東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

セミ、プレッシャー、お盆(8/13)

2014年8月13日 (水)

 外ではセミが鳴いている。昨日は雨降りで涼しかったが、今日は曇っていて、蒸し暑い。それでも外では、セミがずいぶんと鳴いている。HPに書いたかどうかも忘れてしまったが、廊下で「ミンミンゼミ」を見つけた。霧雨だったような。何かの拍子に入ってきたのかもしれないが、。子供の頃に捕まえることができた主力のセミは「ニイニイゼミ」、「アブラゼミ」、「クマゼミ」。もちろん、「ツクツクボウシ」、「ヒグラシ」、「ミンミンゼミ」も鳴き声を聞くことはあったが、高い木の上だったりして、まず、お目にかかれない。ところが、仙台だと「ミンミンゼミ」、「アブラゼミ」、「ツクツクボウシ」が主力のような。この順番かな。。。今治から仙台に来たときは、びっくり。culture shockというのだろうか。こうした違いは、生育に必要な気温の違いなのだと思う。ただ、今治で主力だった「クマゼミ」も温暖化の影響で北上しているらしい。どこまで来ているのか、直接の資料を見たことはないが。。。あと、子供の頃には、夕方になって土の中から出てくるセミの幼虫を捕まえていた。ヤブ蚊にやられるのを覚悟でという感じであったが、脱皮するのを見ると、感動する。何とか、片平でと思うが、。。今日もくじけた。。。そんなセミ、寿命が短いというか、成虫の期間が短いというか、そんなことをよく言われる。受精卵から数え始めれば、それなりの長さかもしれないが、活動が見えるのは、1 week程度だろうか。その間に次の世代のために、ひたすら活動する。とてもactiveというか。なんと表現すればよいのだろうか。与えられた時間とチャンスを最大限に活用するという点では「セミ」を見習わないと。。。

DSCN2862.JPG 短い時間のセミがプレッシャーを感じているのか、その当たりはよくわからない。長い、短いといえば、花粉の寿命がある。昨日でサンプリグが終わったイネの花粉は寿命が1minだったような。ウリ科のスイカも短かったが、イネほどではなかったような。ウリ科でも、キュウリはそれなりの長さがあったような。アブラナ科のキャベツとかなら、1日単位で、寿命があった。花粉にプレッシャーというか、ストレスがかかる程度が違うのか。そんなことは考えたことがないが、花粉の寿命とその意義は、どこかで考えといけない、植物の生殖分野における重要な問題であろう。プレッシャーは、どんな場面でもかかっているはず。大なり小なり。もちろん、慣れという問題もある。学生の頃、実験をしていても、最初は、なかなかうまくいかない。何より苦労したのが、genome DNAをとること。調べようと思う遺伝子がゲノムの中にあるのかどうかを調べるために、Southern blotというのをしようとしたが、思うほどDNAがとれない。今なら、そんなことはないが。ただ、そんな実験も繰り返して、10年近くやっただろうか。だいたいの勘所はわかってくる。10年もかからないと思う。10回くらい実験すればなのか、もっと少なかったり、多かったり。その当たりになれば、この時は、こんな感じというのがイメージできるようになる。ただ、英語で論文を書くというのは、どうにも慣れない。。。そういえば、夏の甲子園も始まり、高校生も一球一打にプレッシャーを感じてやっているのだろう。

 明後日がお盆の中日。今日あたりからお墓参りというのが、仙台でも。その関係だろう。日中、場所によって、ずいぶんと道路が混雑していた。子供の頃の虫取りの場所は、お寺であったり、神社であった。今の時期になると、お墓の周りはきれいにされ、しきみを立ててであった。仙台だと、花をというところの方が多いように感じる。これもセミではないが、地域差なのだろう。ただ、どこでも同じなのは、ご先祖様をきれいにすること。渡辺のいるところの起源は。。付置研の農学研究所。今の場所に来たのは、昭和40年代らしいが、せめてそのご先祖様に手を合わせて、きれいにすることでも考えることにしよう。明日からしばらくはあまり暑そうにもないのだから。。。

DSCN2857.JPG
 わたなべしるす

 PS. 東北新幹線が、午後から夕方にかけて、盛岡以北で一時、見合わせとか。月曜日の出張の帰りも指定席は混雑していたのだから、今日の一時見合わせは、大変だったのでは。お盆の帰省も重なって。。。。


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