東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立国分小学校「キャベツとブロッコリー」(2013年度ふるさと出前授業-6)(12/10, 17追記)

2013年12月10日 (火)

 昼休みの時間が立花小学校から国分小学校への移動時間。学校の校区的にはほぼ、隣に近い校区。なのもあって、移動時間は10minくらいだったでしょうか。毎年書いているかもしれないですが、国分小学校は、渡辺が通っていた桜井小学校から渡辺の卒業後に分かれた小学校。その中の国分校区には、渡辺と小学校から高校まで同じ学校で、20級上で兵庫県立大の特任教授をされている月原先生の生まれたところ。以前、月原先生が、大阪大・タンパク質研究所にいらした頃にお目にかかって、ずいぶんと刺激を受けたのを思い出し、そんな大先輩が生まれ、育ったところの皆さんにも、ぜひ、そのことを継承するというか、さらに発展させるような方が出てきてほしいと。。。もちろん、どの分野ということでなく。。。

 そんなイントロで始まった講義の前には、寺田校長先生から渡辺の略歴というか、広い意味での桜井地区の出身と。やっぱり、後輩の前でしゃべるのは何ともいえないうれしさがありました。講義では、最初に、トマトの生長というか、植物の基本というか。そのあと、キャベツ、ブロッコリーの生長とその比較。いつもなら、キャベツ、ブロッコリーともスーパーでgetなのですが、今回は、ブロッコリーを日曜日の打合せの時に、今治南高の別府先生から、提供頂きました。それも、根っこから。つまり、普段スーパーでは見かけることがないようなそんな状態のものを。それを使って、根、茎、葉、蕾がそれぞれどの様についているのか、どの様な位置関係かを復習して。また、キャベツも縦断面を見て、真ん中にあるいわゆる「しん」の部分は「茎」であると。

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DSCN0806.JPG では、ここからが問題。キャベツとブロッコリーは、いずれもBrassica oleraceaで、交雑ができると。いうことで、5, 6年生が、12のグループに分かれて、その交雑した野菜の形態、名前などを書いて、発表をすると。。。今回すばらしかったのは、時間内にできず、書くことに時間延長が多いのですが、それもなくて、。。さすがだと。。

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DSCN0819.JPG 発表は6年生から。ちょっと、根、茎、葉、花の関係をきちんと理解しているのかなというグループも。そのことを指摘したというか、質問したのが、5年生というのもすばらしかったです。キャベツとブロッコリーの茎を共通として、2つを融合したものを書くことができたグループが、半分以上だったのは、さすがだと思いました。また、発表をきちんとできるだけでなく、それぞれの発表に対して、たくさん手を上げて質問をするかたがたが多かったこと。特に後半になって、たくさん手を上げてくれたのですが、時間の関係で、全部の質問をさせてあげることができなかったのは、少し残念でした。ただ、そこで、手を上げて質問をするということをトライしようとしたことはとても大事なこと。これからも継続して下さい。

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DSCN0846.JPG 最後の質問の時間には、いくつかの質問が出ましたが、やっぱり答えというか、両方の遺伝子を持った植物というか、作物はどうなるのか。両極でなければ、もちろん、そんな場合もあるかもしれないですが。。。それが、植物的に見て、おかしくなければ。。。でも、納得できない方も。で、中間型は。。。???という質問。昔、今治小学校で、作った時には、こんな様になったと。。。納得してもらえたでしょうか。。。何より、グループで考え、発表して、質問するというのは、とても大切なこと。これからも他の活動に活かして下さい。最後に、6年生から、お礼の言葉を。とてもしっかりしていました。感動でした。来年からは、渡辺が通った「桜井中学校」の生徒さんに。このことを大事にしてがんばって下さい。

DSCN0854.JPG 最後になりましたが、国分小学校校長・寺田先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、藤原教頭先生には、写真撮影、移動などお世話になりました。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあとに、寺田校長先生とお話をした時に、渡辺が昨年まで書いていた愛媛新聞の道標。その後任が、渡辺の後輩に当たる錦織さん。その方を、中学校時代に指導されたとか。。。世の中、やっぱり狭くできています。。。というか、ほんと不思議でした。

 PS.のPS. 12/17(火)、国分小学校のHPに、この講義の記事を見つけました。ありがとうございました。

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