東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】加賀市立橋立中学校・特別出前講義「ヘチマとそのなかまたち」(5/9)

2014年5月 9日 (金)

 昨日の夜の雨は1hrほど。竜巻が起きたと言うこともニュースになってないので。。。ただ、午前中は曇ったり、雨が降ったり、晴れたりと。橋立中に到着するまでも、時雨のような雨降りでしたが。。。学校に到着する頃には。無事、雨も上がり。橋立中学校でも毎回、手書きのwelcome boardがあります。ありがたいことです。

DSCN2338.JPG 橋立中学校は、1月以来。今回は3年生。この学年は、1年生で「キャベツとブロッコリー」2年生で「花の不思議な世界--リンゴをモデルにした受粉、自家不和合性--」をやっていて。。。今回はウリ科の多様性を考えてもらう「ヘチマとそのなかまたち」を。基本は小学生向けの講義なのですが、中学生で実施するのははじめてで。教室に入ってきて、「ヘチマがたわしになる、ならない」で、議論をしていて。。。その当たりはさすが中学3年生。小学生向けの講義ではいきなりこんな話にはならないですから。せっかくなので、今回の話の導入はこの「へちまのたわし」は植物のどの部分か。中学生では習ってないかと思いつつ。。。しっかり考えている生徒さんもいて、「水とかの通り道」というのは、とてもniceでした。

DSCN2340.JPG 小学生向けと同じではすぐに講義も終わってしまうので、ヘチマの仲間は「何科??」。これはよく知っていて「ウリ科」。では、普段食べている野菜、果物で知っている「科は???」。バラ科、ユリ科、ナス科など結構出てきましたが、主食の「イネ科」が出てこなかったのは、残念でした。他には、リンネの2命名法、メロンの周りにネットができる理由、高級メロンにはTの茎が残っている理由など。50minの講義でしたが、これからウリ科の野菜がおいしくなる季節。食べながら、講義のことを思い出して下さい。

DSCN2353.JPG 最後になりましたが、明翫先生には、キュウリの準備から講義までお世話になりました。ありがとうございました。今年度もお世話になります。よろしくお願いします。

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 わたなべしるす

 PS. 講義のあとに、植物の「科」の分類は何を基準に行うのかということを質問にきた生徒さんが。。。そういえば、忘れていたと。花の形態、つまり、花弁の枚数、それが、ばらばらか、結合しているのかなどで分けると。。。よいところに目をつけている質問だったと。しっかり自然を観察して下さい。

 PS.のPS. 講義の前に、寺岸先生の畑の観察。明翫先生からのリクエストというので、桜島大根の個体をpick up。ダイコンの部分が仙台で作るより、ずいぶん大きくなっていて。。。何とか、仙台でももう少し大きくできるようにならないかと。。。

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