東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

きっかけ、だれ、チーム(5/12)

2015年5月12日 (火)

 渡辺が遺伝学に興味を持ったきっかけ。それは、テレビの「謎のコメが日本を狙う」という、いわゆるjaponicaとindicaの遺伝子を混ぜた日印交雑のhybridのことを見たこと。当時、琉球大・新城先生がテレビに出ておられて、何ともいえない衝撃であった。物理、化学選択だった渡辺には、遺伝学は面白かったなと言うイメージがあって。農学部で遺伝学を学ぼうと。。。そのきっかけから30年以上。よく続いているものである。と思う。そんなちょっとしたことで、いろんなことがあっちに行ったり、こっちに行ったり。それくらい「きっかけ」というのは大事であって、不思議なもの。思わぬ方向に導いてしまって、どうにもならなくなることもある。そんなに大きな意図を持ってなかったのかもしれないが。実験をしていても、変にうまくいって、。。。というのを経験したことがある。1991年にPCPに論文発表をしたものもそうなのかもしれない。きっかけは。。。。そう考えると、やっぱり、ちょっとしたことかもしれないが、きっかけは大事なものであるということを認識して、思わぬ方向に行かないようにだけ、注意しないと。もちろん、それが面白いことになることもあるので、その当たりの目利きが重要になるのだろう。何とも難しい。

DSCN5568.JPG そんなきっかけ。共同研究も不思議とちょっとしたきっかけでということが多い。もちろん、知っている方とこんなことをしたらおもしろいよねと言うことで始めることもあるが、昔であれば、飲み会の席とか、タバコを吸っていた日向先生と議論しているとき。今なら、何かをちょっと議論していて、あるいは、ちょっと時間は短いが、ケーキ会の時。色々なときに、ちょっとしたことに気をつけているか、そうでないかで、ことがうまく進んだり、そうでなかったり。いずれ、心に余裕がないと、そんなことを思いつかない。もちろん、渡辺自身に心の余裕がないといけないが、話をしている相手にも心に余裕がないと。。。だれがということでなくて、だれもがなのかもしれない。どうも最近、忙しすぎる。少し脳みそを緩めるというか、余白を作るというか、そんな方法をだれか教えてくれないものだろうか。そうしたら、もうちょっと、まっとうなことが考えられるような気がする。

 そんなだれが。。。共同研究もだれがというか、だれとなのかもしれないが、いずれ、想定していた方だったり、そうでなかったり。そんなでできるだけ、heteroなチームができれば。物事をいろんな角度から見ることができるので、だれも気がつかないことに、気がついて。おもしろい方向に物事が動き始める。古くからの共同研究もあれば、最近になって始めた共同研究も。アブラナ科植物の自家不和合性だと、渡辺が学部の4年生の時から、当時、まだ、東京大農学部にいらした磯貝先生にS糖タンパク質(今で言う、SLG)の化学的性質など、教えて頂いた。歴史が古くなると、そのものごとというか、現象というか、そんなことのきっかけが何だったのか、わからないヒトも出てくる。だからこそ、その研究の古い歴史をひっくり返してみてみることが大事なのだろう。大きなチームの最初、始祖としてだれがいたのか。そんなことを考えると、その当時、何をどの様に考えて、今に至ったのか。そんなことがわかるような気がする。お盆とか、お彼岸であれば、そんな始祖のことを考える機会かもしれないが、そうでなくても、今の前の世代、その前の世代はどうだったのか、そんなことを考える、遺伝学をやっているから、世代のことを考えるというのかもしれないが、そんなことはない。たぶん。昔の始祖の思いを考えたとき、初めて、そうなんだなと思い返されることもあるような。。。こんなことを書くのも、この前の韓国出張がきっかけなのかもしれない。いずれ、可能な限りいろんな始祖のことを考え、どうすることが本当なのか、まっとうなのか。ちゃんと考えるようにしてみたい。

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 わたなべしるす

 PS. そんなきっかけ。こんな所でも、問題というか、想定外の方向かもしれないが。何とかしないといけない。簡単ではないが。。。大きな宿題として。。

 PS.のPS. これはチームの問題かな。国という大きな。。。。。難しいが、沿岸部の大変さは、想像を絶するものがある。何とかならないのかと思う。それこそ、きっかけがほしいのかも。。。

 PS.のPS.のPS. 22:00。気がついたら、台風でなくくなっていました。と、同時に、科学者の卵養成講座で昨年度、がんばった受講生2名がInter ISEF 2015でがんばっていると。そんなお知らせを。サポート頂いている方には、お世話になります。受講生2名、がんばって下さい。
 

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