東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年6月の記事です。

科学研究費・基盤研究(B)「アブラナ科植物の伝播・栽培・食文化史に関する領域融合的研究」研究班発足会議(6/28-9)

2014年6月29日 (日)

 6/28-29にかけて、山形市内で研究班発足会議でした。この日の前後は、さほど天候が悪いということはなかったのですが、この土日に限って、雨模様。日曜日は雷も鳴る始末。。。そういえば、出張にでると、洪水のような雨に降られることもあったり。。。何かこれということをしているわけではないと思いますが。。。

 今回のプロジェクトは、文理融合でアブラナ科植物をモデルとして、その伝播、栽培、食文化史を理解しようという試み。理系というか、農学的には、どの様に起源地から日本にアブラナ科植物、作物が伝播し、その過程でどの様に栽培化され、その鍵となった遺伝子は何なのか。一方、文系的には、古文書などにアブラナ科作物などの栽培の記録があり、また、博物館などに植物標本がないかなど、両方の興味が融合すれば、新しいものが見えるのではということで始まったものです。

DSCN3195.JPG 代表を務められている大谷大・文学部の武田先生から文系サイドから見たコンセプトと調査内容、参加者の紹介など。また、分担を仰せつかっている渡辺から理系側の考えていること、また、アブラナ科植物、作物の多様性などを。特別講師として、山形県園試の五十鈴川先生から山形県内のアブラナ科野菜の多様性、保存状態、そこから見える問題点について情報提供。さらに、昨年3月までゲノム継承の准教授をされていた佐藤先生から「イネ」をモデルとした海外での調査に関するポイントを整理して、情報提供頂きました。ありがとうございました。文理融合で議論が盛り上がらないのではと、危惧していましたが、その両方をカバーできる先生方もいらっしゃり、最初の会議としては、スムーズだったかと。

DSCN3204.JPG 29日(日)には、山形県立博物館での植物標本の見学。100年近く前のシロイヌナズナの標本を見ることができたり、アブラナ科植物の多くの標本を。こ うして保存するのかという点とこうしたものを活用して、さらなる研究ができないかと。参加したの先生方、博物館の方々とdeepな議論ができました。これ からの4年の調査に向けて、最初の一歩を踏み出せたと思います。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 山形県園試の五十鈴川先生には、新しいサクランボ品種、育種母本となる多様なサクランボを会議の甘味として、提供頂きました。ありがとうございました。

DSCN3200.JPG PS.のPS. 博物館に高畠町の「日向洞穴」の写真を見つけました。大学院生の頃に、日向先生と一緒に小国町にサンプリングに行った帰り道に「日向洞穴」を見つけて、名前が名前だったので、一緒に行った院生、日向先生と一緒にここを訪問して、この前で写真を撮ったのを思い出しました。20年以上前のこと。。。こんなところでまた、出会うことになるとは。。。

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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校・飛翔型「科学者の卵養成講座」(JST)を広報、第3弾(6/27)

2014年6月27日 (金)

 この週末は雨になりそうですが、何とか今日の金曜日まで持ちこたえてくれました。飛翔型「科学者の卵養成講座」の広報、第3弾は、宮城県宮城第一高等学校。昔でいう、宮城県宮城第一女子高等学校。研究室の実験補助など、色々なことをして頂いている増子さんの母校。月末の金曜日ということもあったのでしょうか。宮城県宮城第一高等学校の行き帰りの道路は少し混雑していました。

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DSCN3152.JPG 宮城県宮城第一高等学校も第1期の頃から、多くの受講生を輩出してくれている高校。説明会は15名ちょっとだったでしょうか。お世話になった柏葉先生と会場で設営する前に、今回のプログラムとして、海外へ行くことができる、また、英会話のトレイニングができるということが、理系の生徒さんの応募に少しブレーキをかけているのではと。。実際に説明を初めて、今回は、講義の最初のところに、英語を入れたけど、できれば、ない方がよいと思うひとはと。。。。かなり手が上がりました。これまでの、福島仙台一でも、英語のレベルことを心配していた高校生が。。。運営サイドとしては、英語をしゃべることができなくても、やろうという気持ちがあれば、というレベルでプログラムを構築しているわけですが、文面だけでは、HPだけでは、そのニュアンスが伝わりにくいようでした。そんなこともあって、たまごのHPに「英語サロン」についてというような記事を入れて、渡辺がどれくらいのレベルで、しゃべることは、気持ちの問題であると。そんなことを強調して。また、もちろん、今まで通りの講義とレポート、赤ペン指導の重要性も。それに加えて、ミニ講義には、科学史、科学倫理など講義とはまたちがった香りのするものを用意しているからと。

DSCN3154.JPG 講義のあとに、去年の受講生の小松さんと渡部君が受講して何がよかった、何が今の自分のためになるというか、というような話しを、基礎コース、発展コースなど、それぞれの面から。とてもしっかりした発表で、このプログラムで1年間トレーニングすることが、こんなにも生徒さんたちを立派にするのだと、感動させてくれました。何より、これに続いて、質問コーナーで、レポートいうのはどの様な内容なのか。講義を聴いていれば、穴埋め式のように答えることができる高校までのようなものでなくて、講義で聴いたことと自分が知っていることを融合させて考える。ということ。これについて、小松さん、渡部君がその大変さと充実感を答えてくれたのは、realityがあってよかったです。また、最近の高校生は、忙しく、部活などの他の予定がぶつかったときには、。。というとき、小松さんが、「他にどんな予定が入ろうと、この「科学者の卵養成講座」の方が、遙かに重くて、そちら以外に選択の余地はないと。。。」。心強いコメントを頂きました。これで応募してくれる方々もしっかり出席してもらえるのではと思います。また、英語のことを最初に説明しましたが、実際にどの様な形式で行うのか、また、発展コースではどの様な研究内容なのかなど、これまでの福島仙台一よりactiveな質問がたくさん。それも感動でした。説明会が終わったときには、ほぼ、全員が質問し、英語があってもトライしたいという方になってくれていました。感動でした。今のその気持ちとこれまでの科学への思いなどを綴って、申請書を書いて頂ければと思います。楽しみにしております。よい先輩たちがいるわけです。そうした方々からもヒントをもらえばよいのではと。。。

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DSCN3173.JPG 質問をしてくれた方々には、科学者の卵養成講座のポスターと渡辺の研究論文の別刷をプレゼントしました。質問を増やす意味もあって、サインをしましょうといったのがよかったのかもしれないですが、最後は、列ができて、サイン会を。。。

DSCN3176.JPG 最後になりましたが、今回の説明会などの設定をいただきました、柏葉先生、久保田先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。たくさんの応募を楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 説明会が始まる前に、後期の講義である「展開ゼミ」を高校生にも公開している関係で、宮城第一高校からも2名の受講生が。最初の講義の場所、どの様なことをやるかなど、説明ができました。こちらが資料を十分に用意できてない部分がありました。遠慮なく、mailなどで問い合わせて下さい。といっても、最初の講義は、10月10日(金)です。初回講義の実施場所は、片平キャンパス・生命科学研究科本館3階306会議室です。時間は、16:20からです。大学生の受講生がまだ決まってない状態ですので、また、そうしたことも決まり次第お知らせしますので。いずれ、高校時代から、大学の単位を取ろうというのは、熱心な生徒さんだなと。。。




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おみやげ日記

2014年6月27日 (金)

増子です。

ワールドカップ、日本は残念でしたね。

ザック監督は今回の責任を取って退任しましたが、彼は日本をアジア王者にしてくれたし、ワールドカップ予選も通過させてくれました。

全てが悪い結果だったとは思わないですし、日本のために色々尽力してくれた彼に、今はただ感謝の気持ちを送りたい、と一主婦は思う訳です。お疲れ様でした。

 

さて、先日までお留守番隊として、伊藤さんとラボで過ごしておりましたが、水曜日にメンバーが出張から帰ってきましたので、お留守番隊は解散し、増子はふつうの主婦に戻りました。

おでかけ隊からは、お留守番隊に、ごまたまごプリンを頂きました!ごちそうさまです!

