東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

海の日、夏休み、次に向けて。。(7/23)

2014年7月23日 (水)

 今週の月曜日は休日。大学に出てきたとき、片平の北門の守衛室に国旗が掲揚。そういえば、旗日だと。。。。ただ何の日なのか。小学校の時になかった休みの日ということもあって。。。「海の日」。ということであったが。仙台市は山側は山形県との県境、海側は海岸線まで。という広い地域。ただ。。渡辺が小学校の頃住んでいた四国・今治も山と海があったが、距離感がちがいすぎる。家から自転車で15minも行けば、海、山どちらも。そんなこともあるのだろう。昨日の出前講義の時、七北田小学校の子どもたちは、プールで活動をし終わったところで、渡辺に声をかけてくれたようであった。震災以降、どうも海との距離が遠い。。。何かが起きるとか、そんなことではないが。。。海の日に海を見ることはできなかったが、また、時間を見つけて、海に行ってみたい。できれば、太平洋のような荒波でなく、内湾、あるいは、瀬戸内のような静かな海で、波が来たり、ヤドカリがいたり、小さな魚がいたり。。。こんなことを考えている時点で、すでに、脳みそがパンクしているから、こんな妄想でもしないと、脳みそが破綻寸前なのかもしれない。海の日が休みだったおかげで、今週は曜日感覚がおかしい。。。今日は、水曜らしいが。。。

DSCN3373.JPG 大学の学部は、ちょうど前期の試験期間中だろうか。渡辺が学生の頃は、試験は夏休み明けの9月。なので、夏休みは短かった。というイメージしかない。今の学生さんたちは、8-9月がほぼ夏休みとか。。。。ただ、昔は、自主的に、。。普通の時間帯に。。。というのがあったので。実際には、積分すれば、まあ、それなりの長さの休みになったのかも。ただ、学部の3年生の時は、日向研で募集のあった、イネの葯、雌しべ、花粉などのサンプリングのバイトをした。圃場の小さな小屋に、クーラーなどなく、助手の鳥山先生がホースに穴を開けて、屋根を冷やすことで、部屋の中を涼しくしてくれた。今のように液体窒素を使っての瞬間冷凍でなくて、できるだけ早めに集めるようにというくらいであった。思い出すのは、イネの花粉を集めるという作業。イネの花粉が風媒花というのはわかっていたが。。。さてと。。そんな時、小屋の中に、掃除機を見つけて。誰かが飲んでいたコーラの大きなペットボトルを。。。それらを合体して、2種類の大きさのちがうメッシュで最初は、大きなゴミと葯などをブロックするようにして。その次のメッシュに、花粉と引っかけて。。。圃場の中を半ズボンで歩き回ったので、イネの葉っぱのケイ酸でかなり切り傷ができたのを思い出す。よくまあ、あんなことを考えたものだと。解析結果について、後に、鳥山先生に聞いたことがあるが、問題はなかったと。。。昔は実験器具が十分でなかったりして、あれこれ工夫をしていたが、これが最初の工夫だったのか、もっと前に何かしていたのか。いずれ、あるものを使ってやってみるというのは。もちろん、時間という因子がなかった時代でもあったので、許してもらえたのかもしれない。海の日はなかったが、楽しい夏休みであったのは事実である。では、問題。今の夏休みは。。。。。。。コメントがしづらい。。。なんといえばよいのか。もうちょっと時間がないのだろうか。そういえば、科学者の卵養成講座の卒業生、ひよこさんとのやりとりで、「時間を買うことができるような数式を作ってほしい」と。。。そうしたら、そんなことをする時間があったら、ちがうことに時間を使った方が効果的だと。。。。やっぱり、時間は有限なのだろう。。。

DSCN3370.JPG そんな学部学生時代からあっという間に。。。30年弱。何をしていたのだろうか。。。ふと、そんな気になるときがある。S遺伝子座の実態を明らかにするというか、花粉と雌しべのS遺伝子が何かを決めようとしていた、1990年代。2000年代になって、S遺伝子下流の問題、S対立遺伝子間の優劣性とか。。。では、2015年からは。。。。もちろん、まだ、未解明な部分がたくさんある。これをするとか、あれをするとか、これをしたいとか、書きたいのは山々であるが、企業秘密の部分もあって。。。その当たりは。。。ご容赦頂ければ。。。ただ、考えないといけないのは、前進をすると言うこと。そのためには、これまで何が不明だったのか、何をターゲットすることが時代背景を考えても重要なのか。すぐに片付けられる問題を放置していないのか。そうそう、大事なことは、これまでやったことで、これは失敗ということをきちんと反省しているのか。同じ失敗を3回するのはあほという名言を言っていた院生の方がいた。確かにそうかもしれないが、子供の頃は、自転車で何度も転んで、すりむいた。3回以上。。。あほなのだろう。ただ、この年になると、さすがに「反省」とか、「経験と勘」という点も育ってくる。それを活かして、この夏休みを有意義に過ごさないと。。。なにせ、イネの開花があって、農繁期であり、アブラナの秋作に向けての準備期間でもあるのだから。。。。


 わたなべしるす

 PS. 夕方に、卒業生の方が来客として。。。ありがたいことですね。まだ、やり残したことがあれば、welcomeですので。いつでもdoorはopenですから。お待ちしております。

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