東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【全学教育科目・展開ゼミ】秋冬野菜を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-、最終発表会(1/16)

2015年1月16日 (金)

 10/10(金)にはじまった、展開ゼミ中間発表会が、11/14(金)。その間に、このHPを通じて、3回の現状発表をしてもらうと共に、それは、受講生相互に情報交換の場でもあり。渡辺からのコメントは、他の受講生の参考にもなったのではと。これは、渡辺の期待ですが。こんな形式の講義あってもよいのではと始めたのが、去年の基礎ゼミ。それを評価頂き、今年度の展開ゼミに。秋冬野菜なので、少し栽培に苦労されたと思いますが、受講生も予定より多く。それでも、受講生の皆さん、それぞれに何かの刺激になったのではと。今回もメンターの方が、最初に見本となるような発表を。というか、難しい野菜の栽培の工夫を。というより、ここまで来たら、プロだろうと思った方もいたかもしれないですが。研究を始めれば、この心もわかると思います。

DSCN5830.JPG と思ったのも、今日の発表会の皆さんの発表を聞いてメモをとりながら。。。その発表会全体の発表を概略すると、ブロッコリーを育っているのに、まだ、ブロッコリーの形も見えてこないので、是非、続けたいと言う受講生の方もいました。是非、継続して、HPにまた投稿して下さい。2月の寒さを越えることができれば、ちゃんとブロッコリーになると思います。食味試験を5名を要している受講生も。食味試験に多くのheteroな集団の方がよいと言うことをわかっていたのは、niceでした。栽培条件によって、葉っぱなどの違いがあると言うのに気がついたのは、観察力がついたと言うことで。これからも大事にして下さい。2回栽培して、ちゃんと大きく生長しているのは、よいことだと思います。人件費をゼロ円にしていた方も。農業もちゃんとした産業です。人件費は計上しましょう。外に出したり、部屋に入れたりするという、細かな管理ができることが大事だなと。市販の野菜の値段を詳しく調べているのも、よいこと。是非、他の講義、実験、ゼミなどに活かしてほしいなと。農業という産業面を詳しく調べている受講生の方も。経済学部と思ったら、工学部の学生さん。びっくりさせられました。肥料加減は多くの受講生の方が大変だったようです。農学部の学生さん、しっかり植物を学びましょう。実家で育てたら、そのあとよくなった。。。何が、自宅と違うのでしょうか。。。コストが高くかかりすぎたので、元を取りたい。このあたりは、やっぱり、経済学部の受講生。ちゃんとコストを取れる方法をお話ししますので。。。達成目標を設定して、どこまで行っているか。冷静に自分を見ている感じで、よい評価だと。自分で栽培した方が、コストが安い方も。よく管理できている事だと思います。スプラウトを栽培するために、光条件を検討している方も。植物が光と関係しているのが、理解できたのでは。。。冬休みに帰省するとき、半分を残して、比較している方も。何をやるのも、比較は大事ですから。やっぱり、自分で育てた「野菜」はおいしい。LED照明を使った方も。その偉大さを理解した方も。。。栽培の大変さを理解して、農家の方のありがたみを知って、野菜を大事にして、彼らに優しく接したいと。。。植物がかれた悲しさも。。。生きとし生けるものの大切さというか、大事さというか。こちらで配布した土と自分で購入した土の比較をする受講生も。土の物性を理解して、水やりを加減していたのは、niceです。HPに掲載した他の受講生の実施例を参考にして、よりよい方法を探したのは、このゼミの趣旨でもありますので。ぜひ、こうしたことを大事にして下さい。食するときに、各部位ごとに比較しているのは、よいことだと。先に書いたとおり、比較対象は大事だと。うっかりして水をあげないという愛情不足も。。。ぜひ、もっと愛情を上げて下さい。生き物ですから。情報共有の重要性を改めて知ることに。。。痛い目に遭った分は、ちゃんと元を取って下さい。察する能力をつけること、大事ですね。肥料を上手にやることができれば、ちゃんと大きく育つ。当たり前ですが、ただ、その加減の難しさも。徒長して、食したら、爪楊枝の味。。。これはちょっとわびしかったですね。ハクサイを結球させないで、抽苔させて、食べようという方も。。。USBの中にたくさんのfileを入れすぎて、どれかわからない学生さんも。ちゃんと情報管理をしましょう。栽培をした「コマツナ」に愛情がわいて、好きになった。これからも使いたい。写真をなくしたという受講生も。。。写真は、こうした実験では大事なもの。handlingには気をつけましょう。写真を撮るときのアングルの統一と言うことに気がついた受講生も。これは、とても大事なことですね。スプラウトの葉っぱが黄色から緑になるところの変化の写真が撮れなかった。植物の変化が遅いと思っているので、意外に思えることだと思いますが、そんなこともあるわけです。HPで他の受講生のいろいろな考え方を学べたのは、よかったと。こちらが考えている「双方向」と言うことについて、理解してもらえたのかな。植物への愛情の裏返しとして、間引くのが心苦しいという受講生も。。。そんな気持ちになってくれたのは、よいことだなと。。。

DSCN5831.JPG という、かなり長い文章ですが、こちらが抱いた感想です。また、繰り返しになるかもしれないですが、植物を育てることがこんなに難しいのか。。。小学校の頃の先生が植物が枯れないように管理してくれていた事へのありがたみを知ったと。。。また、種をまき直してみたいと。。。これからもwebに報告したいという建設的な意見も。。。。是非是非に、お待ちしております!!!栽培力は、学部に関係なく、person-specificなのだなと。。。でも、それで学んだことをこれからの大学での活動に活かしてもらえれば。。。また、今回の講義は、高校1年生から学部の4年生までと言うかなりheteroな集団。それもそれぞれの段階があり、相互に学ぶところがあったのでは。。

DSCN5832.JPG ということで、講義を始めてから、3ヶ月ほど。枯れてしまった受講生の方も種子が残っていれば、春にまた、やり直しができます。元気の良い植物はしっかり育てて、おいしく食べて下さい。また、春夏野菜を育ってみようという方は、手軽にいろいろなものをgetできるというのは、講義の皆さんの発表でわかったかと。植物があるのは、大変ですが、心和むものがありますので。是非、トライしてみ下さい。

DSCN5833.JPG 投稿はいつまでもお待ちしております。講義の最後にいったようにキャベツの仲間は、ちゃんと管理すれば、10年ものキャベツができます。やってみて下さい。ということで、また、どこかでお会いしましょう。というか、どこかで見かけたら、声をかけて下さい。お疲れ様でした。


 わたなべしるす


 

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