東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動他「イネ・アブラナ多様性研究」研究指導(5/28)

2013年5月29日 (水)

 5/4(土)の記事にも書いたとおり、宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動として、多様なイネ品種の栽培を行っています。5/4(土)に記事をuploadしていますが、それ以降も、週に2回ほど、大学の温室においてあったイネの観察にいらしていました。前にも書いたとおり、この春は天候不順で、高校の路地でのイネの管理は難しいということもあって。。。そのイネも先週の後半に無事、田植えを完了したということでしたので、その具合と、アブラナの研究もしており、昨年から、指導していることもあって、両方の指導に伺いました。labがある片平から、仙台第一高等学校までは、1-2kmでしょうか。これだけ近ければ、よりよい連携ができるのだなと。。。また、この間、うちのlabのPDの坂園さんとM1の田口さんが対応してくれていました。

DSCN6398.JPG 普通科高校ですので、水田がある訳でないので、バケツでの栽培。まだ、植えてから間もないこともあり、活着してないイネもありましたが、ここ数日は気温も高めに推移していたので、このステージは、clearできるだろうと。。あとは、今の生長の段階がどれくらいか。。。田植え前に葉身が何枚目かを数えておけばよかったのですが。。。そこで、分げつの規則性を目安にして、数えることに。20年以上前に作物学の時間に当時の星川教授から習った「松島理論」を思い出して、n+3の葉っぱがでたところで、nの葉っぱの腋芽が分げつとなって、生長するだったような。。。(もちろん、理想的にはですが。。)。あと、第1葉からは分げつしないというのもあったような。。ということを。。(さすがに、このあたりの記憶が曖昧なのは、冷や汗ものでした。。)。何とか、それぞれのイネの生育ステージは、確認できたのではないかと思います。

DSCN6399.JPG アブラナの方は、セイヨウナタネと和種ナタネの区別。片方は、自家和合性で、片方は自家不和合性。それに伴う鞘の付き具合、ゲノム構成などを講義して、今までよりは、アブラナを見た時に、違った目で観察できるのではないかと思います。遺伝子についてもPCRなどで実験するとか、。また、dataがでた頃に議論できればと思います。

DSCN6397.JPG 最後に、来週になった、「自家不和合性とキャリア教育」の講義についても、担当の小松原先生と打合せ。2hrの枠がありますので、受講生の方々に、楽しんで頂けるようなものにということで。。。

 最後になりましたが、出前講義を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、これまで細かく対応してもらっているPDの坂園さんとM1の田口さん、ありがとうございます。仙台も梅雨が近いのでしょうか。梅雨寒になる前に、何とか、活着して、生長してほしいと思いつつ。。。


 わたなべしるす

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