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ごまたまごプリンを頭にのせるなべもと。この後、プリンは床に転げ落ちましたが、中身は無事でした。

よかったわ。

中身は、濃厚なプリンと、ゴマペーストの甘さが素敵なハーモニーを醸し出していて美味しかったです。

とろとろーあまあまーーー。お気遣い、ありがとうございました。

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渡辺先生も、長い出張から帰られ、久々に賑やかなラボです。

今回も、おでかけ隊、渡辺先生から、沢山のお土産を頂きました。ありがとうございます!!

全国の美味しいものが、ラボに居ながら食べられる、なんという恵まれたことでありましょう。

いくつかご紹介したいと思います。

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まず、東京から!いろはおかきと、ふんわりしょ・こ・ら

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おかきは揺るがない定番の美味しさ!えび、大豆、青のり、しょうゆの4種類でした。

あっという間に無くなっていきました。。。

ふんわりしょ・こ・らはふわふわのココアスポンジの中に濃厚なチョコとフランボワーズジャムが。

乙女心をくすぐる一品でした!

甘いものとしょっぱいもので、ずっと食べていられますね。

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こちらは渡辺先生から!

まず、伊予西条市のとらや菓舗のクッキー詰め合わせ

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やわらかくてほろほろっと口の中でほどける。。。どこか懐かしい風味。

パッケージもかわいいですね!

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なんと、50年の歴史がある、由緒正しいクッキーだそうですよ。

テノール歌手の秋川雅史さんが必ずお土産で買って帰るほどだそうです。

美味しかったです!

 

そして、高級な柑橘ジュース、愛媛の味わい柑橘100

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甘さと酸っぱさのバランスが絶妙でした。早速氷を浮かべて頂いています。

不知火、いよかんなど、愛媛を代表する柑橘のミックスです。

美味しいーー!です。

 

そしてそして!岩城島のタムラの芋菓子です!

岩城島では、飢饉の際にさつまいもを沢山植えた事がきっかけで、それを使った芋菓子が名産なのだそうです。

現在は、鹿児島産のさつまいもを使っているとのこと。

箱いっぱいあります。。。すごいです。

香ばしくて、さとうの蜜が丁度良く、とても美味しい芋です。止まらない美味しさ。

しかし、こんなに沢山あって、他のお土産もあるのに。。。食べきれるんでしょうか。

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と、水曜日は思っていたんですが。心配は無用でした。

金曜日のお菓子コーナーには、約半分になった芋菓子と、そのほかのお菓子が。。。

すっかりコンパクトになって。。。来週には無くなりそうです。

メンバーにとって、論文を読んだり、勉強したりするのは大変な頭脳労働。

学生の体には、沢山の甘いものが必要なんだ。だからこんなに減りが早いんだ。と考えてみる。

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また、食べ物ではありませんが、渡辺先生からはこんなものも!

そう、タオルです。愛媛県今治市はタオルの町。

沢山の高品質なタオルが生産されているんですね。

今治タオルの証、佐藤可士和デザインのタグがついているタオルもありました。

買うと素晴らしく高いこれらのタオルですが。。。メンバーに一人一枚頂きました。

洗うたび馴染み、非常に使い心地が良いんですよ。

渡辺先生、いつもありがとうございます。

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動きが多かった今週も終わろうとしています。

出張組はお疲れでしょうから、ゆっくり体を休めて下さい。お疲れ様でした。

 

 

ますこ

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【研究室訪問】宮城県仙台第一高等学校・SSH特別講義班「研究室探訪」で来訪(6/26)

