今月に入り、月曜日が七北田小学校のNSP。火曜日は仙台三高のSSH運営指導委員会ときて、今日が仙台一高のSSHの特別講義。市内の3つの学校ですが、仙台一高は自転車でうかがえる距離。時間のことを気にせず、落ち着いていくことができるのは、よい場所にあるのだなと。。。少し前まで男子校ということもあるのでしょうか。玄関のところには、壱高祭と記した立て看板が。。。気合いでした。また、写真には納めませんでしたが、生物室の近くには、応援団の団旗も。。。
今年も昨年に引き続き、「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」とタイトルで、2コマ分の講義枠を頂きました。前半が植物の生殖、自家不和合性のこと。後半は渡辺がこれまで歩んできた小学校から現在までを振り返り、それを受講生の方々の生きるヒントにしてほしいということで、やっぱり2コマあれば、ゆっくりお話しできます。今回も科学者の卵の受講生がいましたが、後半のキャリア教育の部分は聞いていた方がいましたが、最初のところは、聞いてなかったような。。。
講義の前半の生殖に行く前に、普段食べている野菜などとその花との対応付け。都市化をしているということと、飽食の時代ということなのでしょうか。毎日食べているものがどんな花をつけているのか、もちろん、家庭菜園をやっているようなところであったり、農家に近いところであれば、見ることもあるのかもしれないですが、。。もう少し知っているかなと。最近はやりの花のトケイソウを知らないというのは意外でした。最近、わりとどこの学校でも知っていることが多いのですが。答えてくれた方には、大学からのシールと渡辺の別刷をプレゼント。何かの機会に読んでみたり、使って下さい。ここで花の名前などを見ているわけで、その後に、恒例となった「ハチとヒマワリ」。ヒマワリの上にいるハチはどこへ行くのか。。。どこから来たのか。。。ヒマワリ以外に名前が出てこない。。。。これは結構頭を抱えました。数枚前のスライド、つまり、野菜の花を見ている訳なのですが、それとのlinkageがないというか、それぞれの野菜の旬というのが、忘れ去られているのでしょうか。。。もう少し毎日食べるものです。気にかけてもらえればと。。。このあと、自家不和合性の話し。のうみそがない植物がこんな風に自己・非自己の花粉を識別するというのは、不思議だったようです。中央処理システムか、分散型か。どちらがよいかは別ですが。。。いずれ、植物も考えたり、そうしたことができるということは理解頂けたのでは。。。
ちょうど時間が半分のところで生殖の話を終えて、後半のキャリア教育。都会の生徒さんが多く、学校の帰り道に花の蜜を吸ったりというのはなかったような。。。一方で、あやとりができる生徒さんも。こうしたときにできると、へーーーですね。将棋ができる生徒さんというか、将棋部の方も。よく言われる話しとして、いま、日本将棋連盟の会長をされている谷川九段のお兄さんはアマチュアの名人にもなられたような方。でも、谷川九段から見たら、将棋ができなくて、大学へ行ったのだと。。。。確かに将棋の世界は、年齢制限もあり、とても厳しいプロの道。その当たりは、もちろん、サイエンスですぐに成果というわけにはいかないですが、プロの厳しさをというのを改めて。。。。それを知っていた生徒さんもさすが将棋部と。。。なぜ、遺伝学をやるようになったのか、数学で考えることの大切さなど、ちょうど、高校生の時期。2年生ですから、少し受験まで余裕もあって、緩みがちなころ。渡辺もそうでした。そんなことを思いつつ。大学へきて、よい師匠に恵まれて、今があると。前にも記事を書きましたが、世界トップクラスの師匠を探すこと、というか、その方と一緒に研究すること、それがどれくらい大事か。。。この時期なので、しっかり考えるよい時期だと。。。
前半の生殖のところで、反応があまりよくなかったので、どうかなと思いましたが、後半になるにつれて、反応もよくなり、最後に質問の時間を作ったのですが、たくさんの質問を頂きました。科学が発展すること、iPS細胞などの再生医療、遺伝子組み換え作物、勉強と部活の両立など、こちらが全ての質問を思い出せないくらい盛り上がりました。講義の最初と最後を仕切ってくれた「科学者の卵養成講座」の受講生の2名の方には、お世話になりました。ありがとうございました。そういえば、ここの高校が初めてではないでしょうか。こうした話をして、将来、渡辺の研究室で、植物の遺伝学、品種改良の基礎を学びたい方、募集しますというのですが、よい返事がなく、いつもは。。。ところが!!!今回は、2名の方が、将来、渡辺の研究室でと。ありがとうございます。6年後でしょうか。楽しみにしております。渡辺の研究者人生も残り10年くらいになっており、何をどの様に最後まとめ、次の世代に伝えるかということを間が始めていると思いますし、今よりも遙かに技術力が上がっていると思います。それらを駆使して、おもしろい遺伝学を展開できればと思いますので。
