東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP科学クラブ「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」(1/24)

2014年1月24日 (金)

 七北田小学校では、3日前に「環境と植物から考える」という講義を6年生に。その感想文も、今日のクラブの時間に椎名先生から頂きました。環境について感じたこと、将来の夢なども書かれていました。また、来週以降に拝見して、手紙を返したいと思いますので。少しお待ち下さい。明日から、北陸遠征も始まりますので。さて、いつもの年の科学クラブは、11月に行っているのですが、他の出前講義とdouble bookingしてしまっていたりして、この時期にずれ込んでしまいました。もう少しきちんと管理ができてないといけないと反省しつつ。。ただ、一方で、この時期に花を解剖して、分解するという実験をするには、11月にはないようなというか、少し高くて手に入らないような春の花もあって、それはそれでよいのではないかと。で、今年の花は、キク、バラ、キンギョソウ、ストック、カーネーション、スイトピー、と春らしい花を多く解剖することができました。

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DSCN1325.JPG クラブの時間が始まる前に、今年度のクラブ活動が最後だったようで、今年の活動の反省というか、おもしろかったことを「5行以上書く」ということができた人から、花を分解はじめ!!ということで、しっかり5行書いている子供さんから、3行しか書いてなくて、やり直し。文章を書くことは大事ですから。そんな開始だったこと、また、NSPで唯一、実験をすると言うこともあって。こちらもついつい、学生さんたちと実験をしている気分に。6年生でクラスでの活動で遅れてきた3人には、「ちゃんと理由を言って!!」と。いつものNSPの講義では、そんなことないのですが、実験と言うだけで、こちらも気合いが入っていました。子どもたちは、いつも「教授」でないので、少しびっくりだったようです。

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DSCN1333.JPG で、今年は、観察をすると言うよりも、どちらかというと、たくさんの花を分解して、並べてみたいというクラブ活動の子どもたちが多かったようです。だいたい、1人で3~4花を分解したのでは。最後には、分解するものが足りなくなって、葉っぱ、茎など、ありとあらゆるものを分解していたのは感動でした。

DSCN1341.JPG また、今年の子どもたちの半分以上でしょうか。終わって紙の上に並べたものをきちんと重ねて、おうちに持って帰るという。。。それも感動でした。夏に中学生向けにやった時のように、標本にできるような形でもないのに、きちんと持って帰って。。ぜひ、それをおうちで話をしてみて下さい。親の世代には、きっと、学校の帰り道に花をとっては、分解して帰った世代だと思いますので。。。分解する、解剖するというのは、科学をするための基本。形がどうなっているか、花びらが何枚あるかなど、いわゆる、形態を調べることに始まります。なので、どんなに遺伝子で何かを調べることができるようになっても、ここでやったことを思い出して下さい。分解して初めて、ものを組み立てることの大切さ、大変さなどもわかるようになりますので。最後は、例年通り、みんなで集合写真。とてもよくまとまっているクラブ活動でした。

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DSCN1346.JPG 科学クラブの椎名先生を初めとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。NSPも今年度の仕事納め。3月に次年度の打合せができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. クラブ活動が終わって、4年生だったと思います。「今日は色々教えてくれてありがとうございました」という丁寧な挨拶をもらったり、「また、来年もNSPで教えて下さい」ということを行ってもらい、感動でした。5年生がたくさん、NSPで講義をします。イネ、キャベツ、リンゴなどを題材にして。こちらも楽しみにしていますので。というか、本当にしっかりしていて、感動しました!!!!

 PS.のPS. クラブ活動の後、校長室で前回同様に、今日の花の分解をやるいきさつとか、最近の大学・大学院事情に始まり、渡辺の子供時代の遊びの中での上下関係とか、その場の空気を読むとか、様々な教育的な問題について、校長先生、椎名先生、あと、普段、裏方をして頂いている、事務の方、様々な補助の方などを交えて、1hrあまりでしょうか。お話しできました。渡辺も裏方を色々なところでやったことがあるので、その大事さは、よくわかっているつもりですが、こうしてお話しをできる機会を頂けたのも、何かのご縁かと。。。とてもありがたかったです。

 話しでは、渡辺が小学校の頃から、理科専科の先生が今治市にはあったとか、そのおかげで今があるとか。なので、「ふるさと出前授業」なるものを、最近は今治で行っているとか。。。古き良き時代と言われるかもしれないですが、昭和の40-50年代、もちろん、それよりも前も、その少し後もそうですが、日本の良さがあったと思います。その良さをもう一度、思い出して、よい部分はよい分として評価して、今に取り入れることができれば、多方面で問題となっていることが解決できるのではないかと。。。もちろん、グローバルと言うことも大事ですが。。。そんな時期に来ていることを改めて感じさせてもらった1hrでした。ありがとうございました。


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