東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】金光学園中学高等学校・SSH課題研究発表会・助言者(6/5)

2013年6月 5日 (水)

 昨年の11/10(土)に初めてうがったのですが、金光学園のSSH課題研究発表会で生物を中心とする課題について、助言者を賜りました。学校があるのは浅口市、となりは里庄町で、以前、和光の理研で見た核物理学の仁科芳雄博士の生家があるところ。時間があればと思ったのですが、今回も余裕がなくて。。

 前回伺った時は、午前が全体でのポスター発表。午後が個別討論会ということもあったのか、ずいぶんと古い木造の校舎があるのに気がつかずにいました。自分の小学校時代を思い出すようなもので、何ともいえず、懐かしさを感じました。今回は個別の中間発表会。渡辺が担当したのは、前回同様に生物領域。今週の月曜日には、文系のゼミ(日本語・日本文学、英語・英語文学、法律、日本史、西洋史、)があったようですが、今回は理系関連で、物理、科学、生物、地学、数学、スポーツ科学など。多様性に富んでいて、。。。前回の全体のポスター発表の時もそうでした。文系のところは、もちろん、うかがうチャンスはなかったのですが、「将棋」、「野球」、「日本史」というこのHPでも時々扱うようなことがテーマだったりして、聞くチャンスがあれば、おもしろかったのではと。。。それらは、またの機会と言うことで。

DSCN6471.JPG 本題の中間発表・生物の研究課題は、「バイオエタノール」、「魚の学習」、「抗菌活性」というもの。高校生らしいテーマで、よく考えていた内容でした。もちろん、もう少し工夫すれば、ずいぶんよくなるような点も。前回のコメンテーターは、渡辺だけだったのが、今回は、岡山大学の先生方2名も。こちらが思いつかないような観点からのヒントになったのではないかと思います。条件をどの様にして統一しておくのか、見る角度を変えるとdataが新鮮に見える、controlをどうするかなど、実験の基本として、どの様なことを考えるのかなど、コメントできたのは、これからの実験の方向性が見えてきたのではないかと思います。また、最終的に考えるのは、実験をしている「生徒さん自身」がこれからあとどの様な展開をしたいのかということを決断をしてほしいと。それも大事なこととして、コメントしておきました。最後に、研究の継続性が重要なのではないかと。ぜひ、この研究を次年度以降も継続してほしいと。。。

DSCN6474.JPG 各分科会のあとは、全体会。17名のコメンテーターの先生方から、様々なコメントが。こちらのこれからの活動にも参考になりました。ありがとうございました。

 最後になりましたが、SSH担当の田中先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 評価委員の中に、以前、SSHでお世話になっていた方もいらして。久しぶりにお目にかかって、なつかしくあり、また、世の中の狭さを実感したのでした。。。また、どこかでお目にかかれればと思います。ありがとうございました。

 PS.のPS. 生物領域のTAを担当されていたのは、岡山大学の大学院生。昔研究会でご一緒した植物生理学・形態学などを専門とされている先生のところの大学院生。ここでもびっくりというか、世の中は狭いなと。。。また、時間を見て、岡山大の方にも伺い、セミナーでもできればと思います。

 PS.のPS.のPS. 今月の6/18までの講義は「国際植物の日」の一環。今回も、東北大学、Oxford University Pressから頂いた、ファイル、ノートなどを記念品に。発表して、その記念品をもらった生徒さんたちは、とてもうれしそうだったのが、印象的でした。この「国際植物の日」に参加して、また、コーディネーターをできたことは、何よりだなと。。。

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