東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【全学教育科目・展開ゼミ】メンター木幡君からのコメント、温室の野菜:現在の様子、二回目

2014年12月 6日 (土)

 こんにちは。今日はこの研究室の温室で栽培している野菜を前回(11/17)に引き続き紹介します。 温室で栽培中の野菜は根菜・葉菜ともに順調な生育期・収穫期を迎えています。その中でも特に注目したいのは、播種から2か月半、本格的な冬を迎える前に結球を始めてくれた白菜です(画像1)。このまま何も起こらず収穫を迎えたいところです。撮影後は結球期に向けての追肥をしました。結球性葉菜類の生育には肥料分の過不足は禁物です。肥料の不足ややりすぎはいずれの場合も葉が球になることを妨げてしまいます。キャベツや白菜を選択した人は、適切な施肥量を文献なり手加減なりで探ってみてください。

2014-12-02-GH-1.jpg             画像1:白菜の現在の様子。   

 キャベツ・ブロッコリーのグループの生育は相変わらず順調です(画像2)。キャベツは結球するかどうかが決め手。ブロッコリー&カリフラーは来春に期待です。この後、これらにも追肥しました。   

2014-12-02-GH-2.jpg            画像2:キャベツ・ブロッコリー(Brassica oleracea)のグループ、現在の様子。  

 そして、あまりこれまで紹介してこなかった3品、ネギ、パセリ、アイスプラントの様子です(画像3)。アイスプラントは今回誰も選択していなかったようなので割愛。ネギは生育初期の段階でいくつか溶けたようになってしまっていたものがありましたが、水はけのよい土で植えつけた後は順調に生育しています。基本的なことですが、幼若期の苗の過湿には注意ですね。また、パセリは遅いながらも、順調な生育をしているものと思われます。しかし、パセリはもともと根があまり強くない植物なので、植え替えのストレスからまだ回復しきっていないようにも見えます。今後も要観察です。

2014-12-02-GH-3.jpg             画像3:ネギ(中央下)、パセリ(左上)、アイスプラントの様子。  

 そして今回収穫したのは根菜ではミニダイコン(四季どり辛味大根/雪美人)、小かぶ(あまうま小かぶ/あやめ雪)、葉菜ではミズナ(京みぞれ)と少し適期を過ぎてしまったコマツナ(極楽天)です(画像4)。非結球性の葉菜類(コマツナ、ミズナ、ホウレンソウなど)は収穫適期が短いので、タイミングを見落とさないようにしましょう。野菜の栽培は種まきから収穫までです。いい生育をしたとしても収穫の適期を逃してしまっては意味がありません。

2014-12-02-GH-4.jpg             画像4:今回収穫したもの   

 ますます寒くなってきましたが、みなさん、自分の体にも、野菜たちにも気を付けてよい年末を過ごしてください。また、目立った変化があれば報告させてもらいます。"



≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE