東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】大阪府立農芸高等学校・ハイテク農芸科・出前講義「高等植物における生殖・受粉反応--自家不和合性・受精・品種改良--」と交配・圃場実習指導(6/24)

2011年6月25日 (土)

 今回の出張の最後の出前講義は、大阪府立農芸高等学校でした。出張に出かける前には、ずいぶんと雨模様という天気予報でしたが、1度大雨に降られることもありましたが、終始、晴れ間が続き、最後の日は35oCを超えるような猛暑となり、講義を踏まえて、圃場での作業となったのは、久しぶりの暑さと、久しぶりの作業とで、少々こたえました。2日前の今治南高等学校の温室もそうでしたが、とてもきれいに管理されてあり、いつ伺っても感心させられ、うちの研究室の温室もきれいにしないといけないと痛感します。ただ、この日以外は梅雨の長雨だったらしく、圃場のスイカなど、多くの作物の生育不良が見られ、農業というか、作物を育てる難しさも見せて頂けました。

 当日は、ハイテク農芸科の1, 3年生を対象にということで、1年生に、生殖、品種改良の大切さというか、不思議さを講義しました。そのときに、圃場にキュウリがあるということで、ウリ科の花、果実の中の特徴を概説し、雌花にいたずらというか、切除するようなことを施したら、どのような果実が結実するかを、各自で管理しているキュウリでやってもらうことにしました。講義のあとに、早速、圃場でやっている生徒さんには、感動でした。

DSCN0805.JPG そのあとは、2学年合同の圃場作業ですが、除草、植え替えなど、3年生が率先してやっているのは、また、指導している姿は、さすがと感動でした。何より、移植ごてを上手に使って、下仁田ネギの植え替えをしているのは、なるほどと。ものは使いようというのを見せてもらったような気がしました。

 解散後に、仙台の震災の様子に興味があるという2名の生徒さんと先生とで、実際の被害状況を見てもらいました。もちろん、研究室の写真などですが。研究室で本が重なっている風景を見て、その空間の大変さを共感頂けたことは、うれしいというか、被災者として、ありがたい限りでした。

 また、涼しくなる頃に、訪問できればと思いますし、その頃には、ダイコンコンソーシアムのダイコンも育っているのではと思いました。

 最後になりましたが、有馬先生をはじめとする、多くの先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。久しぶりの農作業というか、畑というか、初心に返ることができました。ありがとうございました。


 わたなべしるす

DSCN0811.JPG


≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE