の方もいらっしゃいます。ぜひ、SSH、課題研究、科学者の卵などで交流できればと思います。

DSCN5948.JPG わたなべしるす

 PS. 今日、訪問してくれた小松原先生の前任地が宮城第一高校。昨日の基礎ゼミにも、卒業生がいました。なんと、小松原先生に、理数科の課題研究を指導頂いたとかで。高校生が来ている時に、研究室を訪ねてくれました。ヒトのつながりは、不思議なものです。。。ありがとうございました。


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