東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」と「いろいろなイネの観察」(9/20, 10/18追記)

2012年9月21日 (金)

 今年の夏はいつになったら終わるのだろう、そう思える毎日です。これを書いている21日の朝は、19oC台まで下がり、少し秋らしくなりました。そんな中での夏休み明けの七北田小学校のNSP開始となりました。夏休みには、7/23にサマー講座ということで、保護者向けに「キャリア教育」を行いました。それがきっかけとなり、6年生の方が、顕微鏡を使った実験にいらっしゃいました。そんな夏休みのNSPイベントがあったのを思い出しました。

DSCN3590.JPG さて、午後からの講義では、5年生向けに「受粉・受精・自家不和合性」、「イネの多様性」という言葉で書くと、難しいと思われるかもしれません。実際には、リンゴをモデルとして、リンゴの花から果実ができるまで。そこで起きる、受粉反応を動画で見てもらい、結実後は摘果をする理由、少し難しいかもしれないですが、自分の花粉がきらいという「自家不和合性」も動画で。

DSCN3596.JPG リンゴを切って、蕚片などが見えるということも観察してもらいました。そういえば、最初に「花」をどれくらい知っているかを、クラス単位でクイズ形式で。その中で感動的なコメントが。画面には「ハマヒルガオ」の写真が。まず、小学生でなくても、同じヒルガオ科の「アサガオ」と答えるのが普通です。ところが、「ヒルガオ」と。理由を聞いたら、「花が少し丸くないかもしれない。そして、朝だったら、こんなに日の光が当たってなくて、こんなに日の光があれば、しおれているだろう」と。感動でした。花だけでなく、花の周りの写真の様子まで観察していたのには、感動でした。

 後半は、水田のところに行って、6月に田植えをした「世界のイネ」について出穂、開花、結実の違いを観察してもらいました。品種毎に、それが違うことを実感してもらいました。観察しているうちに、品種の間で、もみの先端に長い毛が生えている、「芒」・「のげ」が大きく違う。また、まだ、出穂していないイネも。こうした日本から赤道に近いところで栽培しているイネの違いを実感できたのではないでしょうか。

DSCN3604.JPG 最後になりましたが、板橋教頭先生、理科の椎名先生、5年生の先生方を初めとする先生方にお世話になりました。ありがとうございました。また、再来週、その次とNSPが続きますが、よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 忙しくしていて、気がつきませんでした。七北田小学校のHPに関連記事をみつけました。ありがとうございました。



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