東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立木町通小学校 5年生「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(9/18, 21追記)

2013年9月18日 (水)

 この前の週末は台風の通過もあって、40mm/hrという雨が降ったりしましたが、台風の被害もなく。。。予定表を見ると、今日あたりから秋の出前講義シーズンが開幕です。ここから12月の半ばまで、約3ヶ月ですが、。。何とか乗り切りたいと。。。。その第1弾は、仙台市立木町通小学校8/30には、クラブ活動の時間に花の分解をしました。5月には今日の講義の5年生には、「キャベツとブロッコリー」ということで、講義も。その5年生に、10日ほど前の、仙台のジャズフェスティバルに研究室の曽根さんがでるというので、学生さんたちと応援というか。。その道道で、声をかけてくれた、サッカー少年がいて、それがなんと、木町通小学校の5年生でした。ありがたい限りです。

DSCN7307.JPG さて、今日の講義は、リンゴをモデルにして、花から結実までという話し。途中に、花粉管伸長、最後は、自家不和合性の話までというたくさん盛り込みました。最初に5つの花を見てもらって、その名前を考えてもらうのですが、いずれの花も大正解。初めてだと思います。感動でした。ヒルガオ、アサガオとならんで、ユウガオというのがありますが、それが、カンピョウのことで、それは、ウリ科だということも知っていたのも、すごかったです。リンゴは、やはり東北地方です。いろいろなところで栽培していて、おじいちゃん、おばあちゃんのところでリンゴの花をたくさん観察していました。さすがです。リンゴの花から、リンゴができるまでの写真を見てもらい、リンゴは最初は花であったことを考えてもらい、実感してもらうというのがポイントなのですが、どうもここ数日、頭の整理がおかしいようです。ここで、リンゴを縦に切って、がくがあり、雄しべ、雌しべがひからびた状態になっているのを観察してもらうのをすっかり忘れていて、最後の最後になって思い出して、。。。


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DSCN7317.JPG リンゴのあとには、花粉が吸水・発芽、花粉管伸長するところの動画を見てもらい、最初と何が違うかを考えてもらう訳ですが、花粉がふくらみ、水を吸っているということを答えてくれた小学生は、初めてだと思います。この日、何回目の感動か忘れました。水は、空気中、雌しべからということを説明して。さらに、リンゴには自家不和合性があるということを説明するために、リンゴは自分の花粉がきらいと話したら、その話をおばあちゃんに聞いたことがある小学生も。。ほんとすごいです。遺伝子を混ぜないといけないということも。。。キャベツとブロッコリーの講義をしたからでしょうか。遺伝子を混ぜることの意味、大切さも比較的スムーズに理解してくれました。質問のコーナーでも感動しました。植物には、脳みそとか、神経がないの、どうやって、自分と他人の花粉を見分けているのか。自家不和合性の分子メカニズムについて、質問をした小学生も初めてだと思います。ちょうど、科研費のシーズン。ポンチ絵を描きながら、書類を書いていたので、それを思い出しながら。。。。そうしたら、自分と他人を「認識」するということですねという小学生が。。科研費くらいでないと、普段、「認識」という言葉を使ってなくて、小学生からでるとは。。。最後までびっくりの連続の講義でした。

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DSCN7328.JPG 木町通小学校で恒例なのは、講義のあとに、一緒に給食をして、あれこれと質問とか、話をして。。。そのあと、校長先生と講義のことなどで、1hrほど話しをすることもなのですが、先のことでないですが、科研費のことが頭から離れず、。。今回はお休みとさせてもらい、来月、あるいは、年末のところでの講義で、また、時間ととってとなれば。。。次は、10/1(火)に、3年生向けにヒマワリの講義。天候不順だったので、どれくらいヒマワリがあるか。。。それが心配ですが。。。次回を楽しみにして。

 最後になりましたが、今回の講義でお世話になった、熊谷校長先生、教務の熊谷先生、5年生の担任の先生方、ありがとうございました。これからも科学の芽を育てるために、緊密な連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 師匠よりも優れたこととして、「青は藍より出でて藍より青し」ということわざが。。それが講義の合間で出てきて、ちゃんと知っている方も。。。感動の連続でした。。

 PS.のPS. きょう(9/21(土))、木町通小学校のHPに関連記事を見つけました。昨日は小学校で花火祭りだったのですが、ばたばたしていてうかがえませんでした。。。ぜひ、来年こそ。。。ありがとうございました。

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