東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会・生徒研究発表会(2/21)

2013年2月21日 (木)

 前日までは寒さだけでしたが、朝には積雪が。。。。本当に今年はよく降ります。昨日、一昨日の仙台三盛岡三に続いて、福島。3日連続のSSH関連。今まででも初めてのことかもしれません。

DSCN5617.JPG 今年度から2期目が始まり、新しいことにいろいろとtryされており、課題研究をやっているグループが、全国クラスの大会に参加し、表彰をされているグループもあるのは、よいのでは。何より、井の中の蛙にならないで、外との交流はよい刺激になると、感じた次第です。プレゼン力については、特別講義を大学教員を招聘して実施したのは、これからの力になるのでは。。。それに対して、秋のこの会議でも問題となった「文章力」については、まだ、検討課題のようでした。次年度に向けては、少しサポートできればと感じた次第です。2011/03/11を踏まえて、「福島復興・再生」にむけて、ITとも融合して、チャレンジングなことをしているのは、興味深いことでした。ぜひ、次年度発展してほしいと。全校での「運営体制」。これは、一部の高校を除いて、実施する上で大きな問題。運営指導委員の先生からも、これまでの運営の見直し、全校での運営体制の構築がリクエストされました。ぜひ、次年度はこうしたことの改善が見られればと思いました。コアSSHの取組としては、サイエンスコミュニケーション、科学オリンピックへのtryをkey wordに、福島県全体での実施で、科学力の底上げ、地域への還元というのは、よい方向性ではないかと思いました。会議のあとには、授業公開と言うことで、1, 2年生の授業風景を拝見しました。SSH以外の普通の授業を見るのは、本当に久し振り。今の高校生が、何をどのように学んでいるのか、というのを再認識できたと思います。いろいろな教科の現状も含めて。1年生で電気というか、物理の基礎をやっていたり、数学の解法、国語、英語等も。これからの出前講義の参考にしたいと思います。また、黒板に板書をしている授業風景を見えて、30年以上前の自分を思い出したり、数学の授業はあんな風だったなとか。苦手だった、英語とか、国語の授業は、。。。やっぱり敷居は高かったです。あの時、もっと、ちゃんと、いろいろなことを注意して聞いていたらよかったなと。。反省でした。

 午後からの生徒研究発表会では、福島県内で同じくSSHをやっている磐城高校も合同で。もちろん、磐城高校もプレゼンをして。ちょうど、今年度の初めに講義をした1年生の発表というのには、感動しました。2011/03/11の原発、津波の影響もあり、放射線、復興というテーマでの発表があったのは、痛々しくもあり、また、これからの復興を支える人材としては、頼もしいものもありました。発表会の講評をお願いされ、「考える」ことの大切さを数学を例に、普段から自然の変化の感じることの重要性、つまり、「観察力」を。。また、次年度以降の発表会が楽しみになりました。

DSCN5622.JPG 運営指導委員会・発表会でお世話になりました、校長先生、県教委の先生方、橋爪先生、原先生、遠藤先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今年度のさらなる発展を祈念しております。


 わたなべしるす

 PS. 昨年までSSHをやっていて今は、大学1年生の方も参加してくれていました。科学者の卵がひよこになるように、ここでもSSHが少しずつ発展しているのだなと。。。うれしい実感でした。詳細は、別の時に。

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