講義のあとには、今回の企画を頂いた小松原先生と最近の教育問題などの議論を1hrほど。あれこれと参考になりました。ありがとうございました。その後、少しでしたが、生物部の方々と。。動植物、様々なことをされていて。ウズラのたまごから、ウズラを孵化させたというのをnetでは見たことがありましたが、本物がこんなところにあろうとは。。。。びっくりでした。さらに、科学者の卵養成講座についても、また、決まっていませんが、決まれば、説明会に伺いますので。また、今回のレポートなどを見て、研究室見学を企画頂けることになりました。多くの方々にきて頂ければ。百聞は一見にしかずですので。お待ちしております。最後になりましたが、お世話になりました、小松原先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。
わたなべしるす
PS. 4月の最後に宮城第一高校に出前講義に伺いました。その時のレポートが先日戻ってきて、その中に、七北田小学校の卒業の方が。渡辺の講義のことを覚えてくれていて、小学校とはちがった刺激を受けましたと。。。それで、今回は忘れないようにしていたのですが、話の途中で、そうそうと思い、小学校の時に、渡辺の出前講義を聴いたことがある方と。。。いないのかなと思って、七北田小学校ではNSPをやっていたのですがと。。。理科専科の先生は、たぶん、井上先生と椎名先生の境目くらい。。。そうしたら、1名、七北田小学校、卒業の方が。。。。「おっ!!!」。渡辺のことは覚えているかと思いきや。。。また、もらったレポートにコメントしたのを覚えているかと思いきや。。。。「あれ????」。で、講義に連れて行ったたくさんの博士たち。これを話したとき。思い出してくれました。よかったです。。。ほっとしました。せっかくなので、もらった手紙を探してみようと思います。明日にでも。。。。ありがとうございました。
PS.のPS. そんな話しが聞こえたのだと思います。七北田小学校のNSPを企画された元校長先生の内藤先生から、mailをその頃に頂いていました。全て、お天道様はお見通し。。。という感じで。また、新しい連携ができそうです。よろしくお願いいたします。
今年も昨年に引き続き、「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」とタイトルで、2コマ分の講義枠を頂きました。前半が植物の生殖、自家不和合性のこと。後半は渡辺がこれまで歩んできた小学校から現在までを振り返り、それを受講生の方々の生きるヒントにしてほしいということで、やっぱり2コマあれば、ゆっくりお話しできます。今回も科学者の卵の受講生がいましたが、後半のキャリア教育の部分は聞いていた方がいましたが、最初のところは、聞いてなかったような。。。
講義の前半の生殖に行く前に、普段食べている野菜などとその花との対応付け。都市化をしているということと、飽食の時代ということなのでしょうか。毎日食べているものがどんな花をつけているのか、もちろん、家庭菜園をやっているようなところであったり、農家に近いところであれば、見ることもあるのかもしれないですが、。。もう少し知っているかなと。最近はやりの花のトケイソウを知らないというのは意外でした。最近、わりとどこの学校でも知っていることが多いのですが。答えてくれた方には、大学からのシールと渡辺の別刷をプレゼント。何かの機会に読んでみたり、使って下さい。ここで花の名前などを見ているわけで、その後に、恒例となった「ハチとヒマワリ」。ヒマワリの上にいるハチはどこへ行くのか。。。どこから来たのか。。。ヒマワリ以外に名前が出てこない。。。。これは結構頭を抱えました。数枚前のスライド、つまり、野菜の花を見ている訳なのですが、それとのlinkageがないというか、それぞれの野菜の旬というのが、忘れ去られているのでしょうか。。。もう少し毎日食べるものです。気にかけてもらえればと。。。このあと、自家不和合性の話し。のうみそがない植物がこんな風に自己・非自己の花粉を識別するというのは、不思議だったようです。中央処理システムか、分散型か。どちらがよいかは別ですが。。。いずれ、植物も考えたり、そうしたことができるということは理解頂けたのでは。。。
