東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

一緒に、ビッグデータ、繰り返し(10/29)

2013年10月29日 (火)

 最近、こうした書き物をしてないからだろうか、何で見たのか、忘れた。テレビだったのか、netだったのか。英語に1つより2つ以上の方がよいというようなことわざがあったと。突然こんなことを書くと、何のことと思うが、一人で何かするよりも、複数名で頭をつきあわせて、一緒に何かをするということだったと思う。師匠の日向先生が複数のコンピューターをつなぐとか、人の脳みそを借りるとか、そんなことをよく言っていたのを思い出すと共に、「餅は餅屋」という、その道のプロとの共同研究の重要性を説いていた。そんなこともあってだろう。可能な限りいろいろなところ、共同研究をしている。一人で何かを考えるのもそれそれで、1つのステップかもしれないが、それを越えたら、一緒にと言うのがよいのではないだろうか。もちろん、一緒にした方が効率がよいと言うこともあるだろう。ただ、あくまで1人というのもある、将棋のように。今日も第26期竜王戦七番勝負、第2局がさされているが、遙か雲の上の戦いのようで、優劣は見えない。。。というか、わからない。。。みんなで考えれば、少しはわかるのかもしれないが。。。

DSCN5018.JPG そんな将棋も、最近はコンピューターソフトと戦い、プロにも勝つことがある。今はやりのビッグデータなるものが、こうした場面に使われるようになると、。。。。コンピューターに「大局観」というのを持たせることができれば、もちろん、人間の域を超えてしまうのかもしれないが。。。この大量データなるもの、もちろん、遺伝情報の世界にも。日々解読される遺伝情報。それを束にして何かを考える。すごいものが見えてくると思えるが、それを動かすだけのコンピューターと、プログラムを書く能力がない。まずは、どんなことが見えるかを考えて、プログラムをかけるヒトと共同研究。その後、どこのコンピューターを使うかと言うことになるのだろうか。そういえば、いつぞやの雑誌のタイトルに、量と質は異なるものというのが当たり前だけど、量が質と同じになるだったか、質を越えるだったか。もちろん、このビッグデータのことを指してであるが。。。少なくとも、誰かと一緒でないと、今のところ、それはうちのlabでは達成できない。。。何とかしたい。。。

 そうした計算、シミュレーションなど、よくあるのが、1,000回そのシミュレーションをやって、どれくらいの確率で、この遺伝子とこの遺伝子が近しいか。これを反復と呼ぶのかどうかは、わからないが、繰り返して実験をしないと、見えないことは多い。学生の頃、1回やってうまくいった時、日向先生に、同じことが繰り返し起きないと、それはそうなるとは言えないと。。。そんなで、何度も同じ実験をしたのを思い出す。実験をすると言うことでは、繰り返しは重要である。それぞれは1回の実験で、そこで、正確を期して、きちんとやるから、繰り返しが成立する。1回が重要であるとも言える。何回もやるのだから、という気持ちでは、正確性に緩みがでるのではと心配になる。そういえば、最近、また、地震が繰り返すようになったような気がする。。。あの、3/11のようなことは起きてほしくないが、あの1回のことを心に刻むからこそ、気が緩まないような気もする。今日も残り半日、気を緩めず、できるだけのことをやってみよう。思えば、あと数日で10月も終わるのだから。。。。

DSCN5267.JPG
 わたなべしするす

 PS. きのう、10/28は、ドーハの悲劇から20年目だったらしい。ちょうど、学位論文の最後のまとめをしながら、科研費の若手の会に参加して、夜中に、議論が終わった頃、小さなテレビで、あの場面を見ていたのを、今のように思い出す。あれから、20年。。。あっという間だったのかもしれないが、いろいろなことがあった。サッカーの出来事だったかもしれないが、この20年を考えるよい機会だったのかもしれない。。。。

 PS.のPS. 夕方にかけて、大学院の講義で、自家不和合性の話しを。。。聴講していた方に、他の仕事でお世話になった方だったり、。。世の中狭いなと。。。。

 PS.のPS.のPS. というのと、こんな記事をとあるpageで見つけました。いろいろと考えさせられます。なるほどと。。。それから、郵便でないですが、mailを出す時にも、addressは気をつけましょう。と。。痛恨でした。。。

 

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