東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年10月の記事です。

【出前講義】加賀市立橋立中学校・特別講義「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(10/31)

2013年10月31日 (木)

 昨日から始まった北陸遠征。この秋の石川県では3つの小中学校での出前講義。最初は加賀市立橋立中学校。今年は春の5/10に続いて、2回目。春には「キャベツとブロッコリー」。今回は秋ということでリンゴのシーズン。開花から結実までをリンゴをモデルにしての出前講義。今年度は仙台で、木町通小学校七北田小学校で行ってきましたが、中学校で行うのは、初めてのような。。。あと、橋立中ではいつものことですが、1コマでの講義。少し駆け足でした。あと、春先に講義を行った時は、「国際植物の日」のイベントになっていました。今回は日程調整がついてないので、書類上は「第55回「教育・文化週間」での教育・文化施設等における教育・文化関連行事のアウトリーチ活動」に関わるものではないですが、文化の日も近いことなので、後付けかもしれないですが、この関連イベントということで。。

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DSCN0283.JPG 最初に花を見て何の花か考えてもらいました。5人の方だったと思いますが、それぞれ、5つの花の名前がきちんと答えられたのは、さすがです。毎日、花を見ている環境だからだと。何よりかと思います。

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DSCN0288.JPG このあたりでもナシ、カキなどの果樹を作っている関係でしょうか。ただ、果実は見たことあっても、花は見たことないというのが、現状でした。。。少し残念。。。ナシに限ってもでした。。。講義に使ったリンゴでいうと、種類・品種は東北ほどは定着していないような。。。こうしたところに地方地方の特色を感じ取れました。やっぱり、感動してもらえるのは、動画。花粉管伸長、自家不和合性。どちらもへーーーという反応にはこちらも少しほっとします。また、その反応で起きることをしっかり観察できているのは、たいしたものだと思いました。あと、実際のリンゴと花の時代の比較も、驚きだったようです。意外と知ってそうで知らないこと。そうした身近なことに不思議があるのだということを、こうしたことから理解してもらえれば、幸いです。これからリンゴがおいしい時期。ぜひ、この週末に書けて、リンゴを食べて、復習する時間にしてもらえればと。。。

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DSCN0294.JPG 帰り際に、明翫先生に案内して頂き、栽培しているダイコンの観察会。作土が十分になくて、大変そうでした。肥料袋を作るとか。いろいろと議論ができました。

DSCN0301.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、上本校長先生、明翫先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 橋立中は昨年に新しい校舎に移動になったはずだと。自分が中学生の頃と比較する訳でないですが、あの当時も木造の校舎。もちろん、今とは比べものにならない、廊下を走ると、ぎしぎしと音がするような。。。それが、コンクリートの校舎に。。。という時代でした。今は、逆に、木造の校舎にというところも。何か、教室にいて、ほっとするものがあります

 PS.のPS. 今回も橋立中へ伺う前に、寺岸先生が管理されている畑を見学させて頂きました。これだけの畑をお一人で。。。大変だと思うことと、すごいの一言でした。。。。やっぱり作物の維持管理は継続が重要だと。。。いつも痛感させられます。ありがとうございました。

DSCN0269.JPG PS.のPS.のPS. 最近、学生さんがあちこちに出かけて、食事のパターンを出していたので。こちらも。橋立中の近くには、北陸道のSAがあり、おもしろいことに、外からも利用ができる「尼御前SA」。近くに尼御前岬があり、義経伝説でも有名な場所です。そういえば、小松市内には安宅の関もあり、義経伝説として、とても有名なところもあったのを書くのをいつも失念してました。

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若手の会 in 北海道

2013年10月31日 (木)

こんにちは、M1の辺本です。


10月28日~30日の3日間、田口、辺本はゲノム・遺伝子相関の若手の会に参加してきました。
会場は北海道の休暇村支笏湖
発表はしませんでしたが、私にとっては初めての北海道、研究発表会への参加だったのでドキドキでした。


発表はOral とPoster があり、それぞれ英語や日本語で。
発表者も学部生からPDまで幅広い層が集まり、扱っている実験材料も動物から植物まで様々。
どれも面白く興味深いものばかりで、視野が広がったような気がします。嬉しい限りです。
また、2日目にはグループディスカッション形式の英語コミュニケーション講座もあり、とても良い勉強になりました。
北海道の旭岳では9月中旬で初冠雪が報告されていたので、かなり寒いと覚悟していたのですが、
3日間、暖房が良く効き、アルコールが入って熱いトークが止まらない館内にいたので暑いと感じるほどでした。

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素晴らしい研究者たちと、美味しい食事とお酒と、気持ちの良い温泉が揃っていたので、
日付が変わっても、トークがあちこちで続いていました。ほとんどの人が寝不足であったことでしょう。

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ずっと館内に籠もるのは勿体ないので、早朝は仲間と休暇村の園地内を散策しました。
ちょうど紅葉が見頃の時期だったようで、綺麗な景色を見ることが出来ました。
雪虫が舞っていたので、そろそろ雪が降るのでしょうか?

