東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】小松市立芦城小学校・特別講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(1/28)

2014年1月28日 (火)

 午前中の中海小学校に続いて、午後は小松高校から5minくらいの距離にあるすぐ近くの芦城小学校。古い町並みが校区という、仙台であればどこになるのか。。。木町通小学校当たりでしょうか。片平丁小学校あたりか。今治で言えば、今治小学校、日吉小学校、常盤小学校当たりになるかと。。。他の町は、なかなかわかりませんので。芦城小学校も秋に続いて。秋には5年生対象にリンゴをモデルとした受粉と自家不和合性の話でした。今回は、4年生向けに「ヘチマの仲間」ということで、「ウリ科のいろいろな話」。午前中の中海小学校と同じ話の内容でしたが、学年が少し違ったり、と言うこともあって。また、日曜日の小学生向けの「キャベツとブロッコリーの解剖してみよう」という公開講座に来てくれていた子供たちも。うれしい限りです。

DSCF4164.JPG
DSCN1503.JPG さて、講義の流れは、午前中の中海小学校と同じ。最初に「へちま」の育ち方。種子から育てたのを覚えていました。そのあとは、キュウリ、カボチャの観察。キュウリ、カボチャの中がいくつかの部屋に分かれているというのを、実物で見てもらって。また、「メロン」の写真から、大きく見ると、3つの部屋に分かれて種子が育っている。さらに、そうした3つの部屋に分かれているようにわかるように切るのは、キュウリくらいと言うことも実感として。

DSCN1511.JPG
DSCN1513.JPG
DSCN1518.JPG では、なぜ、そんなことになったのかと言うことについて。。。少し歴史の話しを交えて。。。へーーーーという内容だったようです。さらに、メロンを見たときに、メロンの表面には模様がある訳ですが、あれがなぜできるのか。。。実は表面が破れてそれを修理したあとだと。。。また、メロンのつるというか、茎がTの形になっているのは、なぜかと言うことも。茎の両側を切ればと言うことを明確にいってくれた方がいたのは、びっくりでした。また、メロンというのは、日本語。melonというと英語。では、植物をやっている研究者が誰でもわかるのが、学名。それは、ちょうど、名字と名前のようなもの。Cucumis melo。というような小学校では勉強しないようなことも。おうちに帰って、野菜を見たときに、これまでとは違ったように見えるのではないでしょうか。

DSCN1529.JPG
DSCN1531.JPG 最後は、質問コーナー。1人だけだったかと。でも、鋭い質問でした。植物には種子があるけど、種子の前は、何だったのか。。。植物生殖遺伝という研究室なので、まさに、ぴったりの質問ですが。。。動物と同じように、卵(らん)細胞と精細胞が一緒になって、受精卵、胚ができると。。。卵、たまご、と言われた瞬間に、ニワトリのたまごをイメージしたようで、「えええーーーー!!!」と言う声が。でも、ちゃんと説明したら、なるほどと、わかってくれたようでした。実際には、中学校3年生で習うことのようですが、少しはやい学習だったですが。覚えていてくださいね。。。

DSCN1532.JPG
DSCN1537.JPG 講義のあとには、4年生の担任の先生と校長先生を交えて、今日の講義のことがこれからの観察などのきっかけになってほしいと。また、次年度以降も講義を継続してほしいと。。。ありがたいお話しでした。これからもよろしくお願いします。また、今日は、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。


 わたなべ拝

 PS. 校長室には、この小学校の名前がついた星が認定されていると。。。びっくりでした。

DSCN1501.JPG

≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE