東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】埼玉県立浦和第一女子高等学校・科学者の卵エクステンドコース講義・実験「高等植物における受粉反応の観察」とSSHとの連携(9/8)

2011年9月 8日 (木)

 東北大で実施している「未来の科学者の卵養成講座」では、講義を行うだけでなく、短期で実験をする発展コースがあります。その先には、1年間、どこかの研究室に通うなどして、研究を行う「エクステンドコース」を用意してあります。昨年度も数名の受講生を引き受けて、花粉の発芽などの実験を夏休みを中心に行ってもらいました。

 今年は、3/11の震災の影響があり、そのスタートを夏休みに行えず、夏休みに班分けを行い、秋口からの開始となりました。通常、この時期からのスタートであれば、受験生である、3年生は参加しないことが多かったのですが、今年、渡辺のところに配属になった受講生は、埼玉県立浦和第一女子高等学校から2名と福島県立福島高等学校から1名でした。それも、埼玉県立浦和第一女子高等学校からの2名は、受験生でもある3年生。。受験は大丈夫だろうかと思いつつ、数種類の花を集めてもらって、ピンセットで交配し、寒天培地の上に生け花をして。。。本当なら、overnightで受粉反応をさせたあと、アルカリ処理、アニリンブルー染色が必要なのですが、時間の関係で、そこは、やり方だけで、それに続く、包埋等を実習してもらいました。とても楽しそうにやっているのは、すばらしいですが、くれぐれも受験に差し支えないように。あわせて、来週末になった全国大会のことも打合ることができ、何よりでした。

DSCN1024.JPG 四季を通して、花を見ることができるとは言え、秋の花はキク科が多かったりで、初めての方にも実験ができるような花を探すのも大変ですが、それも楽しみの1つかもしれません。受験勉強の合間の心のオアシスになれば。。

 最後に、今年の受講生、SSH担当の先生などと、今後の出前講義などについて議論できたのは、何よりでした。このことをきっかけに、よりよい連携ができればと思います。いつでも出前講義など、伺いますので。


 わたなべしるす

 PS. SSHなどを含めて指導されている生物の先生は、東北大・農学部の農学科・害虫研究室の卒業生で、渡辺の先輩に当たる方でした。びっくりでした。指導を受けて、実験をしている生徒さんたちがのびのびされているのは、この生物の先生、そして、その先生を指導された、害虫研究室の松田先生の影響なのだろうと。不思議な縁を感じるとともに、自分の学生時代を思い出すことができ、渡辺にとっても、楽しい時間でした。ありがとうございました。

DSCN1028.JPG
 それにしても、出張中に比較的大きな地震(M5.2)が。。そういえば、週末には、3/11から、半年。なかなか収まらないのは。。何とかならないのかと。。

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