東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立波止浜小学校「キャベツとブロッコリー」(2014年度ふるさと出前授業-12、11/6)

2014年11月 7日 (金)

 前日は、国分小学校鴨部小学校・九和小学校・玉川中学校の3校合同を玉川中学校で。最終日の午前中は波止浜小学校。昨日も国分小学校のところで書きましたが、渡辺が小学校5, 6年生の時にお世話になった白石先生が桜井小学校に来る前に赴任されていて、よく話を聞いていたし、昨年は再会もあり、とても懐かしいところ。近くには、3つの瀬戸大橋のうち、徒歩、自転車での通行が可能な「しまなみ海道」も見えるような所もあって。玄関を入ったところには「學由必」と書いた歴史を感じるものが。。。校訓とあり、明治31年に波止浜尋常高等小学校ができたときのものとか。。。「君子もし民を化し、俗を成さんと欲すれば、其れ必ず学に由るか」という、礼記・学記篇の一節によるとか。歴史を感じました。去年もあったはずなのですが、そんなことよりも、白石先生の思い出の方が大きく。細かく書いたのに気がつかなかったのかも知れません。この波止浜小学校の校長先生は、今年度から昨年度まで吉海小学校の校長先生をされていた松本先生。以前には、氷見小学校自然科学教室でもお世話になりました。こうしたところでもと、不思議なご縁でした。

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DSCN4967.JPG 講義は「キャベツとブロッコリー」。根っこから全部がわかる形で、2個体ずつ用意頂き、それぞれの特徴を見てもらえるのは、何よりでした。体育館でのプレゼンなので、根っこの周りの土が落ちないように見せようとしたら、うまく根っこが見えないという大変さもありましたが、植物が育つためには、植物の地上部分と同じくらいの根っこが土の中に隠れているのだと言うことは、わかってもらえたと思いますし、とてもよいサンプルでした。用意頂いた先生方には、感謝申し上げたいと。。。。

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DSCN4955.JPG 何より、本物の植物体を見ることは大事ですから。その植物体を使って、キャベツ、ブロッコリーの子葉から開花までをそれぞれで説明して、あるいは、両者を 並べて、比較しながら。前日の玉川中学校の児童生徒さんほどではないですが、キャベツ、ブロッコリーの生長は見たことがあると。ただ、キャベツが結球している状態から、どの様にして開花になるのか、それがある意味ヒントになるわけですが、そこは見てなく、気がついたら開花していると。実験をしていても、大 事なphase changeの所を見逃してしまう。同じようなことなのかも知れないないなと。。。

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DSCN4960.JPG そんなことを踏まえて、キャベツとブロッコリーの遺伝子を持った植物を考えることに。この時、ブロッコリーとブロッコリーからは、ブロッコリーができる。キャベツとキャベツからは、キャベツができる。つまり、遺伝子を混ぜると、見たことがないものができると考えるわけですが、どうしても既存のものになるのではと言うことを考えるグループも。これが考える理科の難しい点なのかも知れないですが、。。それでも、それぞれのグループごとにいろいろ考え、しっかり発表できていたのは、理科専科の先生の普段からの教育の賜物ではないかなと。相互のクラスごとにしっかり質問もできていて。niceでした。講義の最後は、世界に向けて、情報発信。

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DSCN4965.JPG で、いつもなら、生徒さんたちと給食なのですが、時間の関係もあって、松本校長先生と講義のことなどを話しながら、校長室で給食。最後になりましたが、波止浜小学校・松本校長先生、鳥生先生をはじめとする6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 鳥生先生は、今年度、立花小学校から異動になられたと。去年までは立花小学校でお世話になっていたのだなと。。。あと、理科専科の先生は、日吉小学校でお世話になっていた矢野先生。今回は授業があり、お目にかかれませんでしたが。。。来年度は、是非、お世話になることができれば。。。不思議なご縁ですので。。。



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