東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH課題研究発表会(6/19)

2014年6月19日 (木)

 昨日は雨で、午前が今治市立立花小学校午後が今治市立常盤小学校。そのぶんの記事がまだできていませんが(6/20の昼頃、何とか完成しました。。遅くなりました。。。)。。。今日は2日前にも香川県立観音寺第一高等学校。その時は、1年生向けの「キャリア教育」講義。いろいろなことがあり、楽しい講義でした。詳細は、HPに記しております。その時は雨模様でしたが、この日は晴天。かなり暑く、日差しも夏の日差しという感じで。。。昨日、一昨日の雨で、田植えも進んだのではないでしょうか。

DSCN3050.JPG 今回は3年生による「SSH課題研究発表会」。最初に、香川校長先生から英語での口頭発表が10課題のうち、5課題あると。高校生が今や英語でしゃべるというのは、いろいろなところでの見るようになりました。物理、化学、生物、地学、数学の多様な分野にわたっており、昨年度末にはポスター発表会で拝見した内容が少しずつ深化、進化した内容だったのだと、。繰り返し実験、平均、分散など、統計的な処理をしているのは、よいことかと。最初の希少糖の発表はいきなり、英語での発表。希少糖がダイコンのseedlingにどの様に影響を与えるか。希少糖の化学構造式とあわせて添加した植物ホルモンの関係をわかるようにしたら、おもしろかったのでは。香川大で希少糖の研究が活発なのは、有名なこと。よりしっかりしたdataを次回、楽しみにしています。

 プレゼンは7min、質疑が3min。deepな議論はできないですが、様々な分野の先生方から鋭い質問が。もちろん、生徒さんからたくさん質問があったのもよいことかと。数学は科学でも根本的なもの。ある図形を1回で切り出すというもの。そのような課題はいくつかのSSHの発表会で見たような。。。ただ、説明の仕方がどうも。。。。なぜ、その図形が切り出されるのか。。。やっぱり、数学は難しいと思った瞬間でした。水の中での物体の動きを実験しているところも。そういえば、今朝というか、今日のNatureに「水(water)」の水から氷への変化なのか、それに近いような実験が。「水」は溶媒としては、かなり難しいものというのを聞いたことがあるような。。。「水」以外の溶媒で考えるほうがと。。。もちろん、Natureの2つの論文(Palmer et al., Sellberg et al.)が正確に役に立つかどうかは、不明ですが。。。

DSCN3051.JPG 発表のあとに、香川大・平田先生から講評。目的がしっかりしていないもの、最後の結論への導きに無理があるもの、他の研究での実験を踏まえて、考察することの重要性、もちろん、同じdataが出てもOKである訳で。。。こんなことをやったら、こうなったというのでは、Scienceではないという厳しいコメントも。プレゼンの方法として、英語でしゃべるなら、英語のスライドで。。。たしかに。難しいかと。。。すべてのaudienceにわかるようにするという工夫だったのかもしれないですが、。。。


 わたなべしるす

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