東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

過去から先へ、先の先、勘と心(4/14)

2013年4月14日 (日)

 土曜日の朝起きて、テレビをつけて驚いた。淡路島付近を震源とするM6.3の地震が。。。思わず、阪神大震災を思い出し、関西、四国など周辺の知人に連絡したが、大きな被害もないと言うことでほっとした。この地震が、阪神大震災の余震なのか、この先に起こるであろうといわれている東南海のプレートが動くという地震の前震なのか。。。専門ではないので、よくわからないが、これまでに起きていることを考え、先を読むという点では、普段行っている、サイエンスと同じ考え方であろう。ただ、規模は大きく違うので、そこが難しいように思う。植物であれば、毎日、その変かを目で見て観察できるが、目に見えないものを様々なセンサーで何とかして、その予兆をということであるので、。。

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 先を読むといえば、将棋のプロとコンピューターが5番勝負をしている。第4局は、双方入玉という形で、引き分けとか。双方入玉というのは、なかなか難しい。やっていてもそこまでなることはない。というか、経験したことがない。この5番勝負の結果がどうなるのかは、まだわからないが、コンピューターという計算力と人間の場の雰囲気を読む力のどちらがというと、。。むつかしい。近い将来、人間より、コンピューターのほうがという意見もあるが、先の先がどうなる楽しみであるとともに、コンピューターで、植物が理解できるのには、ずいぶん先の先になるかと。つまり、先の先に何が起きるのか、どんな世界があるかを読んで行動することは、3.11の震災でも十分すぎるくらいに経験した。自分の研究の先の先ということも含めて、今起きている先端をきちんと理解して、古いことをrespectして、本当に先の先が見えてくるような気がする。

 もちろん、先を読むためには、情報処理量からは、コンピューターがすごい。大量のdataから、新しいものを探そうという試みもあるらしい。ただ、コンピューターが、何となくというような、勘とか、心のようなことを持つことができるようになるのだろうか。もちろん、勘というのは、その領域をきちんと理解して、深い洞察力があるからこそ、これがよいと何となくいえるのではないだろうか。普段の研鑽があればこその。。。一方で、心があることが、negativeに働くことも。慌ててしまうということは、コンピューターにはないであろう。先の5番勝負の第3局では、人間が焦ったとか。。。これも人間らしいが、研究をしている上では、こうした失敗が、大きな敗因となることも事実である。焦らず、しかし、先を見すえて行動したいというここ数日の出来事であった。

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 わたなべしるす

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