東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【研究室訪問】宮城県宮城第一高等学校理数科「研究室見学」で来訪(7/8)

2014年7月 9日 (水)

 前日は、秋田県立秋田南高等学校の自然科学部が研究室見学と研究打合せで来訪。午前中は久しぶりの「ケーキ会」大型というか、7月とは思えない台風が低速できている関係もあって、かなり動きが気になりつつと言う火曜日。そんな中で、4月にキャリア教育の出前講義6月は科学者の卵養成講座の広報で伺った宮城県宮城第一高等学校の理数科1, 2年生・10名と柏葉先生、福地先生が研究室見学でいらっしゃいました。それぞれの生徒さんの進路は様々でしたが、植物をやりたいという方がいらしたのは、ほっとでした。どうも、動物に比べて、植物に軍配がありません。ただ、最近は。。。植物は食糧である以上に、植物が光合成をする関係で、酸素が発生していて、その酸素を使って、動物が生きていくことができるわけなので。そう考えると、植物の立ち位置というか、基礎であると。。。もう少し植物が評価を受けてもよいのではと思う、今日、この頃でしたので。。。

DSCN3271.JPG 最初に研究室で何をやっているのか、何をやろうとしているのか、どこに目標を置いているのか。大学、大学院で誰に師事するかで、ものの見方などいろいろなことが変わるというのは、出前講義でも話をしてきたとおり。研究内容では、高等植物の自家不和合性分子メカニズムの解明。というか、なぜ、自己花粉を排除して、非自己花粉をacceptするのかと言うことから考えてもらい。。。高校時代、地理、日本史、政経、倫社を履修した渡辺には、中近世の欧州がどうなっていたかというのは、最近、少しずつfollowしている訳ですが、「ハプスブルク家」の例を出すと、まだ、世界史を履修してないにもかかわらず、知っている生徒さんも。それくらい、遺伝的多様性を保持することが動植物で重要だと。そうしたことをしっかりわかってもらえたのでは。また、最近の遺伝学というか、ゲノムを比較的低価格で解明できる現状では、昔のようなmappingをしてということもだんだんと必要でなく、ゲノムを開けて、比較することで解析する時代が。。。ただ、一方で、数学、統計学のようなものとの融合も重要であると。さらに、品種改良というのは、栽培化と重要な関係があり、進化と同じようなものであると。。。農学が違って見えたのではないでしょうか。

DSCN3277.JPG
DSCN3279.JPG そのあと、labの中をM2の田口さんに案内頂き、大学で生物系の実験室にあるもの、どの様なことをしているのかなど、わかったのではないでしょうか。書き忘れましたが、宮城第一高等学校の前身は宮城第一女子高等学校。その卒業生が実験補助をしてくれている増子さん。要所要所で登場頂き、また、写真撮影も。ありがとうございました。おかげでこちらは、柏葉先生と9月に予定している課題研究の中間発表会などについて、discussionなどできました。講義の最後(実際には、講義全体が始まる前にもなのですが。。。)に、「科学者の卵養成講座」の広報。5名くらいの生徒さんが興味を持ってくれ、運営サイドとして、高校時代にはできるだけ幅広く学んでほしい、また、英語をしゃべるのは、「気合いと根性だ」というようなことを。。。こちらの意図は十分に理解してもらえたのでは。より多くの方にさらに興味を持ってもらえれば。。。〆切は今週末7/11(金)の消印有効ですから。最後になりましたが、今回の研究室見学を設定頂きました柏葉先生、福地先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

DSCN3280.JPG
DSCN3285.JPG
 わたなべしるす

 PS. 午前、午後とハプニングがあり、記事を当日のうちにあげることができず。。。申し訳ありません。見学に来ている生徒さんたちの中には、HPをスマホで見ておられるという方もいたのに。。。申し訳ありません。思ったよりも時間がなく、また、盛岡での打合せも長引き。。。。前日の秋田県立秋田南高等学校の生徒さんのキャラもなかなかでしたが、今日の生徒さんたちのキャラもniceでした。次世代シークエンサーの宣伝をしてあるT-shirtで説明をしていたのですが、その背中のキャラを気に入ったようで。。。図版の意味を説明したら、わかってもらえたのですが。。。あと、教授のいすに座って、教授の気分を味わっている生徒さんも。是非、教授になって、共同研究ができればと。。。

 PS.のPS. この日も「バリィさん」は、大人気でした。。。。遺伝学の人気はいまいちなのですが。。。「バリィさん」と「遺伝学」の融合研究が必要なのではと。おもうくらい。。。。

≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE