東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【研究室訪問】宮城県宮城広瀬高等学校科学部・門司先生、来訪(5/8)

2015年5月 9日 (土)

 世の中的には、ゴールデンウィークの最後なのか、すでに終わって単なる土日なのか。。。記事を書いているのが、土曜日なので、。。アブラナを扱っているとこの時期はどうしても農繁期。ちょうど、田植えの時期と重なるわけですが、渡辺の研究室では、たくさんのイネを扱うわけでもなく、今年はメインとして、アブラナの研究を。ということで、農家の皆さんは、この休みの好天で、ずいぶん田植えが進んだのでは。ただ、水曜日まで休みで、木、金と平日と言われて、土曜日がすぐというのは、脳みそが切り替わりません。。。水曜日のような気がして。。。いずれ、脳みそを何とかしないと。。。

 そんな金曜日の夕方、県内の理科の先生方がそれぞれの分野ごとか何かで、会議があるというのを、そういえば、仙台一・小松原先生から伺っていました。その席で科学者の卵養成講座について、ご説明頂けると。。。ありがたいことです。なにより、米国での研修もお手伝い頂きましたので、そうした生の声を多くの先生方に届けていただき、より多くの高校生が応募して頂ければ。。。その会議が終わったあと、2年にはならないですが、以前、ポスター発表をされると言うことで、宮城広瀬高校・科学部顧問の門司先生が今年度の研究で「イネ」を材料に実験をされたいと言うことで、相談に来られて。。。

DSCN6854.JPG 去年、仙台一・小松原先生と一緒に観察などの実験をした出穂期が異なるイネを栽培してみると。出穂期を制御している遺伝子はイネでたくさん解析されていますが、全てがわかったわけではなく、何よりも実際に植えてみて、何がどの様に起きるのか、形態的変化であったり、色の変化であったり。もちろん、メインの出穂期がどうなるか。もちろん、イネですから、分枝をするわけで、1次枝梗、2次枝梗がどうなるかなど。計測できることはたくさんあるわけです。また、分げつのタイミングも学部学生時代に作物学の時間に習ったような。。。そんなことを実際に理論と比べてみるというのも。やってみると単純ではない。ゲノムは読めばわかる時代。翻って、改めて作物を作物としてみて、何がどう変化しているかに気がつく目をこのイネ材料を活かして、がんばってほしいと。門司先生には。。。片平からそんなに遠くない高校です。是非、一度、大学の現場を見てみるのも良い刺激になるのではと。いつでもwelcomeですからと。


 わたなべしるす

 PS. 門司(Monji)という名字を見ると思い出すのは、学部学生の時の最初の実験の層別刈取。オオムギ、コムギで、葉っぱを切って、集めて、重さとか、面積を測って、。。。一体全体これで何がわかるのか、そんなことを考えながらの実験だったのを今でも思い出します。時代は流れて、今では、植物系(旧農学科)では、やらなくなったとか。改めて、そうした昔のことをひもとく大事さを教えるの大事でないかなと。ふと。。。。

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