東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】平成26年度岩手県立盛岡第三高等学校・SSH第2回運営指導委員会(2/10, link追加)

2015年2月10日 (火)

 全国的に、この冬一番の寒さ。片平にも朝はうっすらと積雪。日の出とともに、解けてくれたのが救いでした。。。午前中は、研究室のM2, 2名(田口さん辺本さん)が修論発表。さすがに、多くの教員がいる前での発表はかなりのプレッシャーだったようです。それぞれの学生さんが、コメントを書いてくれますので。そちらを。。。

DSCN5966.JPG それで、午後からは岩手県へ。仙台--盛岡間も最初の頃の新幹線では、50minくらいかかったはずが、今では、40minを切るのでは。気がついたら、アスファルトの道路が普通に見える仙台から路面も真っ白な盛岡へ。新幹線を降りるときには、花輪線が積雪の関係で、運転中止で夕方まで復旧に時間がかかると。。。。この寒気は半端なかったのだと。こんな所でも。。。というか、たいへんなことなのだと。昨日のニュースで、山形、富山、北海道がすごいのは見ましたが。。。そんな中で、岩手県立盛岡第三高等学校・SSH第2回運営指導委員会。年度末の報告と次年度に向けてのアドバイスというか、コメントというか。運営指導委員というのは、ある先生が言われていましたが、指導と言うより、応援をする立場だと。その意味で、コメント、アドバイスというのが当を得ていると思うのでした。 最初に県教委からの挨拶。言われて気がついたのですが、2週間ちょっと前は花巻での発表会だったのだなと。あっという間でした。

 いつものように和山校長先生から、今年度の取組について、昨年度と比較しながら。いつも感動なのですが、この時期に、ほぼ今年度の報告書がdraftで完成しており。。。niceという単語より、すごいという言葉が当てはまる気がします。何よりこの高校の取組がすごいのが、「全校での取組」。言うはやすし、行うは、。。。といいますが。和山校長先生、下町副校長先生指揮のもと、それぞれの先生方が、SSHのいずれかの部署で関わり、相互連携、発展を目指しているところ。また、取組も初年度から全校生徒。もちろん、大事な裏方を支える事務の方も。課題研究、高大連携も初年度から見ると、ずいぶんよくなり、課題研究を終えた3年生がチューター制度で指導する。科学者の卵養成講座のメンター制度に類したものかと。全校生徒という点では、受験の時期が近いことがあった関係で、1, 2年生が対象でしたが、「キャリア教育」の話を昨秋に行ったのを思い出します。あとは、校長、副校長先生という管理をする立場でない先生方が、俯瞰的なところからプログラム全体をより多くの点から見て頂ければ、さらに発展できるのでは。あとは、大学がよりサポートするというか、科学者の卵養成講座で、「出る杭を育てる」ということをしないといけないのかもと。。渡辺が高校生の頃、こうした活動がありませんでしたので、比較のしようがないのですが、数学ができるものが、そうでない友達を教えたり、と言うようなことがあったのを思い出します。そうしたことで、自然と育ったのかも知れません。たぶん。そんな気がします。

DSCN5965.JPG 科学者の卵養成講座同様に、海外研修は、SSHでも多くやられているようですが、昨今の経済事情は厳しいようで、海外研修でなく、国内研修しかできない方も。。渡辺が小学生の頃、「一億総中流」と言われていたことから、半世紀も過ぎてないはずなのに。。。このあたりは、国の施策として何とかという気がしました。他のSSH実施校の状況も是非、調査を行いたいと。来月にかけて2つほど、運営指導委員会がありますので。あとは、今年度が4年度目。つまり、次年度は時期申請を見すえて、現状をさらに発展させ、これという目玉を作るのか。それが今日からスタートのような気がした。それに向けての議論ももちろんあったが、これだけは、企業秘密と言うことでお許しください。。。それがよい意味での競争であり、戦略、戦術だと思いますので。

 最後になりましたが、今回の運営指導委員会でお世話になりました県教委・中村指導主事、和山校長先生、下町副校長先生をはじめとするSSH関係の先生方にお礼申し上げます。今年度もお世話になりました。次年度は先にも書いたように最終年。次の採択を目指して、さらに、発展することを祈念しております。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 三高カレンダーというのが、HPにありますが、そこに、近日中というか、今年のどこかの月に、渡辺が写真で登場するとか。うれしいですね。こうしたことでお役に立てるというのは。また、それがいつかわかりましたら、このHPからお知らせしますので。

 PS.のPS. 科学者の卵養成講座のHPにきちんとした記事を書きますが、11月の全国大会の結果がHPにようやく掲載されました。東北大チームの高校生もよく頑張ってくれたと。そうした高校生たちが、20-30年後の日本、日本の科学力を支えることになるのだろうと。

 

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