2014年6月27日 (金)

 月初めの6/5(木)に宮城県仙台第一高等学校・SS生物I特別講義「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」を行いました。その時、不思議な出会いもありましたし、講義だけでなく、実験でも興味深いものがありました。その講義をした方々から、渡辺の研究室を見学したいという生徒さんが、「研究室探訪」ということでいらしてくれました。こちらのミスで、16:00以降にかけて、あわせて3件の研究室訪問、打合せの方がいらっしゃり、十分な対応ができたのか。。。。申し訳ありませんでした。前日に説明会を行った、科学者の卵養成講座にもぜひ、応募して下さい。

DSCN3122.JPG 研究室に入って、まずは、先日のオープンラボの資料を使って、渡辺の研究室の概要と何を目指しているのか、目指すなら、世界一だと。。。自家不和合性、アブラナ科植物の研究領域で。その後、恒例のアブラナ科植物の観察。少しこのところ暑かったのと、モンシロチョウが発生して、葉っぱはすっかり食べられてしまい。。。それでも、葉っぱの表面にワックスがあるとか、カリフラワーの花を咲かせるのは、大変だとか。実際のものを見て、実感できたのでは、。。2名来られた生徒さんのうち、1名は、実家が農家。色々な野菜を観察しているようでしたが、キャベツなどが、多年生で木のようになるというのは初めてだったようです。ぜひ、自宅でもやってみて下さい。観察をしている途中で、「コールラビ」を見つけて、。。この太っている部分が、茎だと理解したあとに、では「ダイコン」の食べている部分は、根っこなのか、茎なのか、その境目は。。。。意外とわからないものです。自宅に戻って観察してくれていればよいのですが。。。

DSCN3132.JPG 実験室内では、PCR, DNA sequencerなどの遺伝子解析機器から観察するために重要な最近の顕微鏡も見てもらいました。遺伝子解析は日進月歩であるけど、最後に表現型を観察するのは、人間の目だと。だから、観察を大事にしてほしいと。高校にないような機械類を見て感動だったようです。また、将来、植物の遺伝子の研究をしたいという2名の生徒さんたち。6年後でしょうか。大学院生になるのも。渡辺の研究室で一緒に研究できるのを楽しみにしております。最後は恒例の集合写真。ちょうど、研究室に仙台一の卒業生でお手伝いにきてくれていた方や研究室見学に来られていた方もご一緒に。世界に向けて、情報発信でした。

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DSCN3139.JPG 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。研究室には卒業生の方もいらっしゃいます。ぜひ、SSH、課題研究、科学者の卵などで交流できればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 皆さんが帰られたあと、福島高校の先生方がいらっしゃり、SSH、科学者の卵との連携などを21:00近くまで議論をして。。。先日も科学者の卵養成講座の説明会でお世話になりましたが、よりよい連携ができればと思います。

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おでかけ(出張)日記

2014年6月26日 (木)

私は上旬の三重に続いて今週は東京へ,今月2回目の出張へ行ってきました.


東京ではとある会議にも出席してきたのですが,普段はあまり触れることのない
動物関係の話題も多く,今回もとても勉強になりました.
特に異分野の先生方のお話は新しい発見が多いです.自分とは物事の捉え方や
興味を感じる部分が違っていて,ハッと気づかされることもしばしば・・
第一線で活躍されている研究者の方々の発表を聞くと,いつも身が引き締まります.


そして,今回の会議では日頃のアウトリーチ活動の様子を実演するために,
渡辺先生も壇上に上がっておりました.

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笑いも交えつつ,徐々にその場を自分のペースに持って行くのには,
さすが! の一言しかありません.
あがり症の自分には到底マネできそうにないです・・


ボスの勇姿を見届け,東京の暑さと蚊に負けた私は,
戻ってきた仙台の涼しさにほっとしたのでした.


さか

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