東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】愛媛県立松山南高等学校SSH研究指導・特別講義「高等植物の自家不和合性」(6/18)

2012年6月18日 (月)

 ダイコンコンソーシアムでもお世話になっている、松山南高等学校。先日も、ダイコンコンソーシアムのHPに、部分日食の観測の様子を記してくれていました。訪問するのは、去年の9/26のダイコンの栽培などの研究指導以来。今回は、試験期間中ということもあり、簡単に、「高等植物の自家不和合性」の講義とSSH課題研究の問題となっていることなどの議論など。定期考査が近いこともあり、短い時間でしたが、deepなことができました。

DSCN2929.JPG 午前中の小野小学校は、松山のどちらかというと、郊外にあるのですが、松山南高等学校は、本当に町中。いわゆる「市駅」というのですが、私鉄の駅、バスターミナルの近く。そんなところで、ダイコンを作っている。東北大の農学部が、雨宮キャンパスで、町中でイネ、アブラナを栽培していましたが、それに近い感じなのだと。。

 前半の講義では、植物の生殖、自家不和合性、植物と動物の違い(分散型処理システム vs. 中央処理システム)、生殖に共通する分子、ということで、身近な植物の花から話を始め、毎日食べている野菜、果物の花を知らないか。もう少し知っていてもと思いました。ただ、クダモノトケイソウのパッションフルーツを知っていたのは、さすがでした。自家不和合性現象、花粉管の成長などは、動画であることもあって、興味深く見てもらったのではと。。

 後半は、普段のSSH課題研究での問題点の議論。結果をどのような切り口で考えれば、自分たちの考えている結果に到達するのか、また、自分たちの解釈がミスリードしているのか。さらには、実験を発展させるために、どのような観点に注意すればよいのかということを、キノコ、ダイコンの実験を例に、議論しました。これからの研究発展の参考になったのであれば、幸いです。

DSCN2934.JPG 最後になりましたが、生物の田中先生をはじめとする関係のみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。田中先生と生徒の皆さんとは、コンソーシアムの会議の折りに、鹿児島で議論できるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 出張中に、久し振りに仙台で大きな地震が。。(M6.1)。結構、びっくりでしたが、研究室の方は、問題はなかったようで。。ほっとしています。

 PS. 記事を書き上げたところで、松山南高の田中先生も、ダイコンコンソーシアムのHPに記事を。ありがとうございました。



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