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このように終始、堅苦しくなく気楽な雰囲気だったので、楽しく過ごすことができました。
年齢層問わず多くの方々と直接お話をし、M1でありながら、まだまだ未熟者である辺本は、たくさん刺激を受けました。
素敵な出会いも沢山あり、本当に本当に、魅力的な会でした。
今回の参加で出会った繋がりを大切にしていきたいです。


最期に、若手の会への参加を勧めてくださったナベさん、一緒に参加して下さった諏訪部先生方、ありがとうございました。
今回の参加で刺激になったことや勉強になったことを、これから様々なことに活かして行きたいと思います。


M1 ナベ

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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH集中講義-1(課題研究発表会準備へのコメント、討論等)(10/30)

2013年10月30日 (水)

 10/30~11/3まで、小松市、加賀市内で出前講義。第55回「教育・文化週間」での教育・文化施設等における教育・文化関連行事のアウトリーチ活動の一環でもあり。。。初日は夕方の少しの時間でしたが、最初は、小松高校理数科2年の課題研究発表会が土曜日に企画されており、それに向けての準備でした。細かなことを議論する段階ではなく、最後のプレゼンを作っている段階。最初はハマダイコンの多様性のはずが、ダイコンの加工特性に変化して、。。。それをまとめている段階でした。何とかまとまった形かもしれないですが、最後のプレゼンで結構苦戦しているようでした。こちらから、ここはこうということを指摘できた訳でないですが、グラフを作り替えようとしていて。。。こんな時、大事なこと。それは、前のversionを別のfile nameで保存しておくこと。昔は、file nameの文字数が半角8文字という制限があったので、結構大変でした。それでも、versionの頭文字をとって、v1, v2, v3,...というような感じで。この前に書いていた科研費も結局、v38が最後だったような。。。少し変えれば、versionを変えるということで、少しの文章表現もあとから使いたいということもあるかもしれないので。。。それをコメントしたくらいでしょうか。実際的には、。。。いずれ、土曜日の発表を楽しみにしています。

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DSCN0263.JPG そのあとは、3年生との進路相談というか。自分が高校3年の今頃、どうだったかと考えると、11月は毎週、それぞれの志望大学をtargetした模擬試験を受けていたような。。。いずれも、余りよくない結果でしたが。。。ただ、その当時考えていなかったこと。第1志望の大学を受験できなくなるという現実が来るかもしれないということ。いつか、目標の点数が出ると。。。。(結果的には、そんな想像のレベルのところはあり得なかったのですが。。。)。。ただ、そんな現実に対して救いをくれたのが、小学校の時の担任の先生でした。。。「どこも行く大学ない訳ではないのだろう。。。いけるところでがんばれば。。」と。。これで現実にもどったのかもしれません。もちろん、まだ、2ヶ月あると思いますし、できることはできると思います。そんな話をしながら、受験というか、センター試験まで、あと2ヶ月余り。センター試験でどれだけ確保し、2次試験でどこまでがんばるか。そんなことを考えて、目標を見すえるようにと。。。。もちろん、日曜日までいますので、また、どこかで議論できると思いますので。。。

 最後は、SSHの寺岸先生、松原先生、山本先生と食事をしながら、SSH、教育問題などの討論会。いつもここでいろいろなことを学ばせてもらっています。今日から5日間。お世話になります。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. welcome boardは、これまで3年生が作製してくれていましたが、1年生に代替わりをしたとか。ありがとうございました。今回も楽しみにしております。

DSCN0256.JPG PS.のPS. 出前講義と書いていますが、高校生向けということを考えると、出前授業という方が、fitするのかもしれません。自分が子供の頃を考えると、小学校から高校までは「授業」と呼んでいました。大学になって「講義」と書かれたいろいろなものをもらって、あるいは、教室といわないで、第1講義室とか。。。ところが、この前に、前期に行った「基礎ゼミ」についての「授業評価の結果」という書類が。。。「?????」。いつから、大学で講義と呼んでいたものが、授業になったのか。少なくとも、学部を教えていた岩手大の時代、つまり、2004年度までは講義だったような。。。。。気がついてなかっただけで、実は、講義と呼ばず、授業といっていたのかもしれないですが。。。「授業」と「講義」の意味を改めて、考え直したのでした。。。

 PS.のPS.のPS. 今日もまた、付加的なことが多いですが。。。出前講義のあと、高校生から、レポートをもらうことが、。。。それを読んでいて、長く文章を書く方が少ないのは、。。。と。。そんな時、東北大でお世話役をしている「科学者の卵養成講座」の1期生の方が、とてもしっかりした、長い文章を書かれていて、それを昼に読みながら、感動でした。。。また、どこかで。。。そんな大事さも。。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 打撃の神様、ボールが止まって見える、というのがよいのか、。。赤バットの川上哲治氏が逝去されたという記事を昼頃に。。。子供の頃に野球、ソフトボールをする時に、この赤バットをという意味ではなかったと思いますが、赤いバットを使っていました。渡辺では、ヒットが量産できた訳ではないのですが。。。ラジオ、テレビで解説者というのが、渡辺の世代には、イメージが強いような。。。大洋ホエールズファンの渡辺には、これくらいの表現でご勘弁を。。。。。哀悼の意を表します。

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マトリョーシカ状態のピーマン

2013年10月30日 (水)

 学生アルバイト農学部一年の小倉拓也です。先日ピーマンを切っている最中に珍しいものを発見しました。それがこちらです。

photo.JPG ピーマンのワタの中から小さなピーマンが現れたのです。まさにマトリョーシカ状態。このミニピーマンを割ってみると未熟な胚が詰まっていていたため、間違いなくピーマンの中にピーマンができていたことになります。

 ちなみにこのピーマンは青森の祖母が育てたもので仕送りとして送られてきたものです。祖母の畑では以前も冬瓜とスイカのハイブリッドのようなウリができたこともあり、関連性についても気になるところです。植物は変異が身近に発生するから面白いですね。

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一緒に、ビッグデータ、繰り返し(10/29)

2013年10月29日 (火)

 最近、こうした書き物をしてないからだろうか、何で見たのか、忘れた。テレビだったのか、netだったのか。英語に1つより2つ以上の方がよいというようなことわざがあったと。突然こんなことを書くと、何のことと思うが、一人で何かするよりも、複数名で頭をつきあわせて、一緒に何かをするということだったと思う。師匠の日向先生が複数のコンピューターをつなぐとか、人の脳みそを借りるとか、そんなことをよく言っていたのを思い出すと共に、「餅は餅屋」という、その道のプロとの共同研究の重要性を説いていた。そんなこともあってだろう。可能な限りいろいろなところ、共同研究をしている。一人で何かを考えるのもそれそれで、1つのステップかもしれないが、それを越えたら、一緒にと言うのがよいのではないだろうか。もちろん、一緒にした方が効率がよいと言うこともあるだろう。ただ、あくまで1人というのもある、将棋のように。今日も第26期竜王戦七番勝負、第2局がさされているが、遙か雲の上の戦いのようで、優劣は見えない。。。というか、わからない。。。みんなで考えれば、少しはわかるのかもしれないが。。。

DSCN5018.JPG そんな将棋も、最近はコンピューターソフトと戦い、プロにも勝つことがある。今はやりのビッグデータなるものが、こうした場面に使われるようになると、。。。。コンピューターに「大局観」というのを持たせることができれば、もちろん、人間の域を超えてしまうのかもしれないが。。。この大量データなるもの、もちろん、遺伝情報の世界にも。日々解読される遺伝情報。それを束にして何かを考える。すごいものが見えてくると思えるが、それを動かすだけのコンピューターと、プログラムを書く能力がない。まずは、どんなことが見えるかを考えて、プログラムをかけるヒトと共同研究。その後、どこのコンピューターを使うかと言うことになるのだろうか。そういえば、いつぞやの雑誌のタイトルに、量と質は異なるものというのが当たり前だけど、量が質と同じになるだったか、質を越えるだったか。もちろん、このビッグデータのことを指してであるが。。。少なくとも、誰かと一緒でないと、今のところ、それはうちのlabでは達成できない。。。何とかしたい。。。

 そうした計算、シミュレーションなど、よくあるのが、1,000回そのシミュレーションをやって、どれくらいの確率で、この遺伝子とこの遺伝子が近しいか。これを反復と呼ぶのかどうかは、わからないが、繰り返して実験をしないと、見えないことは多い。学生の頃、1回やってうまくいった時、日向先生に、同じことが繰り返し起きないと、それはそうなるとは言えないと。。。そんなで、何度も同じ実験をしたのを思い出す。実験をすると言うことでは、繰り返しは重要である。それぞれは1回の実験で、そこで、正確を期して、きちんとやるから、繰り返しが成立する。1回が重要であるとも言える。何回もやるのだから、という気持ちでは、正確性に緩みがでるのではと心配になる。そういえば、最近、また、地震が繰り返すようになったような気がする。。。あの、3/11のようなことは起きてほしくないが、あの1回のことを心に刻むからこそ、気が緩まないような気もする。今日も残り半日、気を緩めず、できるだけのことをやってみよう。思えば、あと数日で10月も終わるのだから。。。。

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 わたなべしするす

 PS. きのう、10/28は、ドーハの悲劇から20年目だったらしい。ちょうど、学位論文の最後のまとめをしながら、科研費の若手の会に参加して、夜中に、議論が終わった頃、小さなテレビで、あの場面を見ていたのを、今のように思い出す。あれから、20年。。。あっという間だったのかもしれないが、いろいろなことがあった。サッカーの出来事だったかもしれないが、この20年を考えるよい機会だったのかもしれない。。。。

 PS.のPS. 夕方にかけて、大学院の講義で、自家不和合性の話しを。。。聴講していた方に、他の仕事でお世話になった方だったり、。。世の中狭いなと。。。。

 PS.のPS.のPS. というのと、こんな記事をとあるpageで見つけました。いろいろと考えさせられます。なるほどと。。。それから、郵便でないですが、mailを出す時にも、addressは気をつけましょう。と。。痛恨でした。。。

 

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