ちょうど時間が半分のところで生殖の話を終えて、後半のキャリア教育。都会の生徒さんが多く、学校の帰り道に花の蜜を吸ったりというのはなかったような。。。一方で、あやとりができる生徒さんも。こうしたときにできると、へーーーですね。将棋ができる生徒さんというか、将棋部の方も。よく言われる話しとして、いま、日本将棋連盟の会長をされている谷川九段のお兄さんはアマチュアの名人にもなられたような方。でも、谷川九段から見たら、将棋ができなくて、大学へ行ったのだと。。。。確かに将棋の世界は、年齢制限もあり、とても厳しいプロの道。その当たりは、もちろん、サイエンスですぐに成果というわけにはいかないですが、プロの厳しさをというのを改めて。。。。それを知っていた生徒さんもさすが将棋部と。。。なぜ、遺伝学をやるようになったのか、数学で考えることの大切さなど、ちょうど、高校生の時期。2年生ですから、少し受験まで余裕もあって、緩みがちなころ。渡辺もそうでした。そんなことを思いつつ。大学へきて、よい師匠に恵まれて、今があると。前にも記事を書きましたが、世界トップクラスの師匠を探すこと、というか、その方と一緒に研究すること、それがどれくらい大事か。。。この時期なので、しっかり考えるよい時期だと。。。
前半の生殖のところで、反応があまりよくなかったので、どうかなと思いましたが、後半になるにつれて、反応もよくなり、最後に質問の時間を作ったのですが、たくさんの質問を頂きました。科学が発展すること、iPS細胞などの再生医療、遺伝子組み換え作物、勉強と部活の両立など、こちらが全ての質問を思い出せないくらい盛り上がりました。講義の最初と最後を仕切ってくれた「科学者の卵養成講座」の受講生の2名の方には、お世話になりました。ありがとうございました。そういえば、ここの高校が初めてではないでしょうか。こうした話をして、将来、渡辺の研究室で、植物の遺伝学、品種改良の基礎を学びたい方、募集しますというのですが、よい返事がなく、いつもは。。。ところが!!!今回は、2名の方が、将来、渡辺の研究室でと。ありがとうございます。6年後でしょうか。楽しみにしております。渡辺の研究者人生も残り10年くらいになっており、何をどの様に最後まとめ、次の世代に伝えるかということを間が始めていると思いますし、今よりも遙かに技術力が上がっていると思います。それらを駆使して、おもしろい遺伝学を展開できればと思いますので。
講義のあとには、今回の企画を頂いた小松原先生と最近の教育問題などの議論を1hrほど。あれこれと参考になりました。ありがとうございました。その後、少しでしたが、生物部の方々と。。動植物、様々なことをされていて。ウズラのたまごから、ウズラを孵化させたというのをnetでは見たことがありましたが、本物がこんなところにあろうとは。。。。びっくりでした。さらに、科学者の卵養成講座についても、また、決まっていませんが、決まれば、説明会に伺いますので。また、今回のレポートなどを見て、研究室見学を企画頂けることになりました。多くの方々にきて頂ければ。百聞は一見にしかずですので。お待ちしております。最後になりましたが、お世話になりました、小松原先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。
わたなべしるす
PS. 4月の最後に宮城第一高校に出前講義に伺いました。その時のレポートが先日戻ってきて、その中に、七北田小学校の卒業の方が。渡辺の講義のことを覚えてくれていて、小学校とはちがった刺激を受けましたと。。。それで、今回は忘れないようにしていたのですが、話の途中で、そうそうと思い、小学校の時に、渡辺の出前講義を聴いたことがある方と。。。いないのかなと思って、七北田小学校ではNSPをやっていたのですがと。。。理科専科の先生は、たぶん、井上先生と椎名先生の境目くらい。。。そうしたら、1名、七北田小学校、卒業の方が。。。。「おっ!!!」。渡辺のことは覚えているかと思いきや。。。また、もらったレポートにコメントしたのを覚えているかと思いきや。。。。「あれ????」。で、講義に連れて行ったたくさんの博士たち。これを話したとき。思い出してくれました。よかったです。。。ほっとしました。せっかくなので、もらった手紙を探してみようと思います。明日にでも。。。。ありがとうございました。
PS.のPS. そんな話しが聞こえたのだと思います。七北田小学校のNSPを企画された元校長先生の内藤先生から、mailをその頃に頂いていました。全て、お天道様はお見通し。。。という感じで。また、新しい連携ができそうです。よろしくお願